《どうやら魔王は俺と結婚したいらしい》24
「本當に琥珀にってるな……」
「そうですの!」
ベッコベコーを探し初めて10分位だろうか? 無事見付ける事に功した。
「何故、ってるんだ?」
「それはわかりませんの」
わっ分からないのか、だがそんな事はどうでも良いか。
この探してる間の10分間の中で々あった、主にラムがロアのを語りだしたり、急に「ドMパワーが枯渇しましたの!シルクさんっ打ってくださいましっ」って言って來たりした、まぁ要するに散々な10分間だったと言う事だ、そんなこんなで俺とラムはその鉱石を発見したと言う訳だ。
「はぁ…疲れた」
「あら大丈夫ですか? 心配ですの……」
そう思うのなら黙っていてくれ、俺は鉱石を見ながら思う。
しかしこの鉱石……変な形をしている、その鉱石はウニを琥珀に塗った様な形をして林檎程度の大きさをしている、それが、ぴかっーーと琥珀にって窟の壁に1つだけ突き刺さる様に存在していた、妙な景だった、あと何でってるんだろうな? 因みにそのの強さはランタンが必要無い位だ、だから今ランタンはしまっている。
「朝だと石や巖と同化してしまって見つけられないんですの」
「さっき言ってたな、夜にだけるって」
やれやれ、見付け辛いかと思ったが簡単に見つかったな、し安心した……このまま見付からなかったら「見付かるまで此処で野宿ですの!」とラムが言いそうだった……いや、あいつなら絶対に言う! でもそうはならなかった……一安心だ。
「では、これを採掘しますの!」
「その前に…1つ聞いて…良いか?」
「別に良いですわよ…あら? 息切れてますわよ? 興する要素がありましたの?」
「お前と……一緒に……するな! し疲れた……だけだ」
「そうでしたの? てっきり興なさってるかと思いましたわ」
おほほほっとお上品に笑うラム、全く変な事を言う奴だ、まぁこんな奴だと分かってはいるんだがな……しかしラムの言う様に息が切れてるな、汗もさっきよりも掻いてるし寒さも増した……気になる事を聞いて早く城に帰った方が良さそうだな。
「その…ベッコベコーはどう言う…鉱石なんだ?」
「んー…人間界で言う、だいやもんど、と一緒と思ってくれれば良いですわ」
「る程…寶石か」
雑貨屋に寶石……なんか可笑しく無いか? 寶石なら寶石店に置くべきだが……まぁ、気にしないでおこう。
「では早速掘りますのっ、あっ……掘ると言っても、あっー!的な意味の掘るでは……」
「分かってるからさっさとやれ!」
「はふんっ! 了解しましたわっご主人様!」
ご主人様じゃない! と突っ込みたいのを我慢する俺、突っ込んだら最後……ラムの大興が待ってるからな、興してを小刻みに揺らすラム、ベッコベコーを採掘する為にリュックからピッケルを取り出し堀始める。
あのリュック……何でもってそうだな、じぃーーとラムが背負うリュックを見つめる、それ降ろせば良いのに……と言うかピッケルを使うスライムって…シュールだな、そんな景を見ていたその時だ、俺のに異変が起きた。
「すまん、俺……し休んで良いか?」
「はいっ、どうぞご自由に!」
一人を働かせるのは問題があるが……突然が震え始めた、著ている……いや著替えさせられた制服がけてが見えるくらい汗がぐっしょり出て來た、それと寒いっ……凄く寒い、可笑しい……さっきまで平気だったのに……それに耐えきれ無くなって俺はその場に座り込む……。
「はぁ……はぁ……」
弱々しく息を吐く、そして俺は固い地面に橫になる、息が苦しい……やばいなこれ、本格的に不味いんじゃないか? 俺はラムを見る、まだ鉱石を掘っている様だ、ここは「がダルい」と言った方が良いかも知れない、そう思った時だった……。
「なん……だ」
気だるくなっていくである異変に気付く、それは俺の直ぐ側に起きた事だった。
「……だれ…だ?」
目の前に誰かが立っていた……褐の細い足、それはどこかで見覚えがあった、何か懐かしくじる、がダルいが気になったので見上げてみる……だめだ、目が霞んで誰だか分からない……と言うかこれは……幻覚か?
「君は…っ!」
ぐっ……頭ががんがんしてきた、視界がボヤける……すると俺は目の前にあるそれは消えてしまった、やはりそれは幻覚だったのか? と言うか俺は幻覚を見るくらい衰弱してるんだな……こんな事生まれて初めてだ……あぁ駄目だ、今はそんな事を考えてる場合じゃないのに……ぐっ……もう意識が……途切れ……。
「やりましたのっ、やっと採れましたわ! シルクさん見てくださいま……シルクさん!?」
意識が途切れそうになった瞬間ラムが俺に気付いた様だ……手に持ってたピッケルを放って俺の元へ駆け寄って來た。
「かっ顔が真っ赤ですの……」
隣に座るラム、俺のおでこに手を當ててくる。
ぴちゃっーー小さな水の跳ねる音が鳴った、ん? 冷たいな……し気持ちいい、ラム? 凄く焦ってる顔をしてる、俺の事心配してるのか?
「凄い熱ですの……それにの震えに異常な発汗……すっ直ぐに城に戻りますの!」
そう言うとラムが大きなスライム形態になって俺を取り込んだらをびくつかせる俺……こんな狀態だから抵抗なんて出來なかった。
「息は出來るから安心してくださいましっ! この狀態ならが休まる筈ですわ!」
「んっ……」
全が冷たい……何だか眠気が……する、ラムの言う様にきちんと息が出來る……それにさっきよりも息苦しさは緩和された、不思議な……だな。
「著くまでゆっくり休んでいて下さいのっ」
ラムはそう言って跳ねながら窟の出口へと向かうら俺は眠気に耐えきれなくなり目を閉じる、そうしたら溶け込んでいく様に俺のから力が抜けて行く……。
「超特急で城に戻りますの! だから……死んじゃ嫌ですの!」
「…………」
いや、死にはしないと思うが…かなり心配だ……そんな事を思いながら俺は眠りにつくのであった。
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