「おぉ〜可いな。問題ないだろう」

現在、問題だらけの狀況に直面していた。

まず俺はゼウスに男裝と言われ男の服を著せられた。しかしこの服は神界にある服らしく、白い布をに巻いただけで出が多い。

神聖な力によっていくら頑張っても見えない部分が出來ているのだが、腰やヘソ、太ももなんかモロ見えである。

「神界ってこういう変態専用の服しかないのか？」

「私も最初はそう思っていたんだが、これでも昔と比べてかなり良くなった方らしいんだ」

これで良くなった方って……昔はどれほど酷かったのだろうか。

「昔は皆生まれた時の姿。つまりはで過ごすのが當たり前とされていたんだ」

「神界って意外と原始的だったんですね……」

「それからしずつは恥ずかしいという意識が生まれてきてな。神達からの要がありしずつ布の面積が増えていっている」

それなのにまだこんなに出しているのか。しかもこれが男用なんて言われてしまえば、神界の男天使は皆プラプラと出しながら過ごしているとしか思えない。

「これが深海では當たり前なんだ。そこは我慢してくれ」

「んん……分かりましたけど、これでもまだ可いの子ですよ。俺」

髪も肩までびててまつも長くて、もし痩せた型。正直世のキモヲタ共がこの姿を見ればブヒブヒと興する事だろう。

「神界には可い男の子が沢山いるのだが……そうだな。確かにこのままじゃに間違われるかもしれない。し魔法をかけよう」

「魔法？」

ゼウスがシンシアのにれると明るくり始めた。

「お、おぉ、なんか変なじがする」

が収まっていくと、何やら違和をじる。

「…………待て、この覚……生えてる……」

「どうだ。一時的にを男にしてみた」

これじゃ男裝ではなくタダの変じゃないか！

心無しか付きもしガッチリして、髪のの質もし固く短くなっている。しかし久しぶりに下半にブツが生えている覚を験して、なんとも言えない恥心に襲われた。

「男の……モノ……」

「あんまりらない方が良い」

「そ、そうだな。見たくもない」

なんとなく男のに対し嫌悪を抱いていた。

男に戻れた、だなんて喜ぶことは無く。早くのに戻りたいと思い始めるまで以前のに慣れてしまっている。

「な、なぁ……でもこれ、生えたのは良いけど顔付きとかじゃないか？」

「大丈夫だ。もしだとバレても下半で男だと分かってくれる」

これじゃただの男の娘じゃないか。……まあ俺は男だから良いけど！

シンシアは近くにあったソファに座って、し不機嫌そうに溜息を吐いた。

「気にらないか？」

「いや……ちゃんと元のに戻れるんだよな？」

「勿論だ。安心してくれ」

それなら大丈夫なんだが、下半にスースーとれる空気が心地好くて変な扉が開きそうだ。

「本當に……ギリギリ見えないんですね」

「クラリスさんはなんでそんなに姿勢を低くしてるのかな？」

「勿論その服がどれだけ凄いのか確認する為です」

その言葉の裏に俺の下半のブツを見たいという靜かな思いが込められている事を知っている。

「さて、し男の娘の作をにつけたら早速神界に行くとしよう」

「いま男の娘って言った？」

「……いや？ 別が雄の子供という意味だ」

なんとなくゼウスに頼るのもし危険な気がしてきた。

完全に男の娘のきをにつけたシンシアは、ゼウスに連れられて神界の街にやってきた。

「おぉ〜……本當に神聖な空気をじるな」

主に白と黃の２で統一された街並みは実に綺麗だ。地面が雲のように白くてフワフワしているのも非日常的でまさに『神聖』ってじがする。

「こら、天使の見習いらしく行するんだ」

「うっ……それ結局男の娘みたいになれって事じゃん……」

ゼウスに教わった通り、恥ずかしい服を著せられてが見えないか心配そうに服を抑えて、恥ずかしそうに下を向いている見習い天使のふりをする。

「よし。サラが神の仕事をしている會社まで案する。それからは１人でサラに會いに行くんだ。もしも會社員の神に何か言われたら神サラティーナの新しい天使です、と言えば問題ない」

神界で會社とか會社員とかいう単語が出てくる時點で々な問題があると思うのだが、もうすぐサラに會えると考えればそんな事はどうでもよく思えてきた。

街中で同じ服裝の人達にジロジロと見られたりして張しながら、やっとサラがいるらしき建の前にやってきた。

他の建と同じく、白と黃の２で作られたビルのような建。り口は自ドアになっており、ゼウス曰く神聖な力で電力を使わずに開くようになっている。だそうだ。

＂神聖な力で＂　これを言葉の最初に付けるだけで何でも誤魔化しが聞くんだな。

「ここまで來たら後は簡単だ。あそこにけ付けの天使がいるだろ？」

「あぁ〜いますね」

白い翼をパタパタさせながら眠そうに目をっている。

「あの人にこう言うんだ。神サラティーナ様の元に新しく付いた天使です、合わせてください。ってな」

「男裝する意味あった？」

「ここの會社の人に、サラがしばらく休んでいた原因はシンシアというの子だとバレているんだ」

「あぁ〜……」

じゃあもしもの時の為に男裝しないと危ないな。

「……よしっ！ ありがとうございますゼウス様。頑張ってサラを説得してきます」

「ああ。頑張れよ！」

ゼウス様に親指をグッと立てられて、やる気が出たシンシアは元気よくけ付けの人の前まで歩いていった。

そして、慣れない男ののせいで盛大にズッコケてしまい周りの天使達に心配されてしまった。膝をりむいたがすぐに治癒してくれて、それからは話が早かった。

自分がサラの天使だと伝えると、サラがいる場所まで連れていってくれるそうだ。

しかもこの人はかなりの人な天使。眼鏡が凄く似合っており、綺麗な腳がバッチリ見えて必然的に下半が反応してしまった。

久しぶりに起したシンシアは、ブツにが集まっていく覚と大きくなっていく覚が恥ずかしくて必死に手で抑えたのだが、反応してしまった事がバレてしまい泣きそうになる。

それなのにこの天使は、ニコニコと俺の頭をでてから気にせずに會社の中を案してくれた。

天使っていうのは本當に優しいんだな〜、と心の底から謝した。