《非リア充の俺がまともになんてできるはずがないと思った》こうして花火大會は楽しそうに幕を開く
期末の績もそこそこ良く彌と早川は、夏休みを楽しく過ごすことが出來る。
そして、花火大會前日。
今までバイトした分の2萬円を持っていくことにした。それに何があるのかも一応全て把握しておく必要がある。
明日の天気も調べたところ晴れだと言っていたし多分楽しく過ごせるだろうが……恐怖だってある。
まさにクラスメイトである晴海から俺は、目を付けられえいる。
花火大會明日來るんだろうなぁとかも考えている。
とりあえず明日の花火大會に向けてぐっすり寢ることにした。
花火大會が今日の17時30分からあるため先にお風呂ったり今回は、浴がなかった為に私服で行くがどうしても似合わない服を著るのが気が引けた。
花火大會まであと8時間30もある。
それまでゆっくりととを休めた。
毎年この花火大會は、人が思ったより多かったりする。
妹からの要もあるから考えながら使わないといけない。
まぁ2萬円も使うことは、ないだろうが。
とりあえず時間がくるまで寢ることにした。
元非リアの彌。いつも學校で、花火大會の話をしている連中がいると睨みつけていた彌がなんと花火大會に行けるだなんてきっと彌自も分からない出來事なのだろう。
ものすごく興している。
そして待ち合わせ時間になり早川が待っているであろう花火會場の口に向かった。
著くと早川が1人寂しそうにしていた。
彌は悪いことをしたと思い近寄って聲をかけた。
まぁ5分も遅れたのは彌が悪い。
「早川さんお待たせ」
「彌……遅いよ凄い待ったじゃん」
と、文句を言う早川をみて彌はし可いなと思った。
すぐさま會場の中にり売られているものを早速何か買う事にしているらしい早川は彌の手をひっそりと自分の手と重ね買いたいものに向かった。
つまり手を繋いだ。
手汗も気になるが今はそれどころじゃない。
妹達から頼まれた買いは全て終わりあとは早川に何かを買ってあげるだけになった。
「早川さん何かしいものない?」
「えっ?奢ってくれるの?ならりんご飴でも奢ってもらおうかな」
「いいけどそんなのでいいの?」
「いいの」
早速りんご飴を買ってあげた。
それからというものまたんなところに回った。
「早川さん何かご飯食べない?」
そう問いながら振り向くと早川の姿がなかった。辺りを見回しても一切姿が見けられない。
早川とはぐれたのだ。
早川……。
「どうしよう彌がいなくなった。っていうか私が迷子になったのか」
早川も周りを見回したがやはり彌の姿が見當たらない。
彌……。
「とりあえず探そう」
歩いて來た道をまた折り返した。しかし人混みのせいで見えるはずなんてない。
これから探すなんて無理難題。
「あぁ、吉井。みーつけた」
そう彌の名前を呼ぶ。聲の主の方に振り向くと見たことある顔があった。
「ち、ち、はるみさん!?」
「あんたここで何やってんの?」
「早川さんとはぐれました」
彌がそう告げるとはるみの目はゴミを見るような目をしていた。
「あんた何やってんの!?馬鹿なの?死ぬの?本當呆れた!」
そんな事言われても彌に反論なんて出來ない。
「すみません」
「とりあえず電話するから」
そう言いながらスマホを耳に當て電話をし始めた。
はるみの顔はかなり焦っていた。
「繋がらない」
その一言はかなりの重みがある。繋がらない=居場所が分からない。
彌はどうしてもっと気を張っていなかったのか後悔している最中。
「後悔しても始まらないとりあえず探すわよ」
彌ははるみと分かれ早川を探した。隅々まで。
だが一向に見つからない。それに一周してはるみと出會ってしまった。
「どうだった?」
「見つからない。あのごめんなさい」
彌は泣きそうになっていた。
「泣いても始まらないもう一度探すわよ」
さっきとは真逆に探し始めた。何か見落としがないのだろうかと。
30分探したやはり見つからない。どこかで休憩しているのだろうか。
そんなことを思っている突然空から大きなドーン!!!っと言う音が聞こえた。
空を見上げると鮮やかに赤いがバラバラ花びらのように散っていた。
花火が始まった。
「おーいはるっち!」
花火の中誰かが晴海に聲を掛けてきた。
ツインテールが似合う彼は同級生の崎宮七。
「七、ちはる見なかった?」
「ちはっちなら神社のところで見かけたよ聲かけたし。なんか彼氏さんとはぐれたみたいだけど大丈夫なのかな?」
「ありがとう七……行くわよゴミよし」
本當に嫌われているのが目を見たらわかる。
神社に向かうと早川が座って退屈そうにしていた。
「良かったいたよ」
彌がそう言いながら振り向くと晴海は行け!という顔をしていた。
何故か早川に近づくことを避けているようだ。
彌は早川に近づいた。
「はるっち優しいね」
「そんなんじゃないからゴミよしは本當にクズだから」
「本當にそう思ってるなら普通ならちはっちに近づくはずだよね」
花火が大きく音を立てながら綺麗に咲いていく中彌は早川に聲をかけた。
「早川さんごめんなさい」
謝った。これで許して貰えるなんて思っていないが謝らないよりはいいはずだ。
「彌私も悪いよだから私こそごめんなさい」
彌は自然に隣に座った。
「スマホの充電切れてて」
「だから繋がらなかったんだね」
一安心しつつ空を見上げた。
「花火綺麗だね」
「そうだね。ところでさ早川さん……俺早川さんに似合わないかもしれない。今回の件で分かったんだ。どんだけ自分がダメなのかだから……」
彌が続きを話そうとした時だった軽く人差し指が口を抑え口を閉じさせた。
「彌っていっつもそうだよね。なんか自分がかっこ悪いって思ってる?彌が思う程彌はかっこ悪くなんかないよ」
その言葉にドキッ!としてしまった。
「彌」
早川に呼ばれて振り向くと早川は顔を真っ赤にしながら「花火の方見て」と指をさした。
彌の脳では?マークが著いている。
そんな彌に早川は顔を近づけを頬に當てた。
キスをした……。
「早川さん!?」
彌も突然の事で反応が変になってしまった。
「彌また來ようね」
早川の顔がまともに見れなかったが縦に首を振った。
こうして花火大會は幕を閉じた。
後は野となれご令嬢!〜悪役令嬢である妹が婚約破棄されたとばっちりを受けて我が家が沒落したので、わたしは森でサバイバルすることにしました。〜
「すまん、我が家は沒落することになった」 父の衝撃的ひと言から、突然始まるサバイバル。 伯爵家の長女ヴェロニカの人生は順風満帆そのもの。大好きな婚約者もいて將來の幸せも約束された完璧なご令嬢だ。ただ一つの欠點、おかしな妹がいることを除けば……。 妹は小さい頃から自分を前世でプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢であるとの妄想に囚われていた。まるで本気にしていなかった家族であるが、ある日妹の婚約破棄をきっかけに沒落の道を進み始める。 そのとばっちりでヴェロニカも兵士たちに追われることになり、屋敷を出て安全な場所まで逃げようとしたところで、山中で追っ手の兵士に襲われてしまった。あわや慘殺、となるところを偶然通りかかった脫走兵を名乗る男、ロスに助けられる。 追っ手から逃げる中、互いに惹かれあっていく二人だが、ロスにはヴェロニカを愛してはいけない秘密があった。 道中は敵だらけ、生き延びる道はたった一つ。 森の中でサバイバル! 食料は現地調達……! 襲いくる大自然と敵の兵士たちから逃れながらも生き延び続ける! 信じられるのは、銃と己の強い心だけ! ロスから生き抜く術を全て學びとったヴェロニカは最強のサバイバル令嬢となっていく。やがて陰謀に気がついたヴェロニカは、ゲームのシナリオをぶっ壊し運命に逆らい、計略を暴き、失われたもの全てを取り戻すことを決意した。 片手には獲物を、片手には銃を持ち、撃って撃って擊ちまくる白煙漂う物語。 ※この物語を書く前に短編を書きました。相互に若干のネタバレを含みます。またいただいた感想にもネタバレがあるので読まれる際はご注意ください。 ※続編を別作品として投稿しておりましたが、本作品に合流させました。內容としては同じものになります。
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