《ルーズリアの王太子と、傾いた家を何とかしたいあたし》36……リティのしいものとローズさまの恐ろしい馴染たち
リティは王宮にいる間に、外國語や歴史などを特に勉強している。
靜養中の兄のデュアンがほとんどを見てくれる。
そして、マナーレッスンは今回來てくれたウェイトたちが見てくれるのだが……。
「……ダメだ……と言うか、こんな小さい足にハイヒールは履かせられない。骨がらかすぎる」
「と言うか、14だが?」
「骨格が出來てないんですよ!しっかりと。今、この狀態でハイヒールにコルセットなんかさせると、骨が歪みます。今は普通の革靴とかしっかりとした靴に、ワンピースなどの普通の服や半ズボンなどを著せて庭で遊ばせたりした方がいいと思います」
今日は男裝のウェイトから即ブブーッと、レッドカードが出される。
その橫でデュアンの主治醫のアルスも頷く。
「この間も実際逃げる時に足をひねってた。細い手足に足首じゃ重は軽いが、ドレスや裝飾が負擔になる。主治醫として俺も反対する。それに、この長で重が21キロ。フル裝備させてみろ。裝飾の方が重の半分になる。目を離してみろ、前回は拐だったが、今度はすぐに疲れて倒れて、アホの変態に連れ去られて味しく頂かれるぞ」
「アホの変態?戴く?」
キョトン?
首をかしげる。
カイは、にっこりと、
「えっとね?姫。気にしなくていいよ?先輩たちは姫のドレスは可いけど、もっと可いドレスを考えてくれるって。優しいね?」
「はい!でも、一杯一杯頂いていいのでしょうか。リティは、何の取り柄もなくて、クッキーとか作る位で……」
「と言うか、姫は賢いし、逆にもっと甘えた方がいいよ?我が儘言ってもミューゼリックさまだって怒らないでしょう?」
「……パパたち、リティ……嫌いになったりしないですか?それに、甘えるって抱っこもしてくれるし、パパもママも忙しいでしょう?」
心配そうな聲に、ミューゼリックは、
「我が儘言っていいぞ?何かしいとか、どこか行きたいとかあるかな?」
「えと……パパとママとお兄ちゃんとお出かけしたいです。手を繋いでピクニック……」
「他には?」
「ママとお晝ご飯作るので、お兄ちゃんとミカたちと追いかけっこして、遊びたいです。ダメ……ですか?我が儘……」
ウルウルと瞳を潤ませる娘にため息をつく。
「パパはもっとドレスがしいとか、絵本がしいとかかと思ったんだが……」
「ドレスは一杯あります。絵本はお兄ちゃんのお屋敷に、ティフィお兄ちゃんたちの書庫にあるので貸してくれるのです。あっ!」
「何かしいのもがあったか?」
「えっと、お家の仕立て直して余った布を下さい。パッチワークにして、ミカたちのソファのマットを作るのです」
娘の一言に、何か本當にしいのだと待っていたミューゼリックはがっくりする。
まぁ、古著の端切れは捨てるのは勿ないと、妻のアリアやメイドたちも小さなものだとコースターにしたり、大作だと今回のようにベッドの上掛けやマットなどにするが、娘に頼まれると殘念である。
「えっと……パパは、リティの14歳の誕生日がもうすぐだから、何か特別なものを贈ってあげたいんだ。何かしいかな?と思って」
「えっ!誕生日!」
実の弟と一緒に、ついでに弟がメインで余りをけ取る羽目……弟が全部しいといえばプレゼントは無しになる……に陥っていたリティは、父と周囲を見回し、頰を赤くして、
「あの……我が儘……言っても、良いですか?」
「できる限り葉えるぞ?パパは」
「えっと……あの……昔、シェールドにおじいちゃん達と行った時に、とってもこじんまりしているけれど白い壁に屋がパステルの綺麗な街に行ったんです。そこで、おじいちゃん達にリボンを貰ったのです。普通の薄いリボンじゃなくて刺繍のように々ながいこんであって、お花とか、とか……大事にしていたのですが、捨てられたのです……」
項垂れる。
「同じリボンはないのは解るのです。でも、リボン……今度こそ大事にするので、パパ頂けませんか?」
「リボン?それ位幾らでも!」
「ちょっと待って下さいよ」
ウェイトは聲をかける。
「多分パステルの街というと、カズールです。カズールのリボンテープは、シェールドの大祭に使われたり、人に、生まれた赤ん坊に贈るものになります。普通にお店で売られていますが、専門の職人もいて、一般のリボンテープ以外に、ある程度の分の人間には専門のデザインが施されていて、職人の所に、注文はなくても15年はデザインと注文した人、送った相手などの記録が殘されているはずですよ。姫?おじいちゃんと言うと、実のおじいちゃんのルイス卿だよね?おじいちゃん以外に一緒に誰か行かなかったかな?」
「えっと……リー伯父さまと、青い目と青い髪の綺麗なお兄様と、銀のような金髪で、前髪がひとふさだけ青い髪で、瞳が青いお姉さまです。お姉さまにそっくりな蜂の髪と緑の瞳のお兄様もいました」
「……」
ウェイトは遠い目をする。
「お兄ちゃん……無理ですか?」
「いや、大丈夫と言うか、お兄ちゃんの馴染に頼むから大丈夫だよと言いたくなっただけ……うん」
「ウェイトお兄ちゃんは、馴染さん多いんですね」
「親戚というか、お兄ちゃんの家はマルムスティーンの分家で、本家の屋敷がシェールド王宮の次に広い屋敷なんだ。一般爵位を持つ家で、地域に領地を持つ家はここでいうデビュタントなどの社ではシェールダムの邸宅に滯在するけれど、王都で職を持ち、王宮などで働く者は王都に屋敷があるけれど、五爵と呼ばれる國王陛下に忠誠を誓う一族は領地には屋敷があっても、王都ではマルムスティーン家以外には屋敷がないんだ」
「えっ?」
リティは目を丸くする。
「マルムスティーンは元々子沢山の家系で、屋敷を構えていたけれど、ある頃カズール家の當主の弟が婿養子にマルムスティーン家に來たんだ。……カズール伯爵になった兄は歴史に名前の殘る剣士だったけれど、ものすごくお人好しで、お金を貸したり、友人に騙されて借金したりで、最後に騙されて印鑑を押した書狀が當時シェールドでも最もしく、王太子の婚約者に定していた娘を金持ちで5回離婚歴のある馬鹿な男爵の嫁にすると書かれていて……。婿養子に行っていたものの、実家を誇りに思っていた弟は、兄の本當に人の良さに呆れていたものの、関係ない姪の幸せを奪う、その上カズール家は王家とマルムスティーン家と共に、歴史が古い一族でね?その一族を騙したとマルムスティーン家が徹底的に仕返しをしたんだ。他の家も騙していたこととか、一族で自殺した家もあった。それを法務を擔當するヴェンナード家と國王に上申して、特に王太子は人をしていたから即安全な王宮に連れて帰り、當時の國王陛下に、兄のカズール家當主は『本當にけないことをしてしまった。爵位を譲って隠居したい』と言い出して……ちなみに當時、カズールの家には借金のカタに連れ出されそうになった娘以外に、生まれて間もない嫡男だけで、陛下もマルムスティーン當主も反対したんだ」
「どうしてですか?」
「もし、人した……年もとっていない當主が赤ん坊に爵位を譲れば、また今回の二の舞になる。それを避けるために、弟であるマルムスティーン侯爵が兄は騎士、剣士としての実力や采配は完璧で生真面目さは類を見ないのだから、爵位はそのままに、カズール家の生活に必要な領地の管理や財産の管理はマルムスティーン家に任せてしい。王都にあるセカンドハウスは処分し、王都のマルムスティーン家の屋敷にカズール家の棟を準備する。それでどうだと。元々、呑気な伯爵は、面倒な財産問題とか、誰かに騙されるのはもうこりごりだと弟に任せられると逆に嬉しそうにしていたらしい」
その話題を知らなかったミューゼリックは唖然とする。
「カズール家は金、マルムスティーンに握られてるのか……」
「と言っても投資で増やしているので、現在の當主のシエラも知らない位増えてますよ。外國の國債も……こちらのもたんまり買ってますし、リールの國債を最高額購しているのは、シエラの娘です」
「買いとか……」
「高額なものはマルムスティーン家に相談。普段は騎士の収で十分賄ってます。その収の余りをシエラは自分で投資して、こっちに、元パルスレット公爵邸あったでしょう?あれを買い取って、ホテルというか外用の宿泊施設にしたんですよ」
「あれかぁぁ!しかも、デカイし、この國の迎賓館作らなくてもいいって兄貴は喜んでたが、あの大邸宅を買い取る小遣いってどういう手腕だ!」
ミューゼリックは頭を抱える。
この國一の天才であり天災は兄のリスティルだが、シェールドは々なタイプ……特に破壊系……の天才が多い。
その1人が、現在の國王兄弟に現在のマルムスティーン侯爵を育てあげ、同年代だった目の前のウェイトやカイたちを鍛え上げ、騎士にした現在のカズール當主のシエラシールである。
い頃から頭脳明晰でも知られ、剣をもたせたら、6歳ですでに大人が出場する剣士と下級騎士の競技會で優勝を総なめにした。
は教えてもいないのに見よう見まねで幾つかの高レベルのをり、屋敷を半壊、伯父のマルムスティーン侯爵は頭を抱えたが、師の祖父は面白がり、次々にを教え込んだ。
それだけではなく、シェールド1の最高學府である大學院に5歳で試験を申し込み、全て満點を叩き出したが年齢がすぎると學を許可されなかったと言う。
そしてそのシエラシールが英才教育を施したのが、従兄弟の子供で現在、自分の娘婿のリュシオン・フィルティリーア。
素直でシエラシールの説明をまるで雨を吸収する土のように記憶し、剣もも見て覚えたリュシオンは、大好きなシエラシールに一つだけお願いをした。
「にーたん。フィアねぇ?おっきくなったら聖騎士になるの。そったら、にーたんのお家にお婿しゃんになるからね」
「えぇぇ?」
まだ3歳の馴染である。
そして聖騎士は騎士になりそれなりの功績を殘し、高位の騎士たちと聖戦とも呼ばれる騎士たちの大祭のラストを飾る戦いの最終5戦を、最低でも3回は出場しなければならない。
最終5戦の対戦相手は聖騎士であったり、7つある騎士団長でも強い人たちである。
シエラも実は非公式ながら騎士団長たちと戦ったことがあり、まだ10歳にもなっていないこともあり負けて泣いて帰ってきた程である。
それでも、騎士団長たちは自分の子供と同年代、もしくは年下のシエラシールの剣の腕に驚き、將來を期待していたりしていた。
「フィア?聖騎士になるのってとっても難しいんだよ?フィアのパパのシルゥ兄様や、僕の兄様のリュー兄様やルード兄様に、フィアのおじいちゃんのエディ父様も聖騎士だけどね?僕もなろうと思うけど」
「フィアもなるもん!」
「でも、フィアはシルゥ兄様の息子だから、マルムスティーン侯爵になるんだよ?それにお兄ちゃんは、爵位はないから騎士の一代爵位の男爵だけ。マルムスティーンの子が、養子になるっていうのは分的にも無理だよ?」
「やだもん!やだもん!フィアはにーたんのお家のお婿しゃんだもん〜わぁぁん!」
泣き出したフィアを抱き上げ、必死に兄たちに訴えたが、フィアの父のシルゥが、
「夢を見たんだって。クリクリの瞳で、ふわふわの髪をした可いの子の夢。『君は誰?』って聞いたら『カズールのお家から迷子になった』って泣くんだって。お家に連れて行ってあげるって言ったらニコって笑ってくれて、で、カズールって言っても、そんなに親族いないのに、どこの子だろうって『パパのお名前は?』って聞いたら、『シエラシール』って言ったらしいよ」
「僕の娘〜?何で?まだ3歳だけど、フィアは顔覚えてるよね?何で『君は誰?』」
「お目目チェナベリーみたいなだったもん。髪のはふわふわの銀じゃなくて、白い髪。可かったんだもん!だから、『お嫁さんになって』って言ったら、『カジュールのお家、とーちゃがむーちゃんのお婿しゃんがあとちゅぎだから、お嫁ちゃんちあうっていったの。おとといおいでってとーちゃがいいなしゃいって、あ、違うのでしゅ、ごめんなしゃいっていいなしゃいってゆってた』って、わーん!にーたんの意地悪ぅぅぅぅ!」
びえびえ泣く息子を抱き上げたシルゥが苦笑する。
「一応、夢見の可能があるって、お祖父様に見て貰ったら、はっきりとは言い切れないけど、未來の一部を見た可能があるって言ってた。まぁ、子供の言うことだけど、シエラも自分の昔はこうだったと思って諦めるんだよ?」
「そんなぁ……僕、婚約もしてないし、子供だって解らないのに、どうするの?あ、爵位をお小遣い貯めて買うとか……」
「こら、シエラ。そう簡単にお小遣いでそんなもの買えないよ」
兄の當時のカズール伯爵リュシオン・エルドヴァーンが弟をたしなめるが、
「大丈夫だよ。僕、兄様みたいに借金國庫200年分とか作るの嫌だから、兄様の仕事の手伝いしながら王宮でバイトしてるもの。それをエディ父様にお願いして投資に回してるもの。多分……兄様のお小遣いよりも多いと思う」
「私の小遣いより多いぃぃぃ?」
「うん。僕、兄様みたいにお金ばらまくより、堅実に生きたいからね、うん!」
えっへん!
を張る年の離れた弟の一言に、落ち込んだリュシオンだった。
その後も財産を正規の手段で増やしていき、そして、ミューゼリックの兄のリスティルが豪遊し借金を重ねる次兄の屋敷を取り上げた時に、丁度來ていたシエラシールとその婿養子のフィアは渉し、自分たちの別邸と自國や他國の人間が滯在する迎賓館兼ホテルとして買い取ったのだと言う。
一応下品な外観は叩き壊し、ケバケバしい家などは全てパルスレット公爵家に買い取らせ、シェールドからだけではなく、この大陸中を巡る商人から一流のものを集めて貰い、外観は國、そして、廊下などは均一に整えているものの、スペースごとに様々な國の工蕓品などを飾ったりと手を加え、ホテル兼迎賓館としてオープンさせた。
外などが宿泊するだけあり高級なホテルの為、さほどお客はらないが、外が宿泊しない時期には一般に館として低価格で開放し、庭にはオープンカフェなどもあり盛況である。
ちなみに結婚式場にも利用され、リスティルの娘たちやクシュナ夫婦の披宴兼立食パーティもそこで行われた。
ウェイトは、
「まぁ、姫。馴染を通じてリボンの職人を探して、一緒にラルディーン公爵家の紋章りリボンも頼んでおくから、數日待っていてくれるかな?」
「お、お願いします。な、なくても……似たようなリボンでも構いません……」
目に涙を溜めたリティに頭を下げられ、即、その場で手にしていた『攜帯用水鏡』で、フィアに連絡を取る。
説明すると、揺れる水面の向こうから聲が聞こえる。
『ちょっと待って?兄様。兄様が言っている子は、前のラミー子爵ルイスさまの孫のマリアージュ殿だよね。彼に最後に會ったのは8年前で、當時の職人も解るよ?多分予備というか、こう言ったものを作ったって言うのも殘してるはずだから、それならすぐに送れると思うよ?』
「そうか。それと、ラルディーン公爵家から依頼で、そのリボンと、ラルディーン公爵家の紋章りリボンも注文したいらしい。よろしく頼む」
『はーい。じゃぁ、行ってくるね』
水面が揺らぎ、姿は消えた。
ウェイトは、
「まぁ、遅くとも10日でくるな」
と呟いたのだった。
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