《高校ラブコメから始める社長育計畫。》14.落想
高校で最大の肩書、生徒會長があるじゃないか!
と、閃いたものの、どんなことするのかもわからねえ。
こんな何の才能もない奴がなれるものなのか、いや、なっていいものなのか。
俺はそんなことを考えながら、もやもやした數日間を過ごした。
スタジオ練習も未だ再開されてないので、久々にダラダラ過ごす日常。
今日は箕面ん家でアニメ鑑賞をしている。
とりあえず生徒會もののアニメを総攫いしてみた。
「これで生徒會の仕事がどんなのか……」
「……」
「……」
「わかるか!!」
実は吸鬼だったり、日本刀で切り合ったりしてるのしかないじゃねーか。
つか本當に俺、肩書きを得たいがためだけで生徒會長目指すのか?
まわりにしちゃ迷な話だよな。
「ボクは応援するよー。ゆーまならきっと楽しい學校にしてくれそうだし! あ、そん時はボクを裏番長にしてほしいな! そしたらいつも一緒にいられるし!」
「副會長な」
箕面はそう言ってくれるけども。
むしろこいつが生徒會長とかに向いてそうじゃないか。
それもありかもしれん。
俺が影からるのも楽しそう。
副會長や書記とかでも十分な肩書きだし。
§
また別の日のこと――
スタジオ練習も未だ再開されてないので、ダラダラ過ごす日常その二である。
今日は久々、エリカと容院デート。
「デデデ、デートじゃないわよ! ついでよ、ついで!!」
あれから髪もびてボサボサになってきてるのに気づいて、なんだかんだでってくれたエリカ。
生徒會長の話を相談してみる。
「いいとは思うけれど……そしたらあんた、バイト続けられなくなるんじゃない?」
「そんな忙しいのか? 生徒會って」
「さあ、知らないけれど。直接聞いてみたら? 現役の生徒會長様に」
「そうだな。それが一番手っ取り早いな! サンキュー!」
「……辭めちゃうんだ」
「なんだ、寂しいのか――うぶしぇ!!」
「まあ、このパンを食べさせてあげられなくなるのは、足りないかもね。あたしのストレスのはけ口だったから」
「しどい!!」
グーパンごちそうさまでした……
しかしエリカもまた、困っている人を放っておけない世話焼きタイプ。
やはり俺より生徒會長向きだ。
しかも容姿端麗ときたもんで。
とりあえず男子は手篭めにできそう。
そして俺が裏からって……
まあ、エリカには夢があるからなー。
言っても立候補とかしてくれなさそうだけど。
ちなみに容院ではヒロさんが明るく迎えてくれたが、まだ目が死んでた。
魔に切り裂かれたハートが痛むのだろう。
翌日、晝休みに箕面を呼び出し、早速生徒會長のもとを訪れてみた。
箕面を召喚したのはもちろん、バケモンと話をさせるためだ。
だって、ネクラな俺にとって生徒會長なんてバケモンにしか見えないんだもん。
自分ができないことは、それが得意な部下に任せればいい。
院長の教えだ。
「箕面さん立候補するの? そりゃあいい! キミなら人もあるから安心して任せられるよ!」
「いえ、ボクではなく――」
言いかける箕面の足を突き、ぶんぶんと頭を振る俺。
とりあえずお前ってことにしといてくれ!
そんな合図だ。
「あ、いえ、どんなお仕事なのかなーって興味があっただけでボクはまだ……」
そうそう。
よくできました。
さすが箕面、伊達にいつもつるんでないぜ。
箕面が聞き出した話によると、生徒會の仕事は確かに忙しいらしい。
ただ、今の生徒會長はちゃんと部活も両立してるそうだ。
もちろん勉強も。
だが去年の生徒會長は部活なんて全くできないほど忙しくしていたとのこと。
というのは訣があるそうで。
生徒會長自の格の問題だと言う。
人に仕事を任せられるタイプなら時間は作れる。
なんでも自分でやらないと気が済まないタイプならそれこそ験勉強の時間すらなくなるだろうと。
ふむ、院長の話に似てるな。
人を使うこと。
そのために俺は、人に使われる経験を勧められたんだっけ。
それでバイトを始めたんだ。
生徒會も會社みたいなもんと考えていいかもしれない。
さしずめ生徒會長は代表取締役だな。
社長を目指すとしては、やはり俺が生徒會長になるべきだろうか。
まあ、まだ立候補をするかどうかのレベルであって、捕らぬ貍の皮算用もいいとこなんだが。
俺は肩書きしさから言うならば、副會長や書記ではなく、生徒會長がしい。
それにコネも増えそうだし、學校中の生徒を使って人の上に立つ練習が出來る。
が、グイグイ引っ張れるタイプではないし、ちょっとめんどくさそう。
箕面は頑張り屋で真っ直ぐな奴だからリーダーには相応しいだろうし、友達が多いので當選確率は高い。
俺の話も聞いてくれるだろう。
だが、メンタル弱いので反対派に押されて泣いてる未來も描けてしまう。
エリカは院長も言ってたように、まず外見的に人を惹きつける。
學校の代表として絵になるし、男共を奴隷としてこき使いそうなSっ気もある。
こいつも人ともっとコミュニケーションをとれるよう長させてやるには良い機會になるかもしれない。
だが、俺のエゴでいうと、人気が出て他の男にとられたくないし、そもそも夢に向かって々頑張ってるから余計なお節介かもしれない。
ううむ、悩むところだ。
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