5人を待っている間、俺はずっと気になっていた事を聞く為、アリシアを部屋へ呼んでいた。

「お待たせをして申し訳ありません。ご用とは何でしょうか？」

「あぁ、來て貰ってすまない。ちょっと聞いておきたい事があってね。

君はずっと俺を支持してくれているけど、それは何でなんだ？こっちへ來て君に初めて會ってから実質まだ數日しか一緒にいないのにどうしてそこまで俺を支えてくれるのか気になってたんだ。」

その質問を聞き、アリシアはし黙った後、意を決した様なじで答えてくれる。

「まぁそうでしょうね。確かにワタル様と初めてお會いして実際に會ったのは短い時間ですし。いつかはお話しなければならないと思っていましたので。し長くなりますが、よろしいですか？」

「あぁ構わないよ。」

「承知しました。ではまず何故貴方を支持するかについてですが、それはワタル様をこちらの世界にお呼びするずっと前からワタル様の事を知っていたからなんです。

こちらへお呼びするのを貴方に決めたのは他ならぬ私です。」

なんと、俺をずっと選定していたという訳か。

しかしそれでは疑問が殘る。

俺はあの日一也とたまたま行った商店街でたまたまあの事件に出くわし、たまたま巻き込まれて亡くなった。

なのにずっと前から俺の事を調べていたとすれば、俺があの日に死ぬ事を知っていたという事になる。

「まず、転生させる時間については任意に調整が出來ます。ですのであの日あの時間に私達が出會う事はかなり前から決まっていました。

次に貴方が亡くなるタイミングについてですが、ワタル様は運命というのをご存知ですよね？」

「あぁ、知っている。ということはあの日に俺が死ぬのは運命で決まっていたという訳か？」

確かにそれであれば説明はつく。

イリス様は神だし、アリシアは天使だ。

その事を知っていたとしても不思議じゃない。

「はい。貴方に興味を持った私は、イリス様にお願いして貴方のを準備して貰いました。そして貴方の死亡する日時を調べ、こちらへ転生させたという訳です。」