《冷たい部長の甘い素顔【完】》第10話 ばれてる!
「得意なのは、男漁りだけじゃないんだな。安心した」
部長は、ぼそっと呟く。
っ!!
それって……
「あ、あの、部長……?」
もしかして、あの居酒屋で會ったことに気付いてる?
「俺は、仕事さえ出來れば、プライベートに首は突っ込まん。堅でも軽でも構わないから、気にするな」
っ!!
やっぱり気付いてる!!
いや、っていうか、問題はそこじゃない。
私、軽だと思われてる!?
「あの! それについては、出來れば言い訳をさせていただきたいです」
このまま軽だと思われたまま、ずっと仕事をするなんて、絶対にいや!
「俺は、構わないと言ってるんだから、言い訳は必要ないだろ?」
淡々と答える部長は、何を考えているのか、さっぱり分からない。
それでも、このままにしておくのは、絶対に嫌だ。
「いえ! 私の尊厳に関わりますから。部長、この後、お時間ありますか?」
なんとしても、ちゃんと説明をしなきゃ。
「俺は、プライベートでいくら男漁りしても構わないと思ってるが、社でナンパはいただけないな」
ナンパ!?
「っ!! 違います! 誰が、部長なんかナンパするんですか!?」
こんな何を考えてるか分からない人。
「くくっ、『部長なんか』?」
部長は、軽く笑いながらつっこむ。
「あ、いえ、今のは言葉のあやで……。とにかく、説明させてください」
私が必死にお願いをすると、部長は資料をトンっとテーブルで揃えて言った。
「ふっ、まあ、いい。社でする話じゃないしな。30分後に駐車場で待っててやる」
「ありがとうございます」
私はペコリと一禮して、席に戻ると、その他の殘務を15分で片付けた。
そして、部長が退社するのを見計らって、私も駐車場へと向かう。
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