《に転生した俺の保護者が神な件。》43話 學園、イヴ參戦!
「それじゃあ今日は學園に行くからね」
「あ、あの……私はこのままの服で良いのでしょうか……」
「いいよいいよ! スカートとか苦手でしょ?」
サラはクラリスさんには優しいなぁ……それに対して俺は……。
「なんでスカート……それに短いし」
「だってシンシアちゃん短いスカート履いてたし、もう慣れたんでしょ? 嬉しいなぁ〜!」
「慣れてないからな? ただ一番問題なのは……」
一番問題なのはイヴだ。
「僕は男だぞっ!」
「似合ってるから良いじゃない。フリフリスカート」
「うぅ〜……」
イヴまでの子の格好をしているのだ。
それに関しては俺は何も言うことはないのだが、本人が嫌だと言って聞いてくれない。どうしたらこのままの姿に納得してくれるだろうか。
「イヴ様、似合ってますよ」
「うっ、シンシアが言うなら……今日だけだからな!」
スカートを抑えて恥ずかしがりながらも、俺の言うことは聞いてくれるみたいだ。
「じゃあ最後の確認ですよ! イヴちゃんは魔王という事は隠す事」
「だから男だってば!」
「クラリスさんは特別クラスの副擔任として、私のお手伝いをしてもらいます」
多分サラよりはクラリスさんの方が仕事できると思うのだが、きっとサラはクラリスさんに大した仕事は任せないんだろうな。
「それじゃあ行こっか」
「では私と魔王様は友達を増やす為に、校門のし前に転移して歩いて行こうと思います」
なるほど。他の生徒達との流を深める為にそういう所から積極を見せていくんだな。流石クラリスさんだ。
◆◇◆◇◆
教室に到著してアイリと話していると、し遅れてクラリスとイヴが教室にってきた。
「おっ、早かっ……た……」
二人の様子は先程と違って、不機嫌なようだ。
「どうしたんですか?」
「生徒手帳見せたら逃げられる……翼とか隠してるのに……」
アイリが聞いたところ、どうやら前から変わらず特別クラスは避けられるみたいだ。
「あぁ……まあ特別クラスはそんなもんだよ」
と、その時。廊下から複數の生徒が走ってくる音が聞こえて、イヴの後ろに子生徒と男子生徒がやってきた。
「「シンシアさん!」」
「「無事でしたか〜!」」
そういえば……俺だけ一般クラスの生徒から人気だったんだっけ。
軽く一般生徒達と廊下で話してから教室に戻ると、イヴは自分の席に座って不機嫌そうに項垂れていた。
「こらこら、イヴ様。足開かない。パンツ見えてますよ」
「っ……シンシアは友達が多くていいな」
「お、俺が皆に紹介してあげますから元気出してください」
イヴは俺の席の真後ろで、座りながら話せる距離である。
そうして話していると、隣に座っているアイリが不思議そうにこちらを眺めてきた。
「どうした?」
「シンシアちゃんってイヴちゃんには敬語なんだ」
「あぁまあ元メイドだからね。癖みたいなもんだよ」
「敬語使うなって言ってるんだけど聞いてくれないんだよ……」
「あははは! シンシアちゃんってそういう所頑固だからね」
あぁ懐かしい、この覚。朝から教室で友達とお喋りして、チャイムがなったら靜かに座って先生が來るのを待つ。先生が來たら出席を取って授業開始。
特別クラスには授業なんてないけど、學校ほど青春をじられるのは滅多にないだろう。
しばらく話していると、サラとクラリスが教室にってきた。
「はい皆集まったね。私がいない間ちゃんと學校に來てたかな? っと、それよりも。今日から副擔任になるクラリスさんです」
「今日から副擔任を任されました。クラリスです。編生のま……イヴさんの保護者でもありますので、皆さんよろしくお願いします」
いつもの癖で魔王様と言いそうになったクラリスを見て、シンシアはなんとなく嬉しくなった。こうして今まで敵対していた人間と接しているのは不思議である。
ふと教室の外を見ると、一般クラスの教師がこちらの教室の中を覗いていた。3人、それも男である。
「しいですね……」
「たまに見える白いがせくしぃですな」
「サラ先生程のは無いものの、橫顔がしゅっとしてて……今度飲みにいますか」
「そうしましょう」
「そうですな」
どうやらクラリス目當てのようだ。
確かにクラリスさんはモデルのようにバランスの良いスタイルで優のようにしい顔をしている。格も真面目、欠點が見つからない完璧なである。
いや、唯一の欠點といえばイヴに対する忠誠心が大きすぎる所だろうか。そのせいで空回りして変な事をするかもしれない。
「──はい、じゃあ今日も授業は無いです! シンシアちゃんと楽しい1日を過ごしましょう! 解散!」
そういってサラとクラリスは教室から出ていった。早速クラリスは教師にわれており、クラリスに話しかけようとしていた生徒達は殘念そうにしながら席に戻った。
「シンシア、今から友達を探しに行くぞ」
「あっ! 私も行っていいかしら!」
「ちょっと待った! 俺を忘れてもらっちゃ困るぜ!」
イヴとアイリ、更にアデルも加わった事で男二人二人のバランスが取れた。三人でもある。
「俺はアデルだ。シンシアとイヴちゃんの話は聞いてるぜ!」
「言っておくけど、僕は男だからな」
「えっ……?」
さて、俺とイヴの話を誰から聞いたんだろうな。
◆◇◆◇◆
一般クラスの校舎にって、まずはカズに會いに行くことにした。
「お〜いカズ! 久しぶり〜!」
教室に顔を出して呼んでみたが、どうやら寢ているみたいだ。
「おいカズヤ! シンシアさんが呼んでるぞ」
「なんか可い子が増えてるな」
「あ、朝會ったよ。イヴさんだ」
「シンシアさんの友達だったのか」
教室の男子達が話している容で、隣のイヴが不機嫌そうに唸り聲を上げている。
目を覚ましたカズがこちらにやってきた。
「久しぶりですねシンシアさん」
「おう、元気だったか?」
「はい。……それで、人増えましたね」
「新しく編してきたイヴちゃんだ。友達を作りたいらしいからまずはカズを紹介しようと思って」
するとカズはイヴの姿を見て、し考えて返事をした。
「僕でよければ友達になってください」
「おっ! ふむ、仕方ないな。友達になってやろう」
「イヴ……ありがとうは?」
何故ここで偉そうに腕を組むんだろうか。まあそれがカズにとっては良いんだろうけど。
「あっ、ありがとう……これでいいか?」
「よし、ありがとうなカズ。暇な時はいつでも會いに來いよ」
「はい! こちらこそありがとうございます!」
そうして俺達は教室から出ていき、再び友達探しを再開した。
「えっ、そ、そうですか?」
「本當ですよ。そんなにしいのにご結婚してないなんて勿ない。早いところ近な所から相手を見つけた方が良いですよ」
「う、う〜ん……」
今クラリスさんが男教師5人に囲まれながら隣を通った気がするが……気にしない方が良いだろう。ああして人は人脈を広げていくのだ。
「あっ、そうだシンシア」
「どうしました?」
「外ですぽーつ? とやらをやっている生徒達と一緒に遊べば友達になれるんじゃないか?」
「スポーツ……」
そういえば、あんまりグラウンド見ないから分からなかったけど、結構サッカーとかして遊んでる生徒多いからな。
「良いですね。でもスカートじゃ走り回れませんよ」
「そうか……」
「ふっふっふっ……」
突然アイリが悪そうな笑い聲を出した。
「どうした?」
「作戦があるのよ。グラウンドでサッカーしてる生徒を遠くから見て応援するの」
「応援? そんな事して何になるんだ」
「まあまあイヴちゃん。シンシアちゃんやイヴちゃんみたいに可い子が応援してくれてるなら、自然と意識かそっちに集中するのよ」
ほぉ、つまりマネージャー萌えという事か。流石元日本人で元FBI。
日本の"萌え"文化をこちらの世界に取りれる事で、友達を作りやすくする作戦か。
「イヴ様、行きましょう」
「仕方ない。友達を作る為だ」
◆◇◆◇◆
「こらっ!! なんでそこで取られるんだ! 避けろ! アホ!!」
「が……頑張れ〜……」
「今蹴ったらってただろ! まぬけ!!」
「がんば……」
「もっと集中しろ! 勝たなくていいのか!!」
イヴは男で魔王だから爭い事に熱くなる。これはそれを考えていなかった俺に責任があるだろう。
「ほら! ボールを寄越せ!」
いつの間にか參戦してるし……もうどうなっても知らないからな。
◆◇◆◇◆
「ありがとうイヴちゃん!」
「イヴちゃんのおで勝てたよ!」
「ふっはっはっはっはっ!!! 次からも任せろ!」
なんかもう……イヴ様に著いていける気がしない。
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