《冷たい部長の甘い素顔【完】》第36話 涙の後には……
「ほら、コーヒーれるから、爽はそこに座ってろ」
腕を解いた將軍さんは、そう言って、また、私の頭をくしゃりとでる。
「あ、それなら、私が……」
私はそう言うけれど……
「そのうちな。今日は初めてだから、素直にお客さんとして座ってろ」
と言って、キッチンに向かう。
だから、私は、將軍さんがれてくれたコーヒーを運ぶお手伝いだけした。
私たちは、ソファに並んで座り、DVDを再生する。
まずは、純映畫。
クライマックスの悲に涙が止まらなくなった私の肩を、將軍さんは優しく抱きよせてくれる。
泣きすぎて、化粧も崩れまくってると思われるけど、どうしようもなかった。
「ごめんなさい……
止められなくて……」
し落ち著いてから謝ると、
「いや、泣いてる爽もかわいいから」
と、將軍さんは、私の瞼にそっとキスをした。
私が驚いて見上げると、
「爽」
と囁くように私の名前を呼んで、將軍さんの顔が近づいてくる。
私が目を閉じると、優しくが重なった。
優しくれて、そっと去っていく溫もり。
私は、それが寂しくて、彼の首に腕を回した。
すると、將軍さんは、私のうなじに左手を添えて、何度も優しくキスをした。
將軍さんと初めてのキス。
それは、とても心地良くて、ずっとこうしてれ合っていたいと思えた。
だから、將軍さんのが離れると、なんだかとても寂しくて、私は、つい、
「お願い、もっとして」
とおねだりをしてしまった。
驚いたように將軍さんは私を見下ろす。
「爽……
お前、煽りすぎ……
……爽…してる……」
そう囁いた將軍さんは、深い深いキスをくれる。
將軍さんの腕の中で、私はこれ以上ない幸せをじていた。
身代わり婚約者は生真面目社長に甘く愛される
ごく普通のOL本條あやめ(26)は、縁談前に逃げ出した本家令嬢の代わりに、デザイン會社社長の香月悠馬(31)との見合いの席に出ることになってしまう。 このまま解散かと思っていたのに、まさかの「婚約しましょう」と言われてしまい…!? 自分を偽ったまま悠馬のそばにいるうちに、彼のことが好きになってしまうあやめ。 そんな矢先、隠していた傷を見られて…。 身代わり婚約者になってしまった平凡なOL×生真面目でちょっと抜けている社長のヒミツの戀愛。
8 59お久しぶりです。俺と偽裝婚約してもらいます。~年下ワケあり生真面目弁護士と湯けむり婚前旅行~
☆甘辛こじらせ両片思い×偽裝婚約×溫泉旅行☆ 初戀の思い出を支えに生きる司書の葉月の前に、その相手・朔也が十四年ぶりに現れる。 美しく成長し弁護士となった彼は突然プロポーズ! だが、それは遺産を得るための偽裝婚約に葉月を加擔させるためだった。 葉月は朔也の家族旅行に同行し、婚約者を演じることになってしまう。 朔也は悲しむ葉月の唇を強引に奪ったかと思えば、優しくエスコートしてくれたり、他人の悪意から守ってくれたり。 戸惑う葉月だが、彼が何か秘密を隠していることに気づき、放っておけなくなって…。 クールなようで內面は熱くて真面目、そして若干ヘタレな年下弁護士 × 気弱なようで相手を想う気持ちは誰より強い司書 波亂ありですがわりと甘々な再會愛&初戀成就ストーリー。 隠しててもヒーローは最初からヒロイン大好き! 8/30に完結しました!
8 186ニート16歳の俺が、戀愛なんて間違っている
久々に、學校に行ったらクラスメイトから「おまえいたっけ?」といわれたけど久々だから仕方ないと思いつつ內心傷ついているのに誰も気が付いてくれなっかったけど、「やっほう、お久―」といわれて、(付き合いてぇぇえええ!!!)と思い俺は、、、、、
8 662番目の村娘は竜の生贄(嫁)にされる
なんかいつも2番目の人を応援したい小説--- 村で2番目に美しいといい気になっていた私ジュリエットだが、どうしても村1番のポーリーナには敵わなかった…。 そしてある日家に帰ると豪華な食事が? 私…何か竜の生贄にされるそうです。最期の晩餐ってわけかい!!そこは村1番のポーリーナじゃないんかいっ!!お前等いい加減にせいよっ!? 翌日迎えにきた竜に本當は生贄じゃなくて竜が人に化けたイケメン王子のお嫁さんになると聞いて浮かれたのだがーー???
8 86家族に売られた令嬢は、化け物公爵の元で溺愛されて幸せです~第二の人生は辺境地でほのぼのスローライフを満喫するので、もう実家には戻りません~
「レーネが売れた! 化け物公爵が娶りたいと言ってきたんだ!」 家族に虐げられていたレーネは、祖母が殘した形見の薬草と共に、化け物と恐れられる獣人、マーベリック公爵の元に嫁ぐことを決意する。 決して不安がないわけではないが、狂気に満ちた笑顔で人の不幸を喜ぶ家族の方が化け物に思えて仕方なかった。 「早く出ていけ。目障りだ」 すでに自分の居場所がないと悟るレーネは、祖母とのある約束を守るため、化け物公爵の元を訪ねる。 しかし、黒い噂が流れる殘虐な公爵様の姿はなく――。 「嬢ちゃん。今は無理せずに休むべきだ」 「無理は良くない、奧方。筋肉が悲鳴を上げている」 屋敷で働く家臣の獣人たちに親切にされ、傷ついた心が癒されていく。 もしかしたら、本當の旦那さまは優しい人かもしれない。 會えない気持ちで思いが募り、妄想という名の戀心が芽生え始めるのだった。 「はぁ~。私の旦那さまはいったいどこに……」 一方その頃、レーネを売り払った家族の元には、なぜか次々に災難が押し寄せてくることになり……? ※この作品は他サイトにも掲載しています。 【無斷転載禁止】小説投稿サイトやYouTubeに載せないでください。
8 153辺境育ちな猿百合令嬢の憂鬱。〜姉の婚約者に口説かれました。どうやら王都の男どもの目は節穴らしい〜
田舎の領地で育ったリリー・アレナはアズトール伯爵家の次女。木があれば登るような元気すぎる令嬢で、領民には「猿百合令嬢」と呼ばれている。幼く見える外見ながら十六歳になっていて、初めて王都を訪れて最愛の姉との再會に喜んでいた。 しかし王都で出會う男性たちは美しい姉には目もくれず、なぜかリリーの周りに集まってくる。姉の婚約者までおかしな目で見始めてしまい、一人で頭を抱える。とはいえ、リリーはそんなことでへこたれない。こっそりストレスを発散させていると、氷のように冷たい目をした男と出會った。さらに、ちょっと変わった動物たちと觸れ合って癒され、姉の美しさと優しさに元気に感動する。 ……しかし。一度は解決したと思っていたのに、事態はリリーが予想していたより深刻だった。 (アルファポリス様、カクヨム様で連載していたものを一部修正して連載しています)
8 135