《非リアの俺と學園アイドルが付き合った結果》私の夏休みイベと俺の學んだこと。
四十一話
【新転勇人】
「電話?こんな朝一で?」
なんだか嫌な予がする。
そんな嫌な予を払拭したい一心でグループ通話へ參加した。
『あっ勇人くんだ!おはようございます!』
『おはよう勇っち』
『おはよ勇人くん』
攜帯をスピーカーモードにし、最初に響いてきたのはそんな言葉だった。
『円香、どうかした?』
グループ通話ということも忘れ、何かあったかと思って食い気味に聲をかけた。
あっ、勇人く『んが私の心配を…それに円香って…何回言わ』れても…んふ♡
俺の心配を他所に、円香は天元突破の勢いでふわふわした聲を上げた。
『』を突き破るほどのとは一……。
『あたし達もいるんだけど』
『そうですよー』
呆れたような聲を上げたのは、円香以外の既に通話にっていた金霧先輩、左道さん、の二人。。
『おはようございます』
『はい、おはよ』
『おはよう』
『えへへ…えへ…えへぇ…』
俺は、まだふわふわしてる円香はほっといて、殘りのふたりへ尋ねる。
『こんな朝っぱらから電話って何かあったんですか?』
―だが通話口から聞こえてきたのは、先程までふわふわしていたはずの円香の聲だった。
『今からあるんですよ!!』
『今から?』
『はい!!…では、ぎゃるげーにおける夏休みイベントとは!?』
なるほどそう來たか。
ギャルゲーにおける夏休みイベとは――。
海、プール、花火など、夏にしか験できないことを総稱し、大好きな子の水著姿や浴姿を拝める大事なイベント。
ここでのき方でエンディングを左右すると言っても過言ではないイベントなのだ。
まさか円香とギャルゲーから夏を學ばされるとは。
『まさかとは失禮しちゃいますね!』
『…あははごめんなさい』
聲に出てたのか。
でもまぁわざわざ夏休みイベを持ち出すあたりきっと……。
『どこか行きますか?』
『はい!みんなで行きましょう!!』
なるほど。
だからグループ通話なのか。
『あたしは二人で行ってきなって念押ししたんだけどね。どうしても部のみんなで行くって聞かなくて』
『だから勇人くんと二人きりでプールなんて茹で上がりますって!』
『はいはいおアツイねぇ』
『あっ―違うんです勇人くん!』
へぇ。
『そうですか違うんですか。』
面白いからし意地悪しても怒られないよね。かわいいし。
『むぅ…いじわるです!』
『そろそろいいかな勇人くん。』
楽しそうな左道さんの聲が響く。
呆れたような言葉だが、聲は楽しそうなものだった。
『急だけど明後日に旅行なんてどうかな?海にビーチ、行こうと思えばプールだって!それにバーベキューも出來るんだ!』
それかなりいいところじゃない?
とんでもない程お金かかるんじゃ……。
『その…お値段は……?』
俺が尋ねると、まってましたと言わんばかりの勢いで―
『私の親戚が経営する海の家を手伝うだけでいいんです!!』
『なっ、ナンダッテー!!?』
はい。
お決まりのやつですねこれ。ギャルゲー的展開です。
『で、でも通費とかお高いんでしょ…?』
テレビショッピング並のフリをぶちかます。
またもやまってましたと言わんばかりの勢いで―
『幸福部顧問である由ちゃん先生が車を出してくれます!!』
新キャラ…だと……?
由ちゃん先生と言えば、俺のクラスの擔任で人なのに結婚出來なくて婚期を逃しかけてる殘念ティーチャーの事じゃないですか!いわゆるロリ巨ってやつなのに誰も男が寄ってこないあのティーチャーの事じゃないですか!
その前に…、
『由ちゃん先生うちの部活の顧問だったんだ』
それに運転って……運転席の上に座布団でも重ねるのかな。
『だから勇人くん!明後日行こ?』
『分かりました。結花と従姉妹には合宿って伝えておきます。』
『やった!!』
円香の嬉しそうな聲を聞いて、思わずつられて俺も嬉しくなる。
海にバーベキューか……。
夏休みっぽいな。
―あ!!
『円香!いたい人いるんだけどいい?』
『はい?ですか?』
『うん違うね。いたい人っていうのはね―』
俺の親友で、ついちょっと前に円香へ悪い事をした―
『淺見くんなんだけどいいかな?』
小説家の作詞
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