《99回告白したけどダメでした》206話
「あれ? どうしたの奈穂。キョロキョロして」
私が周りばかりを気にするので、気になったのであろう友達が、私にどう尋ねてくる。
流石に會場に來ている兄を探していたなんて言えるはずもなく、私は適當にごまかし。みんなと一緒に花火大會に出店されている屋臺を見て回り始めた。
「奈穂って、夏休みは何してるの?」
「あ、そうそう私もそれ気になった。連絡してもいっつも仕事中なんだもん」
「うん、夏は撮影が多いからね。ごめんね、あんまり遊べなくて……」
「それは良いけど、大変だね」
「そんな事ないよ、楽しいし」
考えてみれば、こうして友達と遊びに來るのもかなり久しぶりだ。
最近は撮影も忙しかったし、ライバルも増える一方でそれどころではなかった。
どちらかと言うと、おにぃの知り合いと合っていた方が多いかもしれない。
「夏休みももうすぐ終わりだね~、宿題やった?」
「私はもうし~、奈穂は?」
「私はもう終わってるわよ」
「えー! 良いなぁ~」
「奈穂は真面目だもんねぇ~」
私はあらかじめ、忙しくなる八月前に宿題は終わしていた。
今年は験もあるので、その勉強もしたかったのだ。
「私は夏期講習が忙しくてさ~、あんまり遊べなかったなぁ~」
「俺も塾三昧だったよ、そう言えば伊敷ってどこの高校狙ってんの?」
「え? 私?」
クラスメイトの男子が私に話しを振ってきた。
私は振り向きながら、何も考えずに答える。
「西星だけど」
「え! 伊敷って西星狙いなの?」
「うっそー! 奈穂頭良いのに、もったいないよぉ!」
「なんで?! もしかして、西星に行きたい理由でもあるの?」
そんな事を言われても、理由なんて凄く簡単だ。
ただおにぃが居るからだ。
でも、そんな事を言うわけにもいかず……。
「まぁ……仕事を続ける関係上……かな?」
「「「あぁ~なるほどぉ~」」」
ごめん、本當はただのブラコンなんです……。
「ま、まぁね……」
「モデルも大変だねぇ~雑誌見てるけど、毎回可く寫ってるし」
「あ、あはは……」
噓はついて居ない。
あまり遠くの學校に行くと、モデルの仕事に支障をきたす恐れがあるので比較的近い學校の西星高校を選んだのだ。
「おい関口! 良かったな! 馬鹿なお前でも行けそうな高校だぞ?」
「う、うるせーよ!」
「今日の花火大會で、一気に距離をめろよな!」
「わ、わかってるっての!」
何やら後ろでクラスの男子がコソコソ話しをしている。
一何を話しているのだろうか?
後ろの會話が気になり始めたとき、突然誰かかから話し掛けられる。
「あれ? 奈穂ちゃん?」
「え……あ、沙さん」
そこに居たのは、おにぃの知り合いであり、おにぃを狙う敵の一人、沙さんだった。
しかし、噂では沙さんは兄に一回振られてしまったらしい。
後ろにはもう一人誰か居るが……一誰だろうか?
「奈穂ちゃんも遊びに來たの?」
「はい、沙さんもですか?」
「うん、そうだよ。あ、あのさ……もしかして誠実君も來てたりする?」
「えっと……確か栞さんと來てるはずですが……」
「え! ほ、蓬清先輩と!? ま、マジか……あ、あはは……」
「み、沙! 顔が引きつってるわよ! 大丈夫?」
「だ、大丈夫よ……き、綺凜」
後ろには山瀬さんもおり、二人で遊びに來ている様子だった。
相変わらずこの二人は人だ。
道行く人々が思わず振り返るくらい、この二人は人で綺麗だ。
「うぅ……折角誠実君と偶然あって、花火デート出來ると思ったのにぃ……」
「沙、私が居るの忘れてない?」
呆れながらいう山瀬さん。
この二人がこうして二人で居るところに、おにぃがると、普通ならかなり複雑な人間関係になるのではないかと私は思っていた。
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