《異世界生活は突然に〜いきなりチートになりました〜》領地運営は突然に10
「ワタルさん、貴方は転生者なのではありませんか?」
いきなりブランからとんでもない質問が飛んで來る。
「あぁ、確証があった訳ではありません。でも貴方のその常人離れした力はそうじゃないと説明がつきません。
それに私は、異世界人を貴方の他にもう1人知っているのですよ。」
やはり目立って良い事なんて何もない。結局俺の日頃の行いのせいだった。
「その人は私の師匠です。私がい頃、その人は私の生まれ育った村へ來て村人達に護の為の剣や魔法を教えてくれていました。その頃は今とは違い魔族との戦爭もそう頻繁に起きていた訳ではなかった。ですので村人達も農作業の傍で剣や魔法を教わっていたのです。
ところがある日、村人數名がとなり村の者といざこざを起こし、その村の者を剣で殺めるという事件が起きてしまった。
罪を犯した村人は即刻捕らえられ処罰されました。
しかし剣を教えたという事で師匠もまた罪に問われ投獄されたのです。
村の人々は師匠の解放を訴えましたが役人は話を聞いてすらくれませんでした。
何故か。
それは師匠が異世界人だったからです。
強大な力を持つとされる異世界人は野放しにしておくと危険という理由で師匠はそのまま投獄され続け、牢の中で亡くなりました。」
まぁ転生や召喚によって此方の世界に呼ばれる事は今まで何度かあったみたいだしな。俺達以外にそういう人がいても不思議ではないだろう。
しかし話が繋がらない。
俺が異世界人なのとブランが兵士を集めるのに何の関係があるんだ?
「話を本題に戻しましょう。
ワタルさん、貴方から魔族に対抗できる組織を作ろうとしている話を伺った時、1人の人間として非常に心打たれるものがありました。この數年の魔族の侵攻には手をこまねいてばかりでしたので。
そしてギルドを預かる者として是非とも協力したいと思った。
しかし同様に危うさもじた。」
「危うさ?どういう事ですか?」
「貴方の計畫そのものは非常に理にかなっている。良い人材を探し、組織を強くする。それ自は何も間違っていませんし、もっとも効率の良いやり方だ。
しかし、大事な事が1つ抜け落ちてしまっています。それは貴方が異世界人だという事です。」
「何故俺が異世界人だと問題なんですか?」
「この世界の住人は、魔族に対して恐怖の心を持っている者が多いのと同様に、異世界人に対しも同じ様なを抱いている者がなくないのです。
今後、貴方が魔族に対して戦果を挙げる度に貴方の事をこの世界の住人ではないかも知れないと疑う者が出て來るでしょう。
何故か。
それは今回の計畫のスピードでは恐らく最初の魔族の攻撃には間に合わないからです。そうなると貴方個人の力で魔族を倒さなければならなくなる。
2度も続けて魔族の軍隊を殲滅してしまえば必ず気付く者が出て來ます。
それは噂の渦となり、一気に貴方自を追い込む事になってしまうんですよ。」
なるほど。盲點だった。
俺は魔族にばかり目を向け過ぎていた。
ブランの言う通り、俺の力で魔族を倒せば倒す程、俺が異世界人だとバレる可能は高くなる。
そうならない為にも、なるべく早く対魔族軍を組織して俺個人ではなく組織の功績にしなければならないという訳か。
「話は分かりました。ブランさん、変な疑いを持った事を謝罪致します。そして今回のご盡力に謝致します。その上でお願いがあります。今後我々の陣営に加わって頂けませんか?」
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