《冷たい部長の甘い素顔【完】》第9話 新規依頼
午後、部長は月初めの定例會議に出るため、席を外して會議室へと向かった。
私たちは、いつも通り、のどかに、のんびりと午後の仕事をこなした。
15時。
たくさんの書類を抱えた部長が、會議から戻ってきた。
「沖田さん、園部さん、ちょっと」
戻るなりいきなり呼ばれて、私たちは顔を見合わせた。
何か、やらかした!?
會議で使った資料に誤りがあったとか!?
私はお説教を覚悟して立ち上がった。
「はい、なんでしょう?」
私が、部長の所へ行くと、真由も慌てて後ろからついて來た。
「この資料のここと、こっちの資料のここ、並べて見たいから、2つを合わせた資料を作ってもらえないか?」
ほっ
良かった。
資料の間違いじゃなかった。
私は、そっとをで下ろした。
でも、この仕事、真由では無理よね。
真由は、データ力は速いけど、計算式を組んだりするのは、苦手。
「分かりました。いつまでにやればいいですか?」
私は、自分でやるつもりで尋ねる。
「今日中に、できるか?」
銀縁眼鏡の奧から、鋭い視線を向けられ、一瞬たじろぐ。
それでも……
「定時をし過ぎるかもしれませんが、大丈夫ですか?」
私は、勇気をい起こして答える。普通に考えたら、面倒だけど、そんなに難しい仕事じゃない。
「ああ、構わない」
部長は、ふっと視線を和らげた気がした。
「分かりました。急いでやりますね」
私は、そう答えると、急いで作業に取り掛かった。
データはってるから、計算式をれて紐付けすればいい。
私は、帳表のフォームをざっと作って、計算式をれていく。
17時半。
できた!
私は、ひとつひとつ、丁寧に數字を確認し、印刷をかける。紙にした上で、再び、帳表の隅々まで確認する。
よし! うん、完璧。
そう思って、顔をあげるけれど、席に部長がいない。
ええ!? もう、どこに行ったの?
私は資料片手に、社を探し回った。
すると、自販機橫の休憩所でコーヒーを飲んでる部長を発見した。
「あ、部長、こんな所にいらっしゃったんですね。探しましたよ〜。先程の資料なんですけど、こんなじで大丈夫ですか?」
私は出來上がった資料を部長に手渡した。
部長は、持っていたコーヒーをそばの小さなテーブルに置くと、資料をけ取って眺める。
「手直しする所があったら、すぐ直すので
  言ってくださいね」
と私が聲をかけると、
「いや、よく出來てる。數字はここでは確認できないが、完璧か?」
部長は、資料から、ちらりと視線を上げて尋ねる。
よし!
一発合格!!
「はい! 數字だけは、何度も確認したので大丈夫なはずです」
私が自信を持って答えると、部長は眼鏡の奧で微かに笑った気がした。
もしも変わってしまうなら
第二の詩集です。
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