街並みはとても西洋ファンタジーに良く似た作りだった。

「ミネア、宿をとる前に冒険者として登録するぞ。金もいるだろうし、分証代わりにでも作っておいた方がいい。」

「それはあたしも登録してもいいのかい？」

「そっちの方がお前を使いやすいしな。」

「やっぱり扱いなのは変わらないんだね…」

「言ったはずだろ。お前は俺の所有だと。」

「ま、別にいいさ。

旅の道中でボスのことが何となく分かってきた気がするよ。」

「？何を？」

「なんでもないさ。気にしないでおくれ。」

「そうか。」

（扱いってのは正直怖かったけど、

別に盾として使うわけでもなく、夜に襲ってくる訳でもない。飯も普通にあたしの分まで用意するし。本當は優しいんだね。

人は信じられないけど、あたしを助けてとして自分のそばに置いておくことにして、自分に言い聞かせてるなんて。

可いところもあるじゃないか！）

ミネアがそんなことを思っているとは思いもしないレンはミネアに話を進める。

「ところで、冒険者登録って金がいるのか？」

「人族の事に関しては詳しくは分からないけど、おろらく登録料みたいなじで必要になると思うよ。」

「そうなのか...まいったな。」

「もしかしてお金持ってないのかい？」

「全くないな。」

「ボスは容姿もいいんだから、どこかの奴隷って訳でもないだろう？」

全く気にしていなかったが、

俺は日本にいた頃は黒髪黒目で髪を切るのが面倒でばしたままだった。

後ろから見ればだ。

髪型や目は特に変わった様子は無かったが、髪のが黒と白に変わっていた。

日本にいた頃に道端ですれ違った子高生二人組や捕まる前に行っていた高校の生徒達からはイケメンと言われていた。

ま、どうでもいいことだ。話を戻そう。

「別に奴隷とかではない。

元々、この世界の住人じゃないだけだ。」

「この世界の住人じゃない...？

どーゆーことだい？」

はぁ...説明めんどくさいな...

「おみでしたら、私が代わりにミネアの脳に報と経緯を流すことも可能です。マスター。」

便利だな、叡智。

これからもどんどん使っていこう！

「そうしてくれ。

ミネア、今から俺のスキルで説明してやる。」

「人の意識に介とか、凄いことだって自覚はあるかい？」

「黙って説明されてろ。

自覚ぐらいしている。」

叡智がミネアに説明を始めて數分。

「マスター、説明完了しました。」

そうか。

「ボスがたまに1人でブツブツ呟いてたのはこのスキルと話してたんだね…

にしても、まさか異世界人とはね〜。」

「珍しいのか？」

「そりゃあね。

異世界人なんて人族が數百年に1度魔王討伐に召喚するぐらいだからね。」

「なら、このことは他言無用だ。」

「もともと言いふらすつもりもないよ。」

「そうか。」

「ねぇボス...あたしらが向かってるのって冒険者ギルドたよな？」

「登録しないといけないからな。」

「じゃあなんで、王城の前にあたしらはいるんだい？もしかして迷ったのかい？」

「まさか。登録分の金を貰いに來た。」

「國王がお金をくれる訳ないだろう、ボス！そんなことしたら牢屋にぶち込まれるよ！あたしはボスについて行くって決めたけど、ボスは面倒事嫌いだろ？」

「面倒事は嫌いだが、登録料は報酬だからな。問題ない。」

それより、叡智は俺が第2王を助けた事説明してないのか？

「申し訳ございません、マスター。

マスターがこの世界に來たことに関してのみ、説明させて頂きました。」

そうか。

用件を済ませるまでに説明しとけ。

「かしこまりました、マスター。」

説明は任せてるか。

「部外者の立ちりは止されております。お引取りを。」

門番はいかにもファンタジーってじのフルプレートでを覆っている2人で、持っていた槍をクロスして門を封じる。

こいつらに長々話すのも面倒だし、用件だけ伝えるか。

「レンだ。第2王を連れてこい。呼ばれている。」

「そんな噓が通用すると思っているのか！さっさと失せろ。ここを通すことは出來ん。」

やっぱりそんな上手くはいかないか

説明をけ終わったミネアも話しかけてきた。

「なぁボス。用件伝わってるんじゃなかったのか？」

「そのはずだが...」

「何をコソコソと話している！

怪しいヤツめ！この者を捉えよ！」

「その必要はありません。」

やっと來たか。

「レン様、お待ちしてました。」

「お知り合いですか？

アリシア様！」

「ええ！私の命の恩人です。

門番の方全員に話が回っていなかったようで、申し訳ございません。」

「それより、本題にろう。」

「貴様!!アリシア様になんて無禮な！」

「構いません。それより、お父様がお會いしたいと仰ってましたので、お會いしていただけませんか？」

「いいぞ。」

「ありがとうございます♪付いてきてください。」

言われるままに王の後に俺達は続いた。

「第2王にあの態度...

ボスはステータスも何もかも規格外だ...」

叡智がステータスについても話していたようで、俺の後ろでボソボソ言っているミネアは放っておく。

歩くこと２、３分で大きな扉の前に來た。

「この扉の向こうにお父様がいらっしゃいます。りますよ？」

「あ、その前に...」

この世界では自由にしていたい。前の世界でもやりたいようにやっていた気はするが...気にしない。