《學校一のオタクは死神でした。》第36話 ここにいる価値
*第36話 ここにいる価値*
* * *
はぁ…やっと學校だ…
家からは遠くないんだけど…今日はなぁ…
やっぱり行きたくないかも…
と新は校門の目の前でため息をついていた。理由はいたってシンプルだ。學校には“會長さん”がいるのだ。ただそれだけなのだが、學校が近づくたびに足が重くなって行き、校門の目の前で立ち盡くしていた。
せっかく目の前まで來たのだからるかと決め校門を開け、學校の中へとっていく…
すると…
「テメェ……の?」
何やら聲が聞こえて來た。
ふと疑問が浮かんだ…
ん?聲?と言うことは人が何処かにいるってことだよな?何故気付かない?
あ、なるほど…
「all life…」
気絶すると魔力が一時的に停止するの面倒だな…
そして、聲のする位置…育館裏?
教室にるのも気がひけるから…覗いていくか…
覗いてみると、數人の同學年の子が一人の子を囲み怒っていた…
うわぁ…見なきゃ良かった…
「なんとか言ったらどうなんだああん‼︎」
「…何度も合わせないで、貴方のような人がクラスにいると迷なの。ましてや、“會長”にこんな事をしようとしていたなんて…恥ずかしいと思わないの?せっかく超エリート校にれたのに?」
………このいざこざの原因會長さんかよ…
「ああん?そんなもんあたいらみたいな落ちこぼれには関係ねぇことだ。テメェこそ、何調子に乗って庇ってんの?馬鹿なの?」
「馬鹿ではないわね。なくとも貴達よりは。」
「っ‼︎テメェ‼︎」
「まあまあ落ち著けって香奈かな…一つ言っておくぞ中谷?テメェ、今の立場分かってないんじゃねえの?」
「………。」
「ここに居るお前を含めた“全員がお前と同じ中學卒”ってことくらいわかるよな?」
「っ‼︎」
「いいのかな?そんな口聞いて?良いんだぜ?あの事をバラしても…」
「やめてっ‼︎‼︎」
………なるほど、囲んでいる奴は中谷(?)って奴の弱みを握っていたからあんな余裕なのか…
ま、俺には関係ない事だ、助ける義理も無いしな。
と、その場を立ち去ろうとしたその時…
「やっと自分の立場を理解した?後もう一つ言ってやるよ…“テメェなんかここにいる価値ねぇんだよ”」
その瞬間、俺の中で何かがプツリと切れた…
そして、“腕時計を外してポケットにしまい”、歩く向きを変えた…
「あの〜すいません。」
「ああん?今取り込み中…って神藤⁉︎テメェ休みじゃなかったのかよ‼︎」
「ああ?調崩してたけどもう治った…で、なんか忙しそうなところ悪いんだけど、今何時か教えてくれない?腕時計忘れちゃってさ〜攜帯は充電切れてたし…校舎の時計は止まってるし…本當に災難だよ…で、時間教えてくれない?」
ニッコリと笑った…
「………べ別に良いけど…今は、12時40分くらいだ。」
「おお、なんとか間に合ったようで…ふう〜5時限目からは授業に出られそうで…」
そして、本題にる…
「ところで、ここで何しているんです?先ほど“ここにいる価値が無い”と聞こえた気がしたんですが?間違ってない?」
そして、囲んでいた達がニヤリと笑った…
「いや、ここにいる中谷がさ〜中學の時にやった事なんだが、ほ〜〜んとにこの學校にいる価値がない位の…」
「やめて‼︎」
「………おいおい、言い方が違うんじゃないか?」
「………やめて…くだ…」
「いや、そいつらにそんな丁寧に言う必要ないだろ?」
その言葉が言い終わる前に遮った…
「ハア?何言ってんのお前?」
「オタクのくせに何カッコつけてんの?」
「かっこマンですか?わ〜キモ〜い」
「いやいや、別にカッコつけているつもりは更々(さらさら)無い。ただ、俺が思っている事を言っただけだ。それともう一つ…テメェら、さっき俺が言ったここにいる価値が無いって言ったか聞いた時、テメェら肯定したよな?」
そして、“相手のボス的存在と中谷以外の”空気が変わった…
「………テメェ、調子に乗ってんじゃねえぞ…」
「た隊長…き今日のところはややめておいた方が…」
「そそうですよ…今日はこの辺にして退散しましょう」
「ハア?何お前ら、急に弱気になってんの?たかがオタクだろ?」
「あ彼奴‼︎絶対に只者ただものじゃ無いっすよ‼︎‼︎」
「絶対にヤバいですって‼︎‼︎」
「やるなら隊長一人でやってください‼︎‼︎私たちはまだ命が惜しいので‼︎‼︎」
と言って走り去って言った…
「おおい‼︎お前らどこに行くんだ‼︎」
「(ニヤニヤ)」
「テメェ、何笑ってやがる‼︎」
「ニヤニヤ」
「効果音なんか出さなくていい‼︎‼︎」
「いや、だってさ〜彼奴ら面白い反応するからさ〜たかが、“トラレベルの殺気”向けたくらいで。」
「テメェ…何を言ってやがる…」
「ん?お前には向けて無いよ?“殺気”。向けようか?やめてしいなら、彼奴らみたいに逃げた方がのためだよ?」
「逃げる?ハッ‼︎何でテメェなんかのために逃げなきゃいけねえんだよ。」
「そうですか…それは殘念…」
そして、隊長と呼ばれていた奴に“さっきより強め”の殺気を向ける…
「ヒッ⁉︎⁉︎ななんだこれ‼︎何でこんなにが…‼︎」
向けられた瞬間、中が一気に震え出し、聲も急に弱気になった…
そして、一歩、また一歩近づく…
「ややめろ‼︎ち近づくな‼︎く來るな‼︎‼︎」
そして、後ずさりし、逃げようとするが、木のっこにつまずき、餅をついた…
そんな事かまわず前に進む…
「おお願いだ…や許してくれ‼︎」
相手との距離…殘り約1m…
「おお願いします‼︎もうこんな事しないから‼︎‼︎神に誓うから‼︎‼︎」
そして、目の前まで近づき、目線を合わせるようにしゃがんだ…
「一つ教えといてやろう。“ここにいる価値が無い”…この言葉は俺が、苦手とする言葉だ…嫌ーーな事を思い出すからな…二度とそんな言葉使うんじゃねぇ‼︎‼︎分かったか‼︎‼︎」
「ヒヒッィ‼︎‼︎ハハイ‼︎すいませんでした‼︎‼︎」
「…………それならよし…」
そして、殺気を解いた…
殺気を解かれ急に気が抜けたせいか、相手は腰を抜かしていた…
「悪かったな…怖い思いさせて…」
「……へ?」
「本當は使いたくねぇんだよ…こんなもの…」
そして、ゆっくりと立ち上がり、中谷に聲をかける…
「ありがとな中谷(?)會長さんをかばってくれて。」
「え?あ、はい。」
「もし、こいつがなんかやってきたら俺に言え。もう一回こんな風にしてやるから。」
「……あありがとう…」
「ふっんーーーー、あーちょっと怒ったら気が楽になったわ。さてと、教室向かうか〜」
そしてスタスタと歩いて行った…
*新が立ち去った後*
「ななあ中谷…」
「ななんですか。」
「ももう一回いじめられているフリしてくれない?」
「………は?」
新の知らないところでまた厄介なことが増えるのであった…
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