《學校一のオタクは死神でした。》第38話 デス・プリダクション・レコード

*第38話 デス・プリダクション・レコード*

「で?その死亡予知記録デス・プリダクション・レコード(?)ってのは何処にあるんだ?」

指定された指名手配犯を各國の牢屋にぶち込み、邪神に昨日聞いた仕事について尋ねた

「え?いや、普通に頭に魔力を送って“洗った新たな新はアラッター!!”って変顔しながら言って~…」

「なにその変な呪文!?」

「それを言ったあと死亡予知記録キャモ~ン!!って巻き舌風かつ、流暢りゅうちょうに言って~…」

「まだ続きあるの!?この時點でもうおなかいっぱいなんだけど!?」

「最後に高*延彥風に“死亡予知記録 出てこいや!!!!”ってぶだけだよ?」

「んなもんワクァルカアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」

「まあまあ、冗談はこれからよ~」

「もうええは!!とりあえず本當のやり方教えろよ!!」

「え?今のだけど?」

「は?え?噓だろ?冗談はよせって!!」

「いやいや、本當だよ?」

「いやいやいや、んな訳ないだろ~…」

「……」

「え?いやそんな真顔で見ないで、マジで信じそうになるから…(だらだら)」

「……」

「……マジなの?」

「マジです」

「……」

「……」

々お待ちください…ちょっと地球一周してきます…

*數分後*

「洗った新たな新はアラッター!!

(変顔)死亡予知記録キャモ~ン!!(巻き舌風)

死亡予知記録 出てこいや!!!!!!(高田*彥風)」

………

…………………

…………………………………出てこない…

「出てこんやないかい‼︎‼︎‼︎⁉︎」

「あはははははははは‼︎お腹痛いお腹痛い!そ、そんな呪文で出るわけないじゃん‼︎ふふ、はははははは‼︎」

「捌くぞコラ‼︎⁉︎」

すると、背後何やらものすごい視線をじた

ちなみに今現在all lifeは発中…

近くにいるのは、邪神と…

ドアを僅かに開け中を覗く“希里と姉さん”…

「「じと〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」」

「ッ⁉︎いや、希里に姉さん⁉︎別に好き好んでこんなことやったわけじゃないよ⁉︎⁉︎」

「……………うん。分かっているけど…親子揃って仲良いのね…」

「なんというか…凄くりづらかったので…」

「えへへ、親子だって‼︎」

「だから‼︎親子かどうかは俺は知らねぇよ‼︎⁉︎ってか見てたんだったら止めろよ⁉︎」

二人は部屋の中にってきた

「で?本當の呪文は?」

「ええっと…“我、死神なり”だよ?」

「え?そんだけ?」

「うん?そうだけど?」

「じゃあ、さっきまでのやり取りはなんだったの⁉︎」

「余りにも新が真面目そうな顔をしてたから空気を和ませようかな〜って」

「余計な気遣いどうも」

「それと一つ忠告しておくけど、死亡予知記録を出している間は“絶対に気を抜かないでね”。」

「ん?なんでだ?」

「私は大丈夫だったんだけど、人間達の死を恐れている新の場合だと…多分、“意識を持っていかれる”…」

「「「ッ⁉︎」」」

「ちょッそれってどういうことですか⁉︎」

「新の意識が持っていかれるって⁉︎」

邪神の言葉に思わず聲をあげたのは希里と姉さんだった…

「分かった…」

「ちょッ‼︎新⁉︎」「兄上⁉︎」

希里と姉さんは止めようとするが、それを無視して深く深呼吸をし、気を落ち著かせる…

「“我、死神なり”‼︎」

すると、から勢いよく黒い雷が吹き出し目の前に集り塊になっていく

そして、だんだんと形を変え、一冊の本になった…

“あれ?これどこかで見たような”…

そして、目の前に浮かぶ死亡予知記録にれた瞬間…

「ッ⁉︎」

突然ブワッと黒い煙のようなが吹き出し本が勝手に開いた…

パラパラと風に煽られたかのようにページはめくられ黃ばんだ何も書かれていないなページを開いた…

煙はやがて新を飲み込んだ…

そして、黒い雷が次々にそのページに文字を刻んでゆく…

そして、その瞬間、頭の中に大量なイメージが流れ込んでくる…

し、苦しんだのち自らの命を絶つ者…

何者かによって殺される者…

悪事を行い死刑判決により殺される者…

母親の腹の中で生まれること無く死んでゆく者…

に苦しみ死する者…

そんなイメージが他にも多數次々に流れ込んでくる…

そして、新はそのイメージに耐えきれずびをあげる…

前に暴走した時のようなびを…

そして、もう一つ…死のイメージではない暖かなイメージがあった…

それが頭の中に流れた瞬間…

バチンッ‼︎と音を立て何かが溢れ出てきた…

* * *

『キュァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎』

「「「新‼︎‼︎」」」

「本當に大丈夫なんですか⁉︎」

「新‼︎しっかりして‼︎」

「大丈夫‼︎もう直ぐ終わる‼︎」

そして、邪神の言葉通り、新のびがだんだんと弱まり、やがて止まった…

止まったと同時に、死亡予知記録は消え、煙も消えた…

そして、そこには目に涙を浮かべた、新がいた…

息を荒だて、顔は真っ青に青ざめていた…

「新‼︎大丈夫⁉︎」

「兄上⁉︎」

「ハァ…ハァ…大丈夫だ…問題ない…し驚いただけだ…」

新はよろよろと立ち上がり、ゆっくりと邪神の方に歩き出した…

そして、邪神の目の前に立つと、邪神と目線を合わせるようにしゃがみ…

“抱きついた”…

「兄上⁉︎」

「新⁉︎」

「えっ?ええ⁉︎だどうしたの新⁉︎」

「…………………」

「え…?まさか思い…」

すると突然新は邪神を抱き上げたまま立ち上がった…

そして、スタスタと歩き、窓を開け…

邪神を逆さまに持つように足のみを両手で持ち…

に魔力を送り、グルンッとを捻り…

「さっきの仕返しだぁああああああああああ‼︎‼︎‼︎‼︎」

びながら思いっきり、邪神を窓から投げ捨てた

「うきゃああああああああああああああああ‼︎‼︎‼︎⁉︎」

キラーンと邪神は星となった…

そして、それを呆然と眺める希里と姉さんを見た…

ふぅ〜っと息を吐き…

「ちょっと外に出てくる」

「えっ⁉︎もう直ぐ11時ですよ⁉︎」

「大丈夫、しばらくしたら帰ってくるから」

そして、新は部屋から出て行った…

* * *

「なんなんだよ…アレは…ッ‼︎」

新が向かった先…それは、以前アラクネと戦闘した公園だった…

「なんなんだよ…なんなんだよッ‼︎」

新はなぜそこにきたのか、なぜこんなに“悲しい”のか、なぜこんなに“嬉しいの”か…全くわけがわからなかった…

あの時…死亡予知記録を開いた時に流れ込んできたイメージ…いや、“俺の記憶”…

今まで忘れていた記憶…

大切な記憶…

“大切な人と過ごした”記憶…

“失った人”の記憶…

“邪神との記憶”…

                             “母さんとの記憶”…

「なんなんだよっ……」

そして、新は涙を流した…

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