《天才の天災》絶不調
およそ1時間後、俺はココに起こされた。
「ご主人様。お休みのところ、申し訳ありません。先程の書の方とギルドマスターが來られましたが、如何致しますか?」
はぁ...正直やりたくない。
ましてや今日は副作用のせいでコンディションは最悪だ。
(負けるとは言っていない。)
どうせ追い返しても帰らないだろうし、
ココの負擔になる。俺が話をつけるか…
「この部屋に連れてこい。」
「かしこまりました。」
トタトタと早足で玄関に向かい、部屋に戻る。2人を部屋にれ、ドアのそばで待機している。
(おぉ...メイドだ...)
ココのメイドとしての行に関心する。
「レン様、先程お話頂いた通り、ギルドマスターをお連れしました。」
「...あぁ。」
「ランカからどこまで聞いている?」
「何も聞いてねぇよ。」
ギルドマスターはランカの方を向き、
「お前、説明してないのか?」
「しょうがないじゃないですか。
説明しようとしましたけど、用があるならギルドマスターをって言われて、聞く耳を持ってくれなかったんですもん!」
「はぁ、レン。俺には俺の役割ってもんがある。だから書や付嬢を各冒険者の元へ送り、説明をしてもらってるんだ。」
「ランカというにも言った通りだ。
用事があるなら自分から來い。」
「...わかったわかった。
だからこうして來ているんだ...」
「ならさっさと説明をしろ。」
「はぁ...今回の急依頼は、大量発生した魔が王國に攻めてきている。
その討伐、もしくは國民の護衛だ。
オーガが10にオーク、ゴブリン種を合わせて約4000確認されている。
発生した場所や理由は俺たちにもわからんが、國が危険なのに変わりはない。
特に今は、Aランク以上の冒険者のパーティーは3グループとも遠くに依頼に行ってしまっていて、Aランクに見合う実力はレン達しかいないのが現狀だ...」
「そうか。話も済んだし、帰れ。」
「けてくれるのか?」
「今のどこに俺がける理由がある?」
「...は?」
「俺のメリットはなんだと聞いている。」
「ぼ、冒険者は人々を命がけで守るのが仕事だ!今がその時だろう!」
「それは偏見だ。俺はこいつら以外を守る気なんて全くないね。」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!
もし魔の軍が押しれば、間違いなく國が潰れる!」
「知ったことか。俺の屋敷は王國から距離がある。王國が潰れてこっちに流れてきたら、屋敷を守るために皆殺しにしよう。」
「そんな...レン様!あなたに人の心はないのですか?!」
「人はとっくに辭めてるからな。」
「それは、どういう...」
「なら!ならレンは何をむ?
むものを報酬として、俺がお前に渡すと約束しよう!」
「報酬、か...金なら困ることは無いし、
そうだな...うん、俺達全員のランクをSにしろ。」
「ら、ランク...」
「斷るのなら諦めろ。」
「ほ、他にはないのか?」
「無いな。今のお前の選択肢は3つだ。
Sランクにあげて國を守るか、
諦めて帰るか。」
「もうひとつは...?」
「俺の機嫌を損ねて、俺に國を滅ぼさせるかだ。」
「!!!!」「ッッ!!!」
2人とも聲を出せない。
レンの実力はギルドマスターは1度でじていて、自分ではレンを止めることは出來ないとが理解しているから、
今のレンの刺すような目が、本當に出來ると思わせるほどの威圧を放っている。
「え、Sランク以上の昇格は、ギルドマスターだけでは決められません...!」
「なら他の奴にも相談してこい。」
「この昇格を決められるのは、ギルドマスターと國王様お二人の同意が必要なのです。」
「だからさっさと行けと言っている。」
さすがにアポ無しでは會えないのだろう。
二人とも、考え込む素振りをしているが、
目に希のはない。
「めんどくせぇ、ちょっと待ってろ。」
俺は直ぐに強制転送という空間魔法の応用を使う。
白い発とともに、部屋に國王が立っている。
「ぬぉ!...ここは...?」
「よぉ、久しぶりだな、國王。」
「こ、國王陛下!何故この場に!」
書とギルドマスターが膝をつき頭を下げる。(俺は片手を上げただけ。)
「おぉ!レン殿の仕業じゃったか!
わしの知らぬ奇妙な技を使う。
じゃが急に呼ぶのは辭めてくれんか…
歳的にも心臓に悪いわい…」
「こいつらじゃ話が進まないからな。
用が済んだら直ぐ転送してやる。」
「ほほぅ、話とな?
ギルドマスターよ、聞かせてくれんか?
2人とも、頭は下げんで良い。」
「は!今回の魔討伐の依頼をレンがける條件として、Sランクに上げてくれと...さすがに私1人では決められず...」
「Sランクはわしら両方の同意が必要じゃったな。わしは構わんよ?
レン殿の力は本じゃし、何より恩人じゃ。反対する理由は1つもないのぅ。」
「よ、よろしいのですか?」
「構わん。國を守るためなら、お主の獨斷で話を進めても良かったんじゃがの?
後でわしに報告してくれれば良いよ。」
「か、謝します!國王陛下!
では、Sランクに上げることで話を進めておきます!」
「うむ。さて、用も終わったようだし、
返してもらえるかの?これでも會議の時間が迫っていての...」
「あぁ。ありがとな。次はあんたのところへ行くよ。...気が向いたらな。」
「役に立てて何よりじゃ。アリシアも會いたがっておるのでの、いつでも來るといい。」
そうして白いとともに姿が消える。
「國王陛下を呼び出すなんて、なんて魔法使いやがる...」
「話が進んだからいいだろ?」
「はぁ、じゃあけてくれるのか?」 
「もちろんだ。ただし!」
「まだ何かあるのか?」
「俺は今、コンディションは最悪だ。
使い魔にでもやらせよう。」
「レンが倒してくれるんじゃないのか?!」
「俺にも調子が悪い日ぐらいある。」
「召喚サモン」
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