《99回告白したけどダメでした》200話

「そんなの、アンタの勘違いでしょ!」

「なに怒ってんだよ……まぁ、確かに俺の勘違いかもしれないが……」

「そうよ……そうじゃないと……沙耶香が可そうじゃない……」

「……まぁな」

複雑な気持ちのまま、武司は志保と帰りの道を歩く。

その後、二人はあまり會話をすること無く、家に帰宅した。

「ただいまぁ……」

「ん、おかえり。どこ行ってたのよ」

「買い……し寢てるから、飯が出來たら呼んで……」

「はいはい」

誠実は家に帰宅し、母親にそういうと真っ直ぐ部屋に戻って行った。

部屋の戸を開け、直ぐさまベッドに橫になり、力を抜く。

「あぁ~もう疲れたよ~」

一人で部屋でそうつぶやきながら、買ってきたプレゼントを袋から出し、どこに隠すかを考え始める。

「どこに隠すか……まぁ、あいつが俺の部屋に來るなんてことは……」

「おにぃ、帰って來てるの?」

「うわぁぁぁ!!」

そんなことを思っていたら、奈穂がドアを開けて部屋の中にってきた。

「何大きな聲出してんのよ……エッチな本でも買ってきたの?」

「そ、そんなわけないだろ!!」

「じゃあ後ろに隠してるそれは何よ」

「こ、コレは……」

(ま、まずい! 誕生日の前にプレゼントがバレてしまっては、サプライズが無くなってしまう! ここは上手くごまかして……)

「こ、これは……そう! 大人が使うだ!」

「ふぅーん……で、その大人が使うって何?」

「え!? そ、それはだな……」

(ま、まずい! 怪しさが増してしまった! な、なんとかしなければ! 買ってきたを確認できないようなだと説明出來れば……)

誠実は買ってきた奈穂が確認出來ないだと説明するために、必死に考えた。

(奈穂が確認できない……奈穂が……奈穂が……そ、そうか!)

「今日買ってきたのは、大人なのおもちゃだから!!」

「……あ……そう……」

(あれ? なんでだろう……奈穂の視線が凄く冷たい……)

誠実は自分が何を言ったかを改めて考える。

そして、自分が何を言ったかを理解し、顔を青くして奈穂に説明する。

「ち、違うんだ奈穂! 確かに大人の買うなのだが、決していかがわしいでは……」

「あぁ……もう良いわ……それと、私に當分話し掛けないで……」

「待て! そのゴミを見る目をやめろ!!」

奈穂は誠実に冷たい視線を向け、部屋を後にしていった。

なんとかプレゼントを隠すことはできたが、誠実は何か失ってはいけないを失った気分だった。

「俺は馬鹿かよ……」

自分の頭の悪さを嘆きながら、誠実はプレゼント機の鍵付きの引き出しにれる。

「はぁ……これで良し……奈穂の誤解を解きに行くか……」

誠実はプレゼントを隠し終えると、部屋を出て奈穂に説明に向かった。

「はぁ……折角付き合ってやったってのに……」

武司は家に帰宅し、部屋のベッドでそうつぶやきながらスマホのアプリで遊んでいた。

夏休みの貴重な一日を志保のために使ったのに、最後の方で機嫌を悪くし、後味の悪いままで別れたことがし不満だった。

「はぁ……たく……買いしてたときは楽しそうにしてた癖に……」

そんな不満をらしながら、武司はスマホから目を離す。

「まぁ、良いか……あいつが訳わかんないのはいつものことか……」

武司はスマホを充電に刺し、ベッドにおいて部屋を出ようとする。

しかし、ドアノブに手を掛けた瞬間、スマホが音を立てて震え始めた。

「ん? 電話か……」

武司はスマホのところに戻り、スマホ手に取って畫面を確認する。

そこには志保の名前があった。

「はぁ? なんの用だよ……」

何故自分に電話してきたのかさっぱりわからないまま、武司は電話に出る。

「はいはーい、いつもご機嫌な武司さんですよー」

『あ、あたしよ……』

「なんだよ、俺に言い忘れた罵聲でもあったか?」

『アンタは私をなんだと思ってるのよ……それよりも……』

「ん? なんだよ」

『……わ、悪かったわね……買い付き合ってもらったのに……最後のあの態度……」

「え? 何お前、頭でも打った?」

『人が素直に謝ってるのに、なんて言いぐさよ!』

「いや、お前が俺に素直に謝るなんて……明日は雪か……」

『アンタの中で私はどんな奴なのよ……』

武司は電話をしながら、ベランダに出る。

『私だって悪いと思ったら謝るわよ……』

「まぁ、俺は気にしてないけどよ……」

『ほ、ホント?』

「気にしてたら、お前と買いなんて行かねーよ」

『そ、そう……』

武司は夜風に當たりながら、志保にそう答える。

良く考えてみると、自分自が仲の良い子はこの志保しかいないんだと考えると、あまり志保とは喧嘩をしたくないと考えてしまう。

「まぁ、気にすんなって、俺この後飯だから切るぞ?」

『あ……う、うん。じゃあまた今度……』

武司はそう言って通話を切り、スマホ再び充電に刺して夕食を食べに一階のリビングに下りて行く。

「切れた………」

志保は通話の切れたスマホの畫面を見ながら、自室のベッドでクッションを抱きしめる。

「もうし位良いじゃ無い……」

志保は武司への不満をらしながら、強くクッションを抱きしめる。

「はぁ……なんであんな馬鹿の事がこんなに気になるんだろ……」

志保はそんな事を考えながら、今日買ってきた服を整理し始める。

整理している間、志保は今日一日の事を考える。

(々あったけど……楽しかったなぁ……)

そんな事を考えながら、武司の選んだスカートを見る。

「……確かにこれが一番気にったかも……」

そんな事を呟きながら、志保はクローゼットに服をしまう。

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