《妹は兄をする》3―憂鬱な雨―『忘れられない人……』

雨が降る中、傘をさしながら彼のお墓の前に立っていた。

の両親が先に來ていたのだろう。

お墓の周りは綺麗に掃除されて、花とお供えがそえられていた。

俺は彼が好きだった向日葵の花を

そっとお墓の前に供えて手をあわせた。

沙織里ちゃんは近所で評判の

の子だった。

そんな彼の周りにはいつも、

仲の良い友達が沢山いた。

俺にとって彼は、歳上のお姉さん

みたいな存在だった。

は優しくて、いつも俺のことを

弟みたいに可がってくれた。

俺には兄や姉はいなかった。そんなこともあって、俺は小さい頃から沙織里ちゃんを特別に慕っていた。

この淡いが何なのか考えた時、これが「」だと初めて知った。 

沙織里ちゃんと手を繋いで歩くと、

ドキドキした。

傍にいるときも、離れてるときも、彼のことを想うとがドキドキした。

そのを教えてくれたのは、

紛れもなく彼だ。

俺はいつからか、お姉さんみたいに慕っていた彼のことが、好きになっていた。

 

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