ガリアへやって來て、早いもので2ヶ月が経過しようとしていた。

皆の頑張りのおかげで復興工事は順調に進み、完まであとしのところまで來ている。

俺もし時間が出來てきたのでその時間を使い魔法の練習を行なっている。

イリス様の所で覚えた魔法を試し打ちしてイメージを固める練習である。

その果は著実に出ており、今では俺の使える系統の魔法はほぼ全て無詠唱での発が可能となった。

中でも意外だったのが、土系統の魔法である。あまり戦闘では使って來なかった為、使い道を考えた事が無かったのだが、防系の魔法が非常に多く、壁などを作る事が出來たのだ。

ガリアの周囲は四方が平野となっており、何処から攻められるのか予想するのが難しい。

だから街の周りを壁で囲う必要があったのだが、中途半端なではあまり意味がない。

人の手でそれを作るとなると、かなりの日數がかかってしまう為頭を悩ませていたのだが、試しに魔法で壁を作ってみたところ、これがかなり上手くいった。

まぁちょっとだけ気合がり過ぎて、高さ7m、全長4kmもの巨大な壁になってしまったのだが、防について十分という事は無いので強固な程良い筈である。

これにより壁に使う予定だった日數と人員が街の建設へ回せた為、かなり工期が短出來た。

因みに何処かのおっちょこちょいが掘ってしまったも土系統の魔法で修復をしておいた。

工事が終盤に差し掛かってきたの為、後の作業は作業員達に任せて、皆本來の仕事を開始している。

アリシアは街に産業を確立する為、毎日商人達と打合せを行なっている。

キールはギルド開設に向け、本日來る予定の5人を出迎えに行った。

カシンは引き続き人材集めを続行中で、定期報告ではまだまだ數ではあるが目処が立ちそうだという事を聞いている。

リンは周辺國を回り報を集めている為、あまり姿を見せないが、あいつなら大丈夫だろう。

そして僚達5人も自分達の持ち場へ著き、本來の仕事を始めている。

なんとも順調そのものである。

そうこうしていると、キールが5人を連れて戻って來た。

しかしよく見るとキールの他に6人いる事に気付く。

近付いて來てようやくその人が誰か分かる。

彼らと一緒に來た人はブランだった。