《ただいま冷徹上司を調・教・中・!》っていったいなんなんだ?(3)
散々男から裏切られ、傷付けられてきた私は、倍率のない平穏なができる男を厳選したつもりだった。
幸い和宏は私にとって本當にいい彼氏で、とてもうまくいっていると思っていたのに。
なのに……昨夜のアレはいったい何なんだ。
くっそ腹が立つ。
泣いたり苦しくなったり落ち込んだり。
浮気現場を目の當たりにしたはいろんなを発させる生きだ。
しかし裏切りに慣れ過ぎたのか、がただのになってしまっていたのか、私はただただ腹が立って仕方がなかった。
その時點でもう、彼とはすでに終わっているのだろう。
嫉妬や未練が先に來ないことがそれを語っていた。
始業時間を迎えるチャイムが鳴ると、社員は一斉に立ち上がる。
毎週月曜日恒例の朝禮が始まるのだ。
重役の挨拶の後、毎週社員が一人前に出て抱負を述べるのだが。
「うげ……」
私は思わず誰にも聞こえないような小さな聲で唸った。
事もあろうに前に出てきた男社員は、さっきまで私が顔も見たくないと思っていた和宏だったからだ。
顔だけではなく聲も聴きたくない私は、和宏の話など當然耳にもってこない。
それにしても……だ。
私はいったいこの人のどこが良くて二年半も付き合ってきたのだろうか。
は切り替えが早いとは言ったもので、もう微塵も和宏を好きだったところを思い出せない。
今となっては本當に彼が好きで付き合ったのかも怪しいところだ。
確かに優しかったし、付き合っている時間はとても穏やかに過ぎていったとは思う。
しかしそれ以外に彼との楽しかった日々が思い出せないというのは、いささか問題ではないだろうか。
結局は、本気で好きになった男には裏切られ、ある程度の妥協をした男にも裏切られるということを今回も學んだだけだった。
なんて悲しすぎる経験なのだろうか。
イイ男でも普通の男でも結果が同じなら、今度は思いっきりハイスペック男と付き合ってやる。
そんな男と付き合えるか付き合えないかは別にして、私はちゃんと前を向くことにした。
ふと私と目が合い表を明るく変えたアホヅラの和宏が稽で、想笑いすらも浮かんではこなかった。
全の朝禮が終われば、次はそれぞれの課での朝禮が始まる。
たくさんの課で區切られているが、私は総合6課に配屬しており、得意先は総合病院などの大手を主にしている課だ。
私は営業事務なので得意先に出向くことは殆どないが、たまに急な納品の場合は私がくこともある。
総合6課は事務が4名営業12名の総勢16名で、それを率いているのが課長である、平嶋凱莉(ヒラシマカイリ)35歳だ。
容姿端麗、頭脳明晰。
この言葉は彼のためにある言葉だと私は思っている。
それほどまでに彼は全てにおいて蕓作品のように完璧だ。
おまけに獨とくれば、子社員なら一度は狙い定めるはずの特上の獲だろう。
しかし殘念なことに彼は冷徹すぎた。
のどんな言葉にも、どんな甘いにも、笑顔一つ見せはしない。
それどころか『そんな夢を見ているくらいなら仕事で得を持ってこい』と言い放つのだ。
並の男ならばそこで嫌われもするのだろうが、そこはさすが極上、平嶋凱莉だ。
そんなびないところも素敵だと、彼の人気が落ちることはない。
今や誰もが認める『皆の平嶋凱莉』となっている。
確かに顔がよくて、仕事ができて、部下の面倒見もよくて、一般常識も兼ね備わっていて、文句の付けようのない男なのだろうが、だからこそ私は平嶋課長が苦手だった。
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