《メイドの鈴木さんは僕にをした》第7話:會議
朝方俺と鈴木さんはホテルを後にした。ホテルを出る際にあのお婆さんに會いお禮を言おうとしたら若いものが気を遣うものじゃない。と言われこれからも頑張るように勵まされた。
奈緒「いい方でしたね。私今度ぼっちゃまとS@Xする時はぜひここに來たいですね」
湊「はいはい。いつか來ましょうね」
鈴木さんの悪ノリに適當に付き合い駅へ向かい歩いた。町はすっかり仕事モードになりスーツを著たサラリーマンが行き渡っていた。
???「湊ー!!」
そんなスーツで黒い景の中一人だけ場違いのような明るい服を著た金髪のの子が走って近づいてきた。エリナだ。
エリナ「おはよう。昨日はその…お楽しみだったようね。私には関係ないでしょうけど…」
昨日は素っ気なかったがやっぱり気になるのだろうかモジモジさせながら話しかけてくる。っと言っても何もいやらしいことはしていないので堂々と答えた。
湊「昨日は終電に間に合わなかっただけで鈴木さんとは何もしてないよ?」
エリナは眼を大きく開きいかにも信じられないというような顔をしていた。そこまで信用されていないのかと殘念に思いながら話を続ける。
湊「本當に昨日は何もなかったんだって!大丈夫大丈夫!」
エリナ「本當に?湊の純潔はちゃんと守られてる?」
今日はいつもより食いついてくる。昨日の件があるから心配しているみたいだ。でも何故俺のことを気にするかはわからない。
エリナ「あのさ、湊…今日暇なら家來ない?」
もじもじさせながら家へ來るようにってくる。幸い今日も暇なためエリナの家に行っても大丈夫だ。
湊「別に大丈夫だよ。鈴木さんも來ますよね?」
返事を聞こうと鈴木さんの方向を振り向いた。鈴木さんはもちろんと答え俺たちは改めてエリナの家に行くことになった。
奈緒「わぁー、いつ來ても広いですねー。流石エリナさんの家ですね」
鈴木さんの言う通りエリナの家はでかい。というかクソでかい。大手菓子メーカーの社長の娘になるとこんな家に住めるのかと思いし羨ましくなった。
湊「本當でけーな。玄関に著くまで何十メートルあるんだよ」
エリナの家はとても大きいが庭はもってでかくなる。庭を見渡すと50メートルプールや2面のテニスコート他にも何らかの施設がいくつもある。これほどたくさんの施設をちゃんと使っているのかと思う。
エリナ「さ、著いたよ。今誰か呼ぶからね」
家のインターンホーンらしきものを鳴らすと教會の鐘のような音が庭中に響き渡った。すると扉が開きその先にはマリアがいた。
マリア「おかえりなさいませエリナ様。それに湊さんに奈緒さんもいらっしゃったですね!どうぞおりください」
マリアは俺たちの存在に気づくと別室に向かい走って行った。そして俺たちはエリナに連れられエリナの部屋に連れて行かれる。
湊「マリアって働き者だね。いつもあんなじなの?」
エリナ「別に私がこうしてって言ってるわけじゃないんだけど『私がやりたくてやってますからお気になさらず』って昔言われたからさ仕方なく黙ってるの」
エリナはどこか寂しげな表しつつ説明する。これは中學に上がったくらいからやっているみたいだ。
マリアの両親は代々エリナの家のメイドと執事として雇われていてマリアはエリナの遊び相手として仕えている。だからの回りの世話などはしなくていいのだがマリアはそれを拒む。
奈緒「両親が使用人として使えるところを見て自分も努力しなくちゃと思っただけでは?」
エリナ「だといいんだけどね。まぁそうだとしてもしは相談してほしいかな」
エリナとマリアは俺たち以上に付き合いが長い。そのためお互い信頼しあうと同時にちょっとした嫉妬があるのだろう。これはマリアに直接聞かないと駄目だが今はそっとしておこう。
エリナ「ついたわよ。まぁあまり昔と変わっていないから面白いものはないわよ?」
じゃあ何故呼んだ?と突っ込みたくなるがじっと耐える。それにしても広い部屋だ。エリナの部屋だけで2Kはある。部屋の中には英語か書かれた本がびっしりと並んでいる。それ以外にも意外なことにぬいぐるみが多い。いつもツンとした態度をとっているが可い一面もあることに馴染の立場としてはホッとする。
湊「確かに変わってないように見えるけど本棚の中とかかわったんじゃない?英語で書かれているからわからないけどこれなんて書いてあるの?」
エリナ「な、何だっていいでしょ///!別に関係の話なんてものは置いてないわよ!」
本棚の容をにしておこうと思っていたようだが完全に自している。昔は日本の漫畫本が多かったのに今ではちゃんとの子が好きそうなものをしっかり読んでいることに心する。英語で書かれているからあまりわからないが所々にloveの文字が目立つ。
奈緒「あの~エリナさん、私にこの本をしばらく貸してもらえませんか?私自分で翻訳できますから」
エリナ「…湊に容をばらさないならいいわよ」
鈴木さんが借りようとしている本はよくわからない単語で書かれている。でも鈴木さんが借りるくらいだから多分俺にとっては借りないでほしい容だろう。
エリナ「本題にるけど何で私があんたたちを家に呼んだかわかる?」
今の言葉に何故か一瞬ドキッとした。昨日のことがバレたのかと思い焦ってしまう。別にやましいことはしていないから焦る必要はないが張してしまう。
奈緒「さぁ?何で呼んだんですか?」
マリア「エリナ様はみんなで今度予定している草津溫泉旅行について話そうと思ってらっしゃったのですよ」
別室に向かったマリアが人數分の紅茶をもってドアから現れた。どうやらお茶を汲みに行っていたようだ。エリナがちゃんと旅行について話そうだなんて結構楽しみにしているのだとわかる。
エリナ「ちょ、ちょっとマリアそのことは言わないでよ!全く…」
にしたかったのかマリアにバラされてしまったエリナは頬をし膨らまし怒った。それに対しマリアはすいませんと笑いながら謝罪していた。
湊「草津のやつね。話し合うって何か近くに行きたいとこあったの?」
エリナ「それもだけど宿泊先決めてなかったでしょ?私の知り合いにホテルグループを経営してる社長がいるからそこならただで泊らせてもらえるわよ」
機の上に置いたチラシは某ホテルグループの旅館部門の施設だった。一般人が泊まるものなら一泊で月収を超えてしまうだろう。エリナのポケットマネーでは何ともないのが一流企業のご令嬢と言える。
湊「ここって…一番安い部屋一泊で40萬はするところだよね?本當にタダなの?」
エリナ「えぇそうよ。パパに頼んだらタダで良いって社長から言われたらしいし」
表1つ変えることなくとんでもない発言をしてしまうエリナはやはり一般人とはしずれた考えをしている。
とりあえず宿泊先が決まりあとは草津周辺でどこへ行くかを考えればいいだけになった。各個人で行きたいところはあるだろうから1人ずつ言ってもらうことにした。
エリナ「私は『カップルで満喫!草津カップル風呂!』に行ってみたいな〜…」
意見をみんなに言いながらチラ見してくるエリナはどう見ても怪しい。他のメンバーも首を縦に振ろうとしない。まず俺に影響が必ずあるから卻下だ。
湊「エリナ、みんなで楽しめるところにしよ?まずカップルって言ったらエリナのパートナーは誰?」
エリナ「湊に決まってるでしょ?」
平然と恥ずかしいことを言った。これ以上聞いてるとこっちが恥ずかしくて限界がきそうなので次はマリアの話を聞くことにした。
マリア「わ、私は皆さんが行かれたい場所に著いて行くだけですので私はどこでもいいですよ…?」
湊「せっかく草津に行くんだし何かない?食べたいものとか見たい景とか」
マリア「い、いえ///お気になさらず///」
マリアは昔から何をする時もみんなのペースに合わせるところが多かった。せっかくのみんなの旅行なのだからマリアも自分の意見を遠慮なく言ってもらいたいがマリアは聞かれすぎると上がってしまいやすい。とりあえずマリアの意見は保留することにした。
次に鈴木さんに聞くことにした。鈴木さんはこの中でマリアに次いで2番目に計畫があるの子だからちゃんとしたところを提案してくれるだろう。
奈緒「私ここの『草津アドベンチャー水族館』に行ってみたいです!草津に最近オープンしたばかりらしくて今草津で溫泉の次に人気らしいですよ?」
奈緒さんが提案した『草津アドベンチャー水族館』のチラシを見るとどうやら水族館型遊園地のようだ。老若男に喜ばれているらしく外人などもここに注目しているらしい。
湊「まぁここならいいですね。カップル溫泉よりはマシだろうし」
エリナ「湊ひどーい!せっかく混浴できると思ったのに」
奈緒「では決定ということで1個目は『草津アドベンチャー水族館』で!」
一箇所決めるだけでこの騒では旅行當日はどうなるかとても不安だ。でも目標はみんなが楽しめる思い出づくりの旅行だからできるだけ一人一人の意見を取りれたい。
○月○日
今日は久々の日記です。
先日、私とぼっちゃまはデートをしました。そしたら帰ろうとした時に私のミスで電車を乗り間違えてしまいました…
でも、ぼっちゃまは私のことを攻めもせず泊まる場所を一緒に探してくれました。そしたら親切なおばあさんが自分が経営してるラブホテルに無料で止まらせてくれました。
部屋の中にると自然と気分がエッチになってぼっちゃまを襲おうとしたらタイミング悪くエリナさんから著信がありました。通話中のぼっちゃまの表も険しくなったので今回は諦めました。
翌朝駅近くでエリナさんに會い家に招かれました。久しぶりに行きましたがやっぱりエリナさんの家はとても大きかったです。
そして、エリナさんの部屋でみんな集まって今度の草津溫泉旅行について計畫を立てました。そしたらぼっちゃまは私の選んだ行き先に決めてくれてとても嬉しかったです。
早く旅行日が來ないかなー。
ご読ありがとうございます。
投稿するまでに一學期の中間考査が挾まってしまったので予定より3日ほど遅れて投稿しました。
こちらでもお伝えしますが『俺が道端で拾った本はただの本じゃなかった件について』をあと數話で完結になります。
そのため次の作品の予告をしておきます。
作品名は『あの夏二人で見た打ち上げ花火は君のの中だった』です。
シナリオは大決まっていますが細かい設定などがまだなので今は作品名しか発表できません。
目標は夏休み期間が突するまでにと思っています。簡単にいうなら夏の映畫みたいなものです。
メイドの鈴木さんはまだまだ続く予定ですので応援よろしくお願いします!
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