《妹は兄をする》7―渇き―『に飢えた獣』

―――タチが悪い―――

そう簡単に片付ければ楽だ。

でもこの想いを消化するには、もうそれにすがるしかなかった。

は俺の顔にると、いきなりキスをしてきた。不意にを奪われると、それを拒めなかった。だって彼は「沙織里」だ。今の俺には、彼は亡くなった「沙織里」にしか見えなかった――。

「ン…」

がキスをしてくると、俺はそのまま

キスをれた。

そして燻る火のがチリチリと燃え出すと、それは途端に激しく燃えた。

流れにを任せると、彼を機の上に押し倒した。

恭香は嫌がることもなく、ただ笑っていた。

その微笑みに気持ちは一層煽られた。

「いいのよ蓮一君。貴方が私にしたいようにすれば……」

「っ…!」

はそう言って俺の心を煽ってきた。右の頬をれられると、その場所から熱をおびた。

一度に火がつくと、それはありとあらゆる場所が燃えだした。

それは俺の中の"渇き"だ。恭香に沙織里を重ねることで、俺はその渇きを潤そうとしていた。

機に押し倒すと、彼のスカートを捲った。

恭香は俺の焦りを手にとるように解っているようだった。

の余裕の笑みが、俺の心を一層かきみだした。

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