《ロリっ娘子高生の癖は直せるのか》【スピンオフ・修善寺の過去】小學生編「失われたモノ」
久しぶりに帰った自宅の様子は以前とし異なっていた。リビング等に飾られていた骨董品等がいくつか無くなっており、なんだか殺風景なじがする。
「お母さん、ここにあった壺が無くなってるけどどうしたの?」
「あ、それは……どうしてもしいって人が居たから譲ってあげたのよ」
「でもあの壺って確か凄く貴重なんじゃ……」
「ふふ、そうだったかしら」
母は優しく微笑んだまま話を切り上げてしまう。理由は分からないけどやはり何か隠している事がありそうだ。
しかし確証は無いため私に出來るのは違和をかき集めて整理する事くらい。探偵ごっこをする気分では無いし、仮にを知ったところで事態が解決に向かうとは思えなかったので、私は諦めて自室で時間を潰そうと思った。
「雫」
一歩踏み出そうとしたところ呼び止められる。
「何……?」
「學校の事なんだけど、今日からは寮じゃなくて家から通うようにしてもらったから。でも送り迎えはお母さんがするから心配しなくて良いわよ」
「うん……分かった」
やっぱりそうだったのか。
家へ帰る時、寮に置いていた荷を全部持って來るように言われたので勘付いてはいた。
でも何故なのかは分からないし理由を聞いても答えてはくれないだろう。だが母は私に意地悪するような人じゃないはずだから、きっとにする事に意味があるはずだ。それならば私は無理に真実を知る必要は無い。今は母を信じてみようと思った。
「ごめんね雫。お母さん頑張るからね」
「…………無理しなくていいから」
母に背を向けて一言。私は返事を待たないでそのまま歩きだした。
今のがベストな回答だったのか定かでは無いけど言いたかったから言った。
――これ以上何かを失いたくなかったから。
◆
自宅通學になって暫く経った。
料理、掃除、洗濯等の家事全般や車で外出する時の運転手として活躍してくれた家政婦さんは結局一日も顔を出すことは無く、代わりに母が全て請け負っていた。また父は相変わらず夜通し遊んでおり、家族仲も好調とは言えなかった。
そんな澱よどんだ曇り空のような毎日が続く中、ある出來事が起こる。
休日の早朝だった。
自室のベッドでぐっすりと眠っていたのだが、インターホンの機械音によって起こされた。
「何なの……?」
寢ぼけ眼まなこをりながら目覚まし時計をチェックする。時刻は午前六時。來訪者にしては早過ぎる時間帯だ。
ピンポーン
追い討ちをかけるようにもう一度インターホンが鳴る。どうやら悪戯では無さそうなので私は玄関の方に向かうことにした。
そして相手の顔が見えるモニターの前に立つ。こういうのは親がするべきなのだろうが、母は寢ているようだし父はまだ帰ってきていないのでけるのは私しかいない。
不安もあったが怪しい人だったら玄関のドアを開けなければ良い。私は興味本位のままに通話ボタンを押した。
「はい……」
「あ、おはようございます。修善寺さんのお宅ですか?」
モニターに映し出されたのはスーツ姿の男二人だった。一人は結構若い青年でもう片方は父よりし年上の中年のように見える。しかしだしなみはきちんとしており、先程私が危懼していた怪しい人では無さそうだった。
「はい、そうですけど」
「なら良かった。えっと……私達は橫須賀警察署の者ですけど、対面でのお話よろしいですか?」
言いながら男は手帳のようなを見せてきた。これはあれだ。刑事ドラマでよく見る警察手帳というヤツではないだろうか。
でも何故警察が我が家に……?
思い當たる節は當然ながら無かったが、今は急事態だ。
焦っていた私は一言返事をするとすぐに玄関へ向かった。こういう時こそ母を呼ぶべきなのに私は一人で行してしまっていた。
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