《異世界で最弱の職についた僕は、最強を目指しました。》5✤新メンバーと特訓
「君は、誰かな」
ただ斷ることもできないので、一応名前だけでも聞いてみることにした。
「すまない。申しおくれた、私の名前はステラだ。よろしく頼む。」
気品に満ち溢れた彼は、ステラと名乗った。
「で、ステラさんはどうしてうちのPTパーティーにりたいんですか。」と尋ねる俺に
「私は、とある目的があって冒険者をしてるが、その目的に1番近いのがここだったのだ」と
真面目な表で答えた。
「その、目的とは。」
すると、ステラは
「魔神王の討伐。」と
力強い口調で言った。
「え、無理だろ」
そんなステラに向かって俺は、真顔で否定の言葉を言っていた。
ステラは、
「話を最後まで聞け。」と
言ってきたので俺は聞くことにした。
「魔神王討伐はもちろんだが今の狀態では、勝ち目などない。」
「だが、えっと……君がいれば」
「あ、優汰です。はい。」
「優汰がいれば確実に勝てる」
彼の噓を言ってないと語るその目を俺は……不覚にも信じたくなってしまっていた。
だけど、自信が無い。自信が無いから俺はこんな事を言ってしまう。
「最下級に何ができるんだよ……」と
獨り言のように呟いた言葉をステラは聞いていた。聞いていたからあえて言ったのだろう。
「強くなろうとしたのか」と
正直、を締め付けられるように痛かった。図星すぎて何も言い返せない……。
そんな、俺に
「私が強くしてやる、換條件だ。」と
提案してきた。
「強くって、どうやって。」と
問いかけた俺にステラは
「特訓だ」と
一言、言って優しく微笑むのだった。
俺は、ステラの言葉を信じアイリスの居かも得るべく、家に帰った。
アイリスに々と説明しPTにることを許可してもらった。(もちろん特訓の事は言っていない)
今日から、新メンバーのステラが加わった。
✤✤✤✤✤
「で、特訓って何するんだ」
ステラについてこいと言われ、何も聞かずについて行っている最中俺はステラに質問していた。
ステラは、
「私には、2つの職がある。バーサーカーとウィザード、これが私の職ジョブだ。」
そう、ステラは、二つの職を持っている。これは、とても珍しくW職ダブルジョブを持っているのはこの世界でまだ、3人しかいない。それ程貴重な存在なのだ。
「それは、アイリスがいた時に聞いたよ。」
「まぁ、聞け。」
「私は、ウィザードだが魔法は撃てない」
「というと?」
さらりと聞き返す俺にステラは、
「撃つのではなく、剣に宿すのだ。魔力を」
ん、宿す?  意味がわからず俺が、悩む作にったと同時に
「ついたぞ」
目的の場所へと到著していた。
「ここは……。」
どこなんだと尋ねる前にステラが先に説明していた。
「ここは、古龍の跡。私の所有する0層から50層まであるダンジョンだ。」
え、ダンジョンを所有????
初めて聞いた、ダンジョンを所有と言う言葉に多疑問を覚えながら俺は、説明を聞く。
「數日前に買い取ったのだ。まだ誰にも攻略されてはいない、そして私もしくは、私が許可した者しかれないように。」
「今からこのダンジョンの0層で魔力の宿し方を教えた後、50層まで攻略してもらう。」
「目標は、6ヶ月だ。この期間に最下層の古龍を倒し、ギルドにある、最難関クエストを1つクリアしてもらう。」そう告げたステラに俺はし悩んで、こう答えた。
「やってやるっ!」と。
こうして、ステラとのの特訓が開始した。
あれから、數時間がたった。
何回目かわからないほどこの短時間に叩き込まれたが、まだできていない。
「剣を構えろ。自分が1番自然になれるように。」
ステラの指示に従い、実踐する。
「次に、剣の持ち手から先端まで魔力が流れるように。」
わかる、不安定なが剣を伝うじが。何回もの失敗が繋がっていくイメージがある。
「その魔力を宥めるように、靜かに」
ステラの聲、安心する。心地いいとさえ思える。
「その魔力に自分の宿したい屬を何でもいい、流し込むように。」
俺は、火・水・風・・氷の五屬の中から悩んだ結果、
「な、何をしている! それは……。」
全屬を流し込むように、剣に宿した。
「優汰!」
名前を呼ばれやっと気づいた、自分が魔力を宿すのを功していることに。
「で、できた! ステラっできた! 」
しかしステラはそれどころではないらしい。
「優汰、それはもしかして……」
「あ、これですか。なんか、全部混ぜたくなって」と軽く笑う俺にステラは驚いていたが、直ぐに元に戻り、指示をする。
「で、ではその魔力をそこの壁に放ってみろ。」
言われた通りに剣を振るう。
しゅっと、空気を切るような音を微かに立て放った斬撃は、ダンジョンの壁に大きな切れ込みをいれた。
「す、凄い……。」
こぼした一言が、俺にとってはとても嬉しい言葉になったことをステラは知らない。
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