《非リアの俺と學園アイドルが付き合った結果》私のまだ浸る(ryと俺の斷り

三十八話

【新転勇人】

「ぁれ……」

「勇人!」

「真奈姉…」

目が覚めると真奈姉が俺の手を握ってベッドへうつ伏せるようにして座っていた。

そっか。

花咲のこと聞いて気が転して……。

「大丈夫。あの子が何かしてきたら姉ちゃんが守ってあげるから」

「あぁ…うん。」

あの、寢起きなんでそんなに抱きついて來ないでください。

「あとさ、あのの子は誰かな?」

「ん?」

「新天円香だよ!」

「いたいいたい!ギブギブーゥ!」

抱きついたまま締め付けないで!

背骨!

背骨がさよならするから!

「話す?」

「うんうん話す話すッ!」

そもそも話さないなんて言ってないのに何で背骨をッ!

「じゃあ話して?」

「うん。じゃあ離して?」

「あっごめん無意識に…」

俺の背骨は無意識のに壊されようとしてたのですね。

俺は咳払いを一つし、新天さんとの事を真奈姉へ伝えた。

出會い。

ごっこのこと。

部活のこと。

そして、俺の人だということ。

「勇人は昔私にプロポーズしたことを忘れてるのかな?」

「え?プロポーズ?」

そんなことした覚えないんだけど。

「6歳の時言ってくれたじゃん!それだからネットで【男を落とす方法】で検索して出てきたサイト通りのの子になったし、今まで彼氏作らなかったんだよ!?」

どうしましょう。

その養ビッチがネット報だったとは…恐るべしネット社會…。

それにしてもそんな子供のお遊び程度の言葉を信じてネットに踴らされ、彼氏をつくらなかった真奈姉とは一……。

「姉ちゃんと結婚してくれるんだよね?」

真奈姉は至って真剣な顔でそう言った。

その目を見ればどこまで本気なのかが手に取るようにわかった。

すべて本気だ。と。

だから俺は、最大限の謝罪の意を込め、

「ごめんなさい」

と座っていながら頭を下げた。

「そ、そうだよね……あはは…何言っちゃってんだろ私……あんなの子供の頃のお遊びだもんね…!そもそも彼氏いなかったとか噓だし?信じてもいなかったから大丈夫!うん。大丈夫!」

「真奈ね―」

「じゃあ結花とご飯作るからまたね」

真奈姉は俺の言葉を遮って部屋から出て行った。

俺は、選択肢に失敗した。

【新転真奈】

「そっかぁ…そうだよね……」

私はリビングのソファに顔を押し付け聲を押し殺す。

當然結花とご飯を作るなんてハッタリだ。

涙を見せないために部屋を出てきた。

そんなとめどなく流れてくる涙を止めるはなかった。

「私が勝手に舞い上がって、期待してただけなんだよね…」

私はみっともなく、聲をソファにぶつけるようにして吐き出す。

「―真奈ちゃんどうしたの?」

「結花…」

リビングの口に結花が立っていた。

驚きに目を丸くし、心配そうな顔でこちらを眺めていた。

「ど、どうしたのその顔!」

どうやら私の今の顔は相當ブサイクだったみたい。

「ちょっと…ね。昔した約束で私だけが舞い上がってただけだから」

私がそう言うとそれだけで何があったのか察したのか、結花は階段を駆け上がって行った。

「ちょっと結花!?」

「兄貴!!」

これまでに聞いたことない様な怒號が聞こえたのはすぐその後のことだった。

【新転勇人】

「ゆ、結花…?」

な、何でそんなに怒ってらっしゃるの……。

「何で真奈ちゃんを泣かせたの!?」

「まじか……」

やっぱりあれば選択ミスだったか…。

でもあの真奈姉が泣くなんて…。

「別にゆいが結婚を許すわけもないけどさ!?でも何で泣かせたの?どうせ“ごめんなさい”とかで終わらせたんでしょ!?何でもっとこう…何かないの!?」

「いや…あの―」

「ゆいは円香さんと付き合うことは許したけど、結婚は許してないよ!結婚に関しては誰であろうと許さないけど!」

あ、許されてたんだ。

―てか許されるってなに?

「でも!真奈ちゃんは本気だったんだよ!?本気で兄貴と結婚するつもりだったの!斷り方にも々あるよね?」

途中から聲を靜め、俺へ諭すような聲に変えた結花は、

「事を全部説明してきちんとお斷りして、真奈ちゃんが次のに踏み出せるようにしてあげてよ……じゃあね…」

それだけ言って、部屋から出て言った。

次のに踏み出せるように……か。

俺が花咲に騙された時も真奈姉は勵ましてくれたっけ。

「よし!」

俺は立ち上がりリビングへと向かった。

「昔あんなこと言ったけどさ、今の俺には大切な人がいるんだ。そりゃあ都合のいい話だってわかってる。真奈姉は真剣に考えてくれてたのに、俺はそれを忘れてた。だから許してくれなんて。」

リビングへった俺はソファへうつ伏せていた真奈姉へ聲をかける。

「もちろん真奈姉の事は好きだよ。でも、結婚と言われたらちょっと違うんだ。俺は新天さんと結婚したい。」

さっき結花がなんか言ってたけどそんなの関係ない。

俺にはもう心に決めた人がいる。

「だからごめんなさい。昔の俺が言ったことを覚えててくれて嬉しかった。だけどその気持ちには答えられない。自分勝手だって分かってるけど許してしい。」

【新転真奈】

「わかった……じゃあ―」

「ん?って―」

「今だけ抱きつかせて…」

決して諦めたわけじゃないよ。

最後に選ばれたら勝ちだもん。

私はいつも通り勇人と接して落としていく。

けどね勇人……。

今だけは落とすとか関係なく、そので泣かせて。

大好きだよ勇人。

【新天円香】

「勇人……なんちゃって…ふふっ♪」

未だに慨に浸って(ry。

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