《~大神殿で突然の婚約?!~オベリスクの元で真実のを誓います。》裁きの日より三年――……
*1*
テネヴェ要塞――。
「結界は持ちこたえたようだね。イア。しかし、南の結界が緩んで攻撃をけた」
「うるさいわね。見て分かるわ。……後で張り直しておくわ。貴方もあの中に閉じ込めてやりましょうか、クフ」
クフは年を抜けきらない表で、艶然と笑う。暖簾に腕押し。クフに恐怖は通用しない。ティティはくるりと背中を向けた。
「わたしは呪研究所に戻るわよ。読みかけの本もあるしね」
城壁からクフ王と共にある程度の戦記を見守った後、踵を還した。
額に斜めに嵌めた冠は、後宮の上級呪師に與えられるハティプト王神の紋。クフ王が與えたモノだ。
だが、クフさえいなければ、夫、イザークは消えないで済んだ。
(いつでも刃を向けるがいいわ。呪で返り討ちにしてやるから、この、悪魔!)
神と稱されたしき呪師イアのかつての名は、ティティインカ。テネヴェの若き王、クフィルートとティティは一即発の日々を超え、間もなく三年――。
【コミカライズ】寵愛紳士 ~今夜、獻身的なエリート上司に迫られる~
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8 111自稱空気の読める令嬢は義兄の溺愛を全力で受け流す(電子書籍化進行中)
ただいま、電子書籍化進行中です。 加筆修正をして、ラストや途中エピソードなど、少し違う話になっていきます。 なろう版はなろう版で完結まで走りぬきますので、どうぞよろしくお願い致します。 「空気を読める女になりなさい」という祖母の教えを守って生きる令嬢チェルシー。祖母も両親も亡くなり天涯孤獨となった途端、遠い親戚だという男爵一家が現れて家を乗っ取られ、名前さえ奪われてしまう。孤児院に逃げたチェルシーの前に現れたのは、真の親戚だった。 優しい義両親につれられて向かった伯爵家で待っていたのは思春期を迎えた義兄。最初に冷たくされて空気を読んだチェルシーは、彼とはなるべくかかわらないように頑張ろうとするが、何故か婚約してしまい……? 「怪我をしたのか? 治療を……」 「あ、大丈夫です!」 「學園で苛められていると聞いた。俺がなんとかして……」 「大丈夫ですよ~」 「男共に付け狙われているようだな、俺が……」 「大・丈・夫、ですよーーーっ!!」 「聞けよ!兄の話を!!」 「大丈夫です!安心してください!ご迷惑はかけませんので!」 思春期を終えた義兄の溺愛をぶっちぎって、空気を読む令嬢は強かに生きていく! いつものコメディです。 軽い気持ちでお読みください。
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