《天才の天災》攻略
俺達は最深階層の10階層に來ている。
ダンジョンのランクによって階層は異なり、Eは10、Dは20、Cは30、Bは40、
Aは50、Sは100、unknownは不明とされている。
その者達の実力にもよるが、
ベテランハンターのみで構されたパーティでさえ、C級以上のダンジョンでは
1日かけることもあるほど中はり組んでおり、低級モンスターでも群れで來ると厄介になる。
レン達が立つ、最深階層への階段をおりた先には見上げるほど大きく、華々しい裝飾が施された鉄製の両開き扉があった。
「ボス…やっと著いたんだね…」
「何があるか分からない。注意し…」
ドォォーーーン
ミネアとシズクのお涙頂戴的なしんみりとした會話をさえぎってレンは扉を蹴破る。
「ボス…しんみりとした雰囲気を出てたのに…」
「むぅ…言いきれなかった…」
「ばーか。リズの案で迷ってもねぇし、そんな苦労する敵もいなかっただろ。」
「そ、そりゃあそうだけど…」
「初めてのダンジョン、ムード…」
「要らねぇよ。」
中に1歩踏みった時、中から低い聲が響いた。
『ここは【群】の領域也。矮小なる力の持ち主よ。引き返せ。さもなくば命は在らん。』
俺達に矮小な力って言うってことは、
誰がってきても同じようなことを言ってるんだろうな。
それよりも、【群】ってなんの事だ?
「マスター、説明が疎かでした。
ダンジョンにあるランクは決まってますが、そのランクのダンジョンがいくつあるかは不明であり、構造、敵の配置、敵の種類も異なります。
恐らく【群】というのがこのダンジョンの種類かと思われます。」
なるほど。
S級以上は気にしなくても良さそうだな。
「それはマスターだけで…」
「じゃ、行くか。」
「マスター、意地悪です…」
中はドーム狀になっていて、壁も天井も全て土出てきていた。
中心まで歩いていくと、レン達が來た方とは反対の隅の土からモコモコと玉座のようなものが生される。
玉座ができ上がると同時に黒い靄が覆い、
靄がはれると玉座の上に一回り大きい冠を
著けたゴブリンが座っていた。
『吾はゴブリンの王、ゴブリキング也。
吾が軍によって、其方ら侵者を制圧してくれる。』
さっきと同じ低い聲がゴブリンキングから放たれる。
ゴブリンキングがカツンッといつの間にか持っていた杖を地面に突き立てると、それに反応するかのように靄がかかり、
様々なゴブリンが跪いていた。
しかしその中に通常のゴブリンは一もいない。
「魔の多くは同じ種族の、個名に
キングと著くものの傘下、そのものの支配下にることで適したものに変異します。一般的なゴブリンはゴブリンソルジャー、魔法適が高いゴブリンはゴブリンウィザード、回復に長けたものはゴブリンヒーラー、統率能力が高いものはゴブリンジェネラルと言った合です。
ダンジョン外のゴブリンが魔法を使わないのは知能や理がないからです。
恐らく変異することでそういったものも與えられているようです。」
「へぇ、まぁ、弱そうなことに変わりはないから俺はパス。お前ら行っていいぞ。」
「サンキュー!ボス。」
「行ってきます。」
そのあと2人は一撃ずつ。
ミネアは大剣を橫一線に薙ぎ払い、
魔力を乗せて衝撃波を放ち一掃。
ミネアに気を取られているキングの後ろにシズクが影移で回り込み首をはねた。
ダンジョンボスを倒したことで再び地面が揺れた。
キングのいた玉座が土に溶け、
その奧にが空いた。
中にはEランク相応のお金や武なんかが転がっていた。
「じゃ、帰るか。」
めぼしいものもなかった為、そのまま引き返す。
ボスを倒した後にテレポート、なんていうのは一切ない。
帰りも來た道を歩いて帰る。
だからこそダンジョンは危険と言われている所以である。
「ドラゴニアでし休むか。
からだをかすつもり出來たが、
想定の弱さで眠気が増した気がする。」
レン E級ダンジョン〜群〜攻略
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