《どうやら魔王は俺と結婚したいらしい》491
ロアはしようとしてる事を二人に話した。
「あらあら、人間界に……」
「へぇ。條件付きとは言え行くんだ……良く許してくれたね」
へぇ……ってじに話を聞いた二人、なんだか意外そうに相づちをうちあう。
そんな二人に対してロアは未だにじとぉっと睨む。
「なんで、お主等がここにいるんじゃ?」
で、聞いてみた。
それを聞いた二人は顔を見合わせてきっぱりとこう言ってくる。
「なにか面白い事が起きそうなので」
「面白い事が起きそうだからだよ」
微笑ましい笑顔を見せてくるラキュとヴァーム、おぉ……まさに他人事。
完全に楽しんでいる、そんな様子にピクピクと眉をかしてイライラする。
「ふんっ。ちっとも面白くもないわ! わらわ、張で心臓が張り裂けそうやんじゃぞ!」
「ふふふ。そうですか……大変ですねぇ」
「ヴァームぅ、そんな事これっぽっちも思っとらんな?」
「さぁ? どうでしょう」
面白そうに微笑んだヴァームは、「ふふふ」と笑う。
苦しむ主人を前にしてるのに、格が悪すぎる……。
「くっ、この従者は……」
ちっ……と舌打ちした後、ラキュを睨む。
そしたら彼も。
「で? 人間界に行って何するのさ」
そう言いながら笑ってきた。
「……お前なら察しがついてるんじゃないのかえ?」
「んー……ついてないね。さっぱり分からないよ」
ほんとか? そう思いながらラキュを見つめると、笑いかけてきた。
怪しさ抜群だ。
「ふふふ。ラキュ様、あまりからかってはいけませんよ」
と、ここでヴァームがラキュを優しく諭した。
「そんなの分かりきってるじゃないですか。ロア様はシルクと言う人間に會いに行くんですよ」
で、ロアの目的を言ってのけた、まさしくそうだ、見事的中である。
と、この時……まさか當てられるとは思って無かったのか。
「なっ! なななっ、なぜ……そっそれを!」
分かりやすく揺した。
いや、なぜそれをって……ロアの今までの行を見てればし考えれば予想がつく。
逆に何故バレないと思った? といってやりたい。
「あぁ。やっぱりそうなんだぁ……ふぅん、會いに行くんだ、へぇぇ」
 
煽るようにロアを見つめるラキュは腳を組んで微笑んだ。
すっごく楽しそうだ、まさに丁度良い玩でも見付けたかの様な顔をしている。
「なっ、なんじゃ……なにか言いたい事でもあるのか!」
「え、もちろんあるよ。人間界に行って、その人間に會ってなにするのさ。それと……なんの目的で行くのさ?」
ほんとうに意地悪な弟だ。
完全に分かってて聞いている、ロアも答えようとしなくても良いのに。
それを聞いて、答え辛そうに顔を真っ赤にしてうつ向いてしまった。
そんな2人を見てるヴァームは「あらあら」と言って微笑んでいる。
いやいや、微笑んでないで止めてあげろよ……。
「もっ目的って……それは、その……あれじゃよ」
「あれじゃ分からないよ」
「っ。うぅぅぅ」
ほら、ロアが半泣き狀態になってしまった。
だがそれでもヴァームは止めようとしない、この場にはSしかいないのか?
「こっ告白じゃよ!!」
と、ここで々と耐えきれなくなったのか、んでしまった。
しかも、堂々と目的を言ってのけた……頑張った。
「……へぇ、告白か。本気なの?」
「ほっ本気じゃよ!」
「會ってもいないのにするんだ」
「あっ會ったのじゃ! じゃから問題ないじゃろ!」
「いや、會ったって……。それ、姉上が一方的にこっそりその人間の寢顔見ただけじゃん、向こう姉上の事知らないじゃん」
「はぐぅっ!!」
まさに鋭い突っ込みとはこの事か。
痛いところを疲れてしまった、まさにその通りである。
「……まぁ、うん、あれだよ。會うだけ會ってみれば良いさ」
「あっ會うだけじゃダメじゃ! きっきちんと告白するんじゃ!」
「……くははは。面識ないのに告白か、気が早いんじゃないの?」
「っ、うぐぅぅ……」
二度目の鋭い突っ込みが炸裂した。
ロアは渋い顔をしてを押さえる、まさか……その考えは頭になかったのか?
だとしたら、ラキュの言うとおり……気が早すぎる。
々とやるべき順序をすっ飛ばし過ぎてる。
「告白とか會って告白して終わりじゃないのか……」
「當たり前じゃん。ねぇヴァーム」
ラキュに話を振られたヴァームは力強く頷く。
「はい、その通りです……大変なんですよ? 告白と言うものは」
おぉ……既婚者がこれを言うと、言葉に重みをじる。
そう、告白とは大変なのだ。
「……くっ」
まるで苦蟲でも噛み潰したかの様な顔、それを見てラキュとヴァームは苦笑した。
「ま、予想はしてたけど……なんにも考えてなかったんだね」
「々と追求して正解でした」
更に、この言葉により更にロアの顔は険しくなる。
「わっわらわとて、なにも今すぐ行くつもりなんて無い……」
「え、そうなんだ」
へぇ……意外だね。
とラキュが思った瞬間、ロアはカァァッと顔が紅くなった。
「いっいざ會うとなると恥ずかしいじゃろ? じゃからな……へっ変裝でもしようと思うんじゃよ、くははははは」
軽快に笑いながら、むんっ! とをはる。
まさしく、どうじゃ? 良い案じゃろ? と言いたげだ。
だがしかし、この言葉を聞いたラキュとヴァームは悟った。
こいつ、間違いなくこの期に及んで怖じけずいたな? と。
散々行く行くと行って、隠れて行くことも會ったのに変裝して行くと抜かした。
……今になって會うのが張してきたのだ。
だから條件付きで、小細工なんてしてる暇も無いのに変裝すると言い出した。
さぁて……大変な事になってきた。
ロアが人間界に行くのは、どうやらもうし先になりそうだ……やれやれ、ロアは々と周りに苦労を掛けるなぁ、そう思ってしまう一時であった。
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