《家庭訪問はのはじまり【完】》第60話 誤解が解けて
「そもそも、連絡をしてきた保護者って、どなたなんですか?
夕凪先生のご自宅は校區外ですし、その周辺に用がない人はり込まないような奧まった所にあります。
瀬崎さんが夕凪先生のご自宅に出りしてる事を知ってるという事は、むしろ、その方が瀬崎さんにつきまとってるんじゃありませんか?」
そうだ。
私が嘉人くん家に行った事は、ご近所さんなら気づくかもしれないけど、瀬崎さんがうちに來てる事は、普通は分からないはず。
「うーん、神山先生のクラスの岳 真奈みたけ まなの母親です。神山先生、どんな方なのかお分かりですか?」
ああ、あの人かぁ…
「ややネグレクト傾向のあるシングルマザーです。お母さんは子供を放置する傾向がありますが、おばあちゃんがフォローしてくれているので、なんとかなっているじです」
宿題の丸つけも全くしてくれない、とても非協力的なお母さん。
提出の遅れも目立つ。
「あ、そういえば、2學期の授業參観の時に初めて嘉人くんのお父さんがいらっしゃったんですけど、真奈ちゃんのお母さんは、子供を全然見ないで、ヒソヒソ喋りながら嘉人くんのお父さんを見てました。授業參観なのに子供を見ないから、ちょっとイラッとした覚えがあります」
私は、ふと思い出して言う。
すると、武先生が言った。
「だったら、もしかすると、瀬崎さんに想いを寄せていらっしゃった可能もありますね。休日に出掛ける瀬崎さんを尾行すれば、夕凪先生の家に出りしてる事も分かりますから」
えっ?
それって、瀬崎さんのストーカーって事?
「あ、そうだ! 真奈ちゃん家は、嘉人くん家の近所です。間の通りで地區は分かれますけど、3軒ほどしか離れてません。
以前、嘉人くんが庭でバーベキューしてるのを真奈ちゃんが二階の窓から見てたって聞いたことがあります」
自分で言ってて、怖くなった。
それって…
「だったら、夕凪先生が訪問した事も、1時間後にまだそこに夕凪先生の車が止まってる事も、自宅の窓から確認できるって事ですね。
これは、夕凪先生を処分するより、そういう隣人がいるという事を、瀬崎さんに教えてさしあげる方が先かもしれませんね」
武先生が校長先生にとりなしてくれる。
本當にいつも私のためにいてくださって、謝しかない。
「うーん、そうですねぇ」
校長先生は顎に手を當てて思案する様子を見せた。
「とりあえず、夕凪先生は午後から授業に戻ってください。今後については、また放課後に相談しましょう」
「はい!」
よかった…
私は、武先生と校長室を後にする。
すでに晝休みも掃除も終わってしまい、間もなく5時間目が始まろうとしている。
教室へ向かいながら、私はお禮を言った。
「武先生、本當にありがとうございました。武先生がいらっしゃらなかったら、私… 」
本當に擔任を外されていたかもしれない。
「俺は何もしてませんよ。それより、きっと子供たちから、3〜4時間目にいなかった理由を聞かれると思います。なんて答えるつもりですか?」
「あ… 」
そうだ。
どうしよう?
「來客があった事にします。教育委員會の偉い人がお話に來たって言っておけば、真奈ちゃんが家で何か話しても、お母さんはきっと自分の思い通りになったと思うでしょうし。
それで満足してくれれば、これ以上の嫌がらせはなくなるかもしれませんし」
「分かりました。俺も子供に何か聞かれるような事があれば、話を合わせておきます」
武先生はそう言って2組の教室へっていった。
私も、気をとり直して5時間目の授業に臨む。
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