俺とメェの攻防が始まり數分が経った頃だ。

「にひひぃ、耳ぴょこぴょこしてて可いですぅ」

開始直後で俺の負けが見えている、いやっ！ まだ負けていない！ そんな折れない心を持つ俺に対して、アホを振るわせながら突如生えてきた貓耳をやらしくってくるメェ、俺は必死に抵抗しているのだが……なぜかが痺れていた。

「ひゃ……ひゃめ……ろっ」

だっだめだ！ 痺れて上手く喋れない、俺の抵抗を無視して、ふにふにっーーと貓耳をるメェ、まるで無邪気な子供の様に弄もてあそんで來る、くっくすぐったいしは痺れるし……散々だ！ と言うか何でが痺れてるんだよ！ もしかしてあれか？ あの時ぶっ刺された注のせいか？ 確実にそれだ！ それしか考えられない！

「ぐっ……くしょぉぉ……」

「にひっにひひっ……どうやらによって貓耳はく見たいですねぇ、そこは貓獣人と同じですぅ、えひひひぃ」

不気味に笑って今度は俺の頬を引っ張ってくる。

「いひゃいっいひゃいって！」

「痛覚は人間と同じ…好奇心が止まらないですぅ、んぅ？ 発汗が凄いです」

なっなんだこの醫者は！ まるで子供じゃないか！ メェは白の中に手を突っ込む…そこから取り出したのは白いタオルだ。

「もしかしてぇ……も獣人見たいに皮があるんですぅ？」

「ふぇ？ ひっひや…にゃにいっへ…」

メェはタオルをぎゅうっと握り締める、そして俺の頬から手を離した後指をわきわきさせる。

「ほっほい……にゃにお……！？」

その手で服を摑むメェ、この後する事は1つだ、がばぁっーーと服を捲りあげる、になる俺の、まだ熱があるのか汗を掻いている…。

「っ！？」

自分の服をがされた事に戸う、そうしてる間にもメェは艶かしい視線で俺のを舐める様に見てくる。

「にひひひぃ、どうやらは獣人化しないみたいですぅ……さっ、汗を拭くですよぉ」

そう言って汗を拭いてくるメェ、俺に覆い被さりタオルで俺のを拭く、こっこいつ……自分の好奇心できて置きながら一応醫者としての処置はするんだな、プロ意識はあるようだ……いやいや絶対にそれは無いだろう！ プロ意識がある奴は患者に注ぶっさしたり好奇心で過剰にを調べたりしない！

「にひひぃ…んぅ？ 首がたってるですよぉ？ 何故ですぅ？」

「ひるか！」

否定しないと々と不味いのに…喋れない！ いや……それより今の問題は。

「んぅ？ 今は晝じゃなくて朝ですよ？ そんな事より……いっぱい脇汗掻いてるですねぇ……首筋にも掻いてるですぅ」

「あひゃにゃのは、わかっへる！ あっあへはふかにゃくへひい！」

さっきからメェのが俺のに當たっていると言う事だ！ なんっだよこの狀態は！ 助けを呼んだけど……今この狀態を誰にも見られたくない！ だからお願いだ！ 今は助けに來るんじゃない！

「あぁ…シルク君の顔が赤くなっていくですぅ、これは獣人化により溫の変化によるですぅ？」

そう言って俺に顔を近付けてくるメェ……くっ、やっらかいが……ふっ２つ俺のに當たってる……こいつっロア並みにたちが悪い！

「んー…今、どんな気分ですぅ？」

「はじゅかしいきふんらよ！」

「恥ずかしいですか…それは何でですぅ？」

うっとりとした目で語るメェ…子供っぽい印象だったのに急に大人っぽくなった、ロアにしてもそうだが…こいつもだと言う自覚を持ってしい。

「むっ…があらっ…て」

「んぅ？ 良く分かんないですぅ、あっそうですっ！ まだ調べて無い所があったですぅ」

これは本格的にやばい雰囲気だ！ 何とかをかさないと……って駄目だ、もうがかない！ まっ不味い、本格的に薬が効いて來たのか？ も本格的に痺れて指1本かせなくなってきた、このマッドな醫者を前にしてけないって事になったら好き放題にやられる！

「や……め……ろ」

「にひっ……次に調べるのはぁ、下半ですぅ！」

っ！ それだけは阻止せねばっ！ くそっ……けっけよっ俺のだろうが！ だっ駄目だ……力をれても全くもってかない。

「スカート降ろすですよぉ…って、何で男の子がスカート著てるですぅ？ まぁ良いです」

「よ…きゅ…にゃ…いっ！」

にひひひぃ…と笑みをこぼしながら、ずりずりっーーと俺の腳の方へ下がっていく、手に持っていたタオルを投げ捨てスカートの裾を摑むメェ、くそっ……ヴァームの次はメェにスカートを降ろされるのか。

「先ずはじっくり目で見るですぅ、それからきっちりと診するですよぉ」

コスプレさせるのが大好きなヴァームと違って…メェの場合は検査…しかもスカートをがされた瞬間目で見られてられてしまう、そうか今分かったよ……城の中で気を付けるべき相手はヴァームやロアだけじゃなく……メェもか！

「では……ご開帳ぉですぅ」

そう言ってスカートをがそうと手に力を加えたメェ…このままがされてしまう！ まさにその時だった。

「こんのっ、馬鹿羊がぁぁっ！」

「んぅ？ っ！ めぇぎゃぁぁぁぁぁっ！」

俺ののすぐ上に太い線が通る、それはメェに當たり、と共に吹っ飛んで言ってしまう。

「大丈夫かシルク！」

「ろ……あ？」

聲を荒げて駆け寄って來たのはロアだった。

「微かなび聲が聞こえてな、急いで來てみたらこの様じゃ」

そう言ってメェの方を睨む、が痺れてししか確認出來ないが、今メェの狀態が分かる、壁にめり込んでぴくぴくっと足をかしているのが見える。

「酷い目にあったのぅ、大丈夫かえ？」

「……だ……い……じょう……ぶ」

それをお前が言うのか？ と思ったが今は言わないでおこう、結果的に助かったんだから由としようじゃないか。

「む？ 痺れているのか？ これはメェの仕業じゃな？」

そう言いつつ俺のれた服裝を直すロア。

「むっ、髪のもれているのぅ……綺麗な髪だと言うのにこんなにしおって……」

ぶつぶつと言いながら俺の髪をでて整えてくる、それが終わると、にこっーーと笑みを見せてくる、そしたらドキッーーとしてしまった、なんだ今の気持ちは？ 心に変な気持ちをじる俺、するとロアが口を開いた。

「よしっ、完じゃ！」

俺の髪を整え終わったロアは頭をぽんぽんと優しく叩いてくる。

「あぁそうじゃ、ご飯の用意が出來たのじゃ！ 直ぐに持ってくるから待っておれ」

そう言ってロアは俺から離れていく、そうか……ご飯が出來たのか……そう言えば飯の準備がどうのって言ってたな。

「あとそこの羊！ 一緒に來いっ説教してやるのじゃ！」

壁から倒れて床でぐったりしているメェの腳を持って引きずっていくロア……普通に連れていってやれよ可哀想じゃないか、と思うも先程散々迷を掛けられたので気にしない事にした、て言うか所々焦げてないか？

「めっめぇぇ……ごっごめんな……さいですぅ」

力なく喋った後、がくんっと力盡きるメェ…それと同時にあほホが萎れる、まるで生きてるみたいだ……もしかして、あのアホって生きてるのか？ られてる間にもぴょこぴょこいてたが……まぁ今は気にしないで行こう。

「ではのっ！」

そう言ってロアは部屋から素早く出て行く、あんなスピードで引きずられて行くメェがし心配になった、そう言えばロアは指を火傷してるんだったよな？ 大丈夫だろうか？ 後でそれとなく聞いてみよう。

……そうだ、ロアは料理を作ったと言ったが一何を作ってくれたんだ？ 恐らく食べやすいだろうが……俺は今あまり食がない、だがきちんと食べないといけない……必死で看病してくれたロアの為にもな。