《~大神殿で突然の婚約?!~オベリスクの元で真実のを誓います。》運命の分岐
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「ほら見ろ、これで世界は繋がりを強固にしたぜ。さあ、マアトの元に案しろ」
イザークは涙を拭って、呆れている様子のネフトの前でふんぞり返った。
「素敵ね。魂だけでも抱けるなんて、神にもできない大道蕓よ……をけれないサアラも考えを変えるわ。ちょっと聞いていて恥ずかしい。あんたよく平気ね」
ネフトはちょっとだけ羨ましそうに、イザークを眺め、空に奔る流れ星を見ていた。
「ティが笑顔でいるなら、俺の自尊心はどうでもいいんだ! ネフトのお姉ちゃん」
オレンジの球が浮かんでいる狀況に気付いた。白い割れ目がたくさんの巨大な球は、アケト・アテンの海面で蠢いていた球に似ている。
「なあ、ネフト。この球、あっちの世界にもなかったか」
イザークはもう一度球を見た。切り刻まれているように見えた裂け目には、細い呪力が巻き付いていた。発しようとする球を縛り上げている。
「ティティとの繋がりは消えたか。スカラベ、閉じたな」
「古來より、男もも、が終われば自分の世界へ行くものよ。そして、神の考えは、神にしか解らない。人間が我々に逆らうなど、どうでもいいの」
ネフトはイザークをからかうと「マアトの元へ」と爪先を向けた。
(いよいよ神に相見えるか。裁きはむしろ有り難い。ティティを泣かせた代償はしっかりと返して貰う)イザークの運命の分岐は迫っていた。
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