「本當に、ありがとうございました!!

なんとお禮を申し上げればいいか！」

「禮はもう貰った。気にすんな。」

「えっ！私はまだ何も...」

「あぁ、いや。こっちの話だ。」

オーク2との戦いはあっという間だった。

俺を召喚したリーチェの威圧スキルを瞬時に2回使ったことで、二神の効果もあり、半分にも満たない威圧の恐怖でける者は俺以外にいなくなった為、刀の威力を確かめることなくオーク2の首を切り落とした。

「と、とにかく！命を助けていただいて、ありがとうございました！」

「もう聞いた。」

「あっ、申し遅れました。私はこの道の先にある王國の第2王、アリシア・ルーシェ・ガレンと申します。貴方様のお名前を伺ってもよろしいでしょうか？」

「鑑定で見たんだから、わざわざ言わなくてもわかるだろ？」

「そ、そうですけど！

ちゃんとお互いの口で自己紹介したいんです！」

「レン。」

「先程は勝手に鑑定してしまい、申し訳ございませんでした。」

「見られるぐらいなら別にいいさ。」

「ｸｽｯ ありがとうございます。ところで、これからどちらに「お待ちください!!」」

さっきまで俺の威圧にあてられて立ったまま気絶していた騎士が割り込んできた。

「レン殿、私と王殿下の命を助けて頂いたことには大変謝する。

しかしながら、王殿下にそのような無禮な言葉遣いは遠慮願おう。」

「別に私は構いませんよ？」

「なりません！一國の王が恩人とはいえ冒険者の無禮を許すのは、ほかの者に示しがつきません！」

「では、王としての命令です。

この方の無禮を見逃しなさい。」

「なっ！お、仰せのままに。」

さすがに騎士も王の命令には逆らえないよな。

「ありがとうございます♪

それでレン様、これからどちらへ行かれるご予定ですか？」

「王國が近いなら、王國に行くつもりだ。」

「私たちが乗ってきた馬車が壊れてしまった為、こちらの騎士のスキルで迎えを呼ぶのですが、よければご一緒にいかがですか？」

「遠慮する。景でも見ながら、ゆっくり歩いていく。」

「そうですか...殘念です...

お禮がしたいので、王國によられた際は王城に立ち寄って下さいね♪

門番の方々には話を通しておきますので。」

「ああ。」

そう言い殘し、レンとアリシアは別れた。

とんだ厄介事だ。

王國には行くが、王城には行く気は無い。

あまり目立ちたくもないし、のんびり旅でもするつもりだからな。

「マスター、この近くに生命の気配ありです。」

ああ。何かいるな。

し歩くと薄らだが魔力の反応があった。

「これは転移陣ですね。」

転移陣？なんだそれは。

「この陣に魔力を十分に注げば、指定された場所に転移することが出來ます。

向こう側にも魔力の反応があるので、

もし行っても帰ってこられそうです。

転移の先に何かが封印されているようですね。如何致しますか？」

俺はこの世界でも強いみたいだが、萬が一の為に仲間を増やしておくのも悪くは無いな。

いや、仲間と言うより、俺に忠実な道なら増やしたいな。

人に限らず、生きているものは噓をつき、必ず口先の言葉とは反する本心が存在するものだ。

道として使えるかどうかだけでも、確認してくるか！

その前にステータス見ておくか。

レベルも上がってるみたいだからな。

ヒカミ レン

種族  人族

Lv78

力2350000

魔力7800000

攻撃力185000

俊敏力250000

魔法

スキル

二神

武創造【極】

鑑定【極】

隠蔽【極】

威圧【極】

魔力知【極】

気配察知【極】

聖の恵み

MP自然回復【極】

こんなに上がってるのか！

今まで見たやつらと比べて、文字通り桁が違うな。

もしかして、スキル二神がここにも反映されてるのか？

1度レベルが上がったことで、2回目以降は上がりやすく、レベルアップの補正が半端ないのか？

まぁ、考えてもわからないことは考えるのはよそう。

あんまり実わかないけど、強くなってるならいいか。

俺のやりたいようにやってたら、いずれ俺に敵対する奴もなからず出てくるだろうし、そいつらを圧倒出來るほどの力があればいい。

ステータスも見終えたことだし、そろそろ行くか！

そう思い、魔法陣に魔力を流す。

魔法陣が辺り一面真っ白になるほどの輝きを放つ。

こっちに召喚された時のに似てるな。

そんなに月日は経っていないはずだが、なんか懐かしくじるな。