＊第8話  アラクネ再び  ~前編~  ＊

本當は誰かに助けてほしかった…

でも、私に手を差しべてくれる人は誰一人といなかった…

神藤 新という男を除いては…

嬉しかった…

本當に嬉しかった…

でも…私はそのみはあっという間に消えてしまった…

私の目の前に広がる景…

顔に付く赤くほのかに暖かい"  "……

そのは紛れもなく新のであった…

私をかばったために…

嫌…いかないで…私を一人にしないで……

そして、私の後ろにあるものに気づいた…

空間に"  "が開いている…

そう例えるしかなかった…

そのから一人の目を閉じたがゆっくりと出てきた…

そのは、ボーイッシュな髪型、しい白銀の髪、すらっとびた腳、まさにといったじだった…

だが、あるものが目にった…

彼の背負われた、赤い歯車のような…

そして、彼が手に持つ紅い刃の白銀の槍…

すぐに気づいた…

このが新を殺した人そのものだった…

そして、そのはゆっくりと目を開けた…

" 真っ赤 "な目を…

『ギュヴァワ"ア"ァ"ァ"ヴア"ァ"ァ"ア"‼︎』

狂ったようにびだした…

それと同時に、背中から赤い鎧のような…

赤い昆蟲の腳…蜘蛛の腳が3つい生えた…

ぶのをやめるとこちらに気づいたのかゆっくりと笑い、口が裂け、不敵に笑いだした…

凄い殺気で溢れていた…が自由にかない…

嫌だ…死にたくない……

はゆっくりと近すぎ、手に持っていた槍をゆっくりと振り上げた…………

死にたくない……死にたくない…

助けて…助けて……助けて…

………新……

そして、槍は振り下ろされた…

ヴァア"アア"ア"ァァ"ァ"ァ"ン"‼︎

そんな音がした…

あれ…？

痛みがない…覚もある……

そして、眩しいが見えた…

青く…眩いが私の前にあった…

そのがバリアのようなものを作り槍を防いでいた…

「その石はね俺の魔力でできているんだよ。」

聞こえるはずのない聲が聞こえた…

「さっきの化との戦のときに會長さんを持ち上げたときに會長さんのポケットにれておいた。」

その聲は紛れもなくさっき槍に貫かれた新のものであった…

「いや〜ビックリしたよ。

まさかあんなときに襲ってくるとは思ってなかったからね。」

だが、新はまだ槍に刺されたままだ…

「よっかったね會長さん。

刺されたのが俺で。」

そう言うと、新の背中から黒い影のようなものが出てきた…

その影はだんだんと形を変え…鎌のような形になった…

そして、刺さっていた槍の背中から後ろの部分を斬り裂いた…

「言ったよね？會長さん。

俺は人間じゃない。

死神なんだよ。

“死ねないんだよ”。」

新はゆっくりとき、殘った槍を自分で抜いた…

すると、周りに飛び散ったがだんだんと黒い粒子に変わり、新のに戻っていった…

そして、傷一つ無くなった…

「それで…」

その瞬間空気が変わった…

「アラクネどういうことか説明してもらおうか？ん？」

凄い殺気だ…

からけたものより何十倍はある…

「その目からすると…誰かにられているのか…」

の赤くる目を見てそう言った…

「どれだけ俺を怒らせれば気がすむんだろねそいつはぁ"‼︎‼︎」

その瞬間、新のから大量の黒い粒子が噴き出した。黒い粒子…いや、赤みがかった黒だった。

まるでが酸化したようなをしている…

そして、天に右手をかざしんだ

「來い‼︎デスサイズ‼︎‼︎」

すると、右手に濃な黒の雷が落ち、新を黒く包んだ。

やがて姿を現した…右手には化との戦いのときとは比べにならないくらいの巨大なデスサイズが握られていた。

燃えている…

服が真っ黒な炎を上げている…

「刃展開‼︎‼︎」

黒い刃はさらに巨大化した。

刃の大きさは新の2・3倍はあるだろうか。

新の目が走っていた。

すると、新がアラクネと呼んでいたがいた。

持っていた槍を新たに向け、地面にヒビがる程の力で地を蹴り、新に突撃した。

新はそれをデスサイズで衝撃をけ流すような形で後ろの茂みの方に投げ飛ばした。

そして、投げ飛ばしたアラクネを追って新も茂みの方に凄いスピードで走って行った。

「いけない…追いかけなきゃ……」

なぜかそう思った…危ないことは承知だった。

だけどそれよりも、私を助けるために戦ってくれているのに私だけが安全な場所で隠れているのが嫌だった。

そして、私も茂みの中に走って行った。