《學校一のオタクは死神でした。》第6話 會長さんに正を明かす
*第6話 會長さんに正を明かす*
「ねぇ、1つ質問してもいいかしら?」
「ん?構わんが?」
先ほど、化討伐に向かった僕が出會った、化に吸収されかけていた會長さん…
化を倒したあと、場所を変えるために移してきたわけだが…
「普通、場所を変えるって言ったら、ファミレトとか、カフェにるわよね?」
まぁ、一般的にはそうだな。うん。
「うん?それがどうかしたのか?」
「じゃあ聞くけど、ここどこよ?
もっと言うと" 誰の家 "よ?」
ん?おかしなこと聞く奴だな?そんなの決まってるじゃないか?
「" 俺の家に決まってるじゃないか? "」
「今の流れだと完全におかしいわよねぇ⁉︎」
うん。確かにおかしい。でも仕方がない。
「だって、今から話すこと他の人に聞かれたらかなりまずいことだから、盜み聞きされたらたまったもんじゃないだろ?」
「うぅ、どんな話するかは知らないけど…だからっていきなりあんたの家って…」
「だって他に気軽に話せる場所がないんだもん。文句ある?」
「あるわよ‼︎」
「なんで?」
「なんでって……ぁ…だし…」
「えぇ?なんて言った?本當に聞こえなかった」
「そ、その…あ、あんたの部屋…え、変なな本とかいっぱいありそうだし…」
ふん。なるほど、そういうわけか。
う〜ん、確かに、オタクってそういう風に思われがちだしな…一様、正直に答えておくか…
「それはエロ本をさしているのならあるよ?一冊だけ」
「ブフッ‼︎」
いきなり吹いた。
まぁ、事実を言っただけだからな。
ただ…これ言ったら、全國の男陣にフルボッコにされると思うけど…
「一冊だけ買ってみたけど、" 読んでも面白くなかった "から、戸棚の隅の方に長年放置してあるけどな。」
「……。」
これも事実。
好奇心で買ってみたのはいいけれど、はっきり言って "つまらない"から、ずっと忘れていた。
やっぱり、ラノベとか、漫畫が1番面白いな!
ディスってごめんね、全國のエロ本ファンの男陣。
「あと、ついでに言っておくと、今からって話す部屋は、俺の部屋じゃない。"リビング "だぞ?」
うん。普通話すと言ったらリビングだろ。
いきなりを自分の部屋にれないだろ普通。
「まぁ、とりあえず上がれよ。
話が進められないし。」
「う、うん。」
そして家の扉を開ける。
「ただいま〜」
「お、お、お、おじゃ、じゃ、まします…」
どんなけ張してるんだよ…
「お帰りなさい。兄う……」
二階からちょうど下りてきたらしい希里が階段の途中で固まった。
どうしたんだ?
そして再び口を開いて…
「あああ、兄う、ううう上、え」
「ん?」
本當にどうしたんだ?
「兄上が彼を連れてきたあ"あ"あ"あ"あ"あ"ぁ"‼︎」
「盛大な勘違いをするな‼︎」
「何だと⁉︎」
「そしてなんでお前までここにいる‼︎」
「いや〜、早く結果を知りたかったからね〜」
そして、リビングの扉から、目が開いているのか分からないくらい細い目の白髪の男(會議のときに玉座に座っていた)が出てきた。
何でお前までいるんだよ……
「あ、ちょうどいいや。
親父、食事の前に話があるんだがいいか?希里も。」
「親父…?
えっ?あんたのお父さん?若っ⁉︎」
會長さんが口を開いた。
そして、親父嬉しそうにニヤ〜と笑っている。
その笑い方したら臺無しだよ…。
「あ〜、一様紹介しておくと。
階段にいる茶髪の方が弟の希里で、リビングから出てきたのが父親だ。
で、俺の後ろにいるは、高校の生徒會長の西園寺 百合華だ。」
「「ど、どうも…」」
「どうも〜♪」
3人が同時に挨拶をした…
一名親父だけがテンション高かったけど…
その後、先ほどあったことリビングで話した。
* * *
「…というわけだ。質問は?」
「「…………。」」
「アラクネの行方は不明、謎の化の召喚行為、本當にどうなってるんだ…?」
「まだ、わからないこともありますしね…」
「それよりも、今は、そちらの子、優先かな?」
「兄上がそんなミスをするなんて珍しいですね〜…」
「確かにな…。ましてや、all lifeを使っている最中なのにな…」
「いや、會長さんの命を見たのは化討伐している時が初めてだったし、あと、こんなミスをするとは正直言って、ミスをした張本人が一番ビックリしている…」
「「…………。」」
3人同時に手元にある湯呑みを持ち、3人同時にお茶をすする。
「それよりも、今はそちらのお嬢さんを優先かな?」
ふといに、ガッチガチに固まっていた會長さんがよばれ、ビクッ!となっている。
すっかり忘れていたよ…
家に3人以外がいることって滅多に無いからな…
「で、お嬢さんはうちの息子、新についてはどこまで知っているのかな?」
「新?ってうちの學年主席の人の名前だと思いますけど…」
すると、父上と、希里が目をパチパチさせている。そして急に俺の方向いてきた…どうしたんだ?
「「新〜?」」
「まさかとは思うけど彼を連れてきたのはいいものの名前をまだ名乗っていないのですか〜?」
「新は立派に育ったと思っていたんだけどね〜まさか、彼に名前も名乗らないクズなんかじゃないよね〜?」
「だ・か・ら〜‼︎彼じゃないって言ってんだろうが‼︎」
「「今はそんなことは関係ない‼︎このクズ新‼︎」」
「ぬわぁ⁉︎」
いつにも増して攻撃だな…しかも、希里にクズ新って言われた………
「新には見損ないました‼︎
まさか自分の名も名乗れないクズだとは思ってもみませんでしたよ‼︎
弟として恥ずかしいです‼︎」
「そうだ、そもそもに名前も名乗らず家に連れてくるとはどういうことだ。
失したぞ‼︎
父親として恥ずかしい。」
「うぅ…すいませんでした……」
「「謝っている暇があったらさっさと彼に名前を名乗れ‼︎‼︎」」
「だから彼…「「早くしろ‼︎‼︎‼︎」」じゃ俺の名前は神藤 新です‼︎名乗り遅れてすいませんでした‼︎‼︎(土下座)」
「あ、頭を上げなさいよ‼︎
恥ずかしいでしょうが。
それに私はあんたに助けてもらったんだからそれでおあいこにしましょ‼︎ね?
だから頭を上げて。」
「許してくれるのか?」
し頭を上げ會長さんの目を見る。
「許すって言ってるでしょ?だから頭を上げて。」
その言葉を聞いて俺は頭を上げ…ゴスッ‼︎俺の頭に二つの衝撃が走った。
「こんなのじゃ、許してはいけませんよ?
もっと反省させなければいけませんよ?」
「そうだな、あと30分間は、こんな風に" 踏んでいてもいいな。"」
「なんでお前らが頭を踏んでるんだよ⁉︎」
「「何か言いましたか〜?」」
「……言ってません…………」
「さぁ、彼さんこのクズの頭なんか踏んじゃって下さい。」
「どうぞ彼さん踏んじゃって下さい。」
「だから彼じゃ(ゴスッ‼︎)…なんでもありません……」
「いや、いいですよ⁉︎そんなことしなくても⁉︎」
「ほら會長さんもそ『ゴスッ‼︎』うなんでもありません…」
もう、俺がなに言っても無駄みたい……
「「さあどうぞ?」」
「もういいから、會長さん踏んじゃって…だんだん俺が悲しくなってくるから(泣」
「……。」
そして、俺の頭の上にまたらかな重みが加わる…
もう本當に嫌だ………
* 30分後 *
「そう言えば神藤 新って一學園に二人もいたんだ?知らなかった〜。」
「いや、一人だけだよ…」
「え?どういうこと?」
「俺が會長さんが知っている學年主席の神藤 新だってこと…」
「またまた〜ご冗談を〜私だってそれが噓だってことくらいわかるわよ〜」
「いや、本當ですよ?」
「うん、確かにここにいる新が學年主席の神藤 新だよ?」
と希里と親父が言った…どんだけ俺が學年主席ってことを認めたくないんだよ…
「……またご冗談を〜」
「「事実ですよ?」」
「……マジですか?」
「「マジです。」」
「あんたが學年主席の神藤 新だったの⁉︎」
「そうだけど?」
「……。」
とりあえず信じてくれたみたいだ…
でも、まだ問題がある…
「一ついいか?」
「「「どうした「の」「だ」「のですか」?」
と3人同時に言ってきた……
いや、気づけよ…
「そろそろ俺の頭を踏むのをやめろ‼︎‼︎
何分俺は頭を踏まれながら土下座しなきゃいけないんだよ⁉︎」
そう、まだ俺は土下座をしながら踏まれていた……
* * *
「すいません調子に乗りすぎました…反省してます…」
「すまん、いくら新が悪かったとはいえやり過ぎた…」
「ごめん…完全に忘れてた…」
「忘れるなよ⁉︎」
「意外と踏み心地が良かったもので……」
「會長さんが変なものに目覚めた‼︎」
「ごめん…もっかい踏んでもいい?」
「絶対にやめてぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"‼︎‼︎」
本當にやめて…俺まで変なものに目覚めたらどうする気だよ……
* * *
「…とりあえず…話を戻そうか。
では、お嬢さんに質問するよ?
今、お嬢さんは、新をどのくらい知っているのかな?」
「オタクだけど學年主席?う〜ん、あ!踏み心地がいい‼︎」
「本當にやめて‼︎」
本當に會長さんが何かに目覚めちゃったよ⁉︎
どうするんだよ⁉︎
フッと希里と親父の方を見る。
「目を反らすな‼︎」
「「すいません……」」
「まぁまぁ新は落ち著いて…
とりあえず、お嬢さんは自分の答えをいままでの見てきた事、聞いた事を使って、無理繰り出してみようか。
じゃないと"面白くない"し、お嬢さんのためにもならない。
勉強と同じだよ。」
「……。」
流石、親父だな。
踏んだことはまだ怒ってますけどね?
會長さんが、再び口を開いた
「人間では…ないとは思います。
最初に化けを蹴り飛ばした時も人間ではありえないほどの力でしたし…手から大鎌を出したり…ものすごい速さでいたりしてましたから…
だから…人間ではない別のものだと思います…
人間ではない…もっと、とてつもなくすごい存在だと…」
「うん。では、二つ目の質問だ。
今日、お嬢さんの言う、人間ではない新を見てどう思った?」
「おい‼︎何でそんな…
「これは大切な事だ。
し靜かにしていなさい。
新。お嬢さんは気にせず続けて。」
何でそんな事聞くんだよ…
「まず、こい…神藤君は、正直言って、気持ち悪い本を読んでいるだけのただのオタクで、失禮な事ばかり考えている人だと思います。」
余計な事言うなぁ⁉︎
ほっとけ、ラノベが好きなんだよ‼︎
「でも、さっき、そんな新君に助けてもらいました。
正直、嬉しかったです…」
「……。」
「なるほど…、では、答えあわせだ。
まず、新、いや、ここにいるお嬢さん以外の3人は人間ではない。」
「えっ?」
「そして、お嬢さんここにいる3人は、見た目の年齢とはかけ離れている。
新は、お嬢さんと同學年だが、すでに數億年生きている。」
「なっ‼︎」
會長さんがぶんっと首をこちらに回して見てきた。
まぁ、そんなリアクションとっても當然か…
「そして、新は"死神"、希里は、"鬼神"、私は"ゼウス"
そう、ここにいる3人は、全員神様だよ。」
そう言って親父は立ち上がり、目をつむり
「魔力解放!」
と言いから白いが放出され、白いに包まれ、の形が変わっていく。
やがて、が弱まり、姿を現した。
白い帯を二本肩から前後にクロスさせてかにまとい腰のあたりでさらに帯で固定し、腕から腰までの布を固定するように銀の先のとがった鱗のようなものがつき、それと同じものが腰から膝のあたりまでを覆うようについており、頭には前髪を持ち上げるように孫悟空がはめているような裝飾が施された銀のリングがはめられており、両手首にも頭にはめられているリングと同じものをはめている。
そして何よりも特徴的なのは、背中から生えた" 2ついの翼 "…
そして、ゆっくりと親父は目を開けた。
會長さんは、固まった。
ポカンと口を開いたままだ。
「さてと、お嬢さん、そのことを聞いた今お嬢さんは" どんな気持ち "かな?」
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