《妹は兄をする》13―家族―『小さな幸せ』
私がドアの前で呆然としたまま
立っていると、兄が私に気がついた。
「そう、電気の球切れてるんだ」
「梨乃教えてくれてサンキュー!」
兄はYシャツを著ると、ネクタイを
鏡の前で結んでいた。
私は兄の返事にハッとして、急いで
部屋を出た。
私はドアの前で顔を赤くしながら、
廊下の前で立った。
お兄ちゃんのみちゃった……
私は心臓をドキドキさせながら、
その事を考えた。
兄の背中は逞しく、大人の男のような
気があった。
私は兄の上半の姿に朝から
してしまった。
お兄ちゃんの背中にりたい…!
私は全で快をじた。
不思議な事に人はにれなくても快を得られる生きなんだと、その時はじめて知った。
私はを熱くさせながら下へと降りた。
優斗お兄ちゃん…――。
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