《妹は兄をする》2―妹―『兄達の悩み』

俺が生まれてから、そのあとに

梨乃が生まれた。

妹が生まれてくる前は、俺は

一人っ子だった。

一人っ子でも十分幸せだった。でもたまに他の子、とくに兄弟がいる家が羨ましくもじた。

そんなある日、両親から俺に弟か妹が

出來ると言われた。

それは偶然にも誕生日だった。

それを聞いた時は、飛び上がるくらい嬉しかった。自分に兄弟が出來る。その喜びで、ケーキの味さえもわからなくなった。

でも嬉しかった。両親はそんな俺を見て笑ってたけど、俺は自分に兄弟が出來る喜びでがいっぱいだった。

 

俺は母に弟がしいってねだった。だってそれは、正直な気持ちだった。

弟だったら一緒に遊べるし、それに弟がいたら毎日楽しい。

そう言ってねだると母は、さあ、どっちかわからない。それは生まれてからの楽しみにしましょうと言って答えた。

俺はその日からずっと、母が弟か妹を産むのを楽しみに待っていた。自分が兄になる喜びにをおどらせながら、その日がくるのを待った。

そしてとうとう、その日が來た。

母が赤ちゃんを産むと、俺は父に連れられ病室にった。

そこには母と、その両手に抱き締められた

赤ちゃんがいた。

俺は母親の腕に抱かれた赤ちゃんの顔を覗いた。自分よりも小さくて、そしてしさをじた。

俺は自分が兄になれた喜びと、兄弟が出來た喜びに浮かれた。

喜びのあまりに母に尋ねた。「弟だよね?」そう言って聞くと、母は笑いながら俺に話した。

「優斗、今日から貴方はこの子のお兄ちゃんよ。妹と仲良くね」

母はそう言って俺に赤ちゃんを

見せてきた。

その時はガッカリした。

生まれてきた赤ちゃんは俺がしかった弟じゃく、妹だった――。

 

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