《學校一のオタクは死神でした。》第48話 客間

* 第48話 客間*

「ここが、中谷様の部屋となります…

何かご用がありましたらお呼びください…

では、ごゆっくりお過ごしください…」

「あ、ありがとうございます…」

私は、セバスさんに連れられ、今日からしばらくの間過ごすことになる部屋に居た…

部屋を見渡すと、一目見ただけで自分の家にある家とは値段が桁違いだろうと予測がつく、超高級そうなソファーやテーブル、ベット、燭臺しょくだいが目にり、天井にはキラキラと輝くシャンデリアが吊るされている…

なんで、私…こんなところにいるんだろう…

* * *

「…ここが死神様のお部屋でs「ダウト‼︎!」」

「…………どうかなさいましたか…?」

急に俺がダウトとんだため、セバスはかなり驚いている。

だが、俺はあえて“呆れた”ように言った…

「いや、あのさぁ〜…俺に“噓”をつくんだったら、もうちょい上手くやろうよ?」

「…………何故、そう思われるのですか…?」

「“音程”だよ‼︎“音程”‼︎

いつもと僅かだけど、音程が違う‼︎」

「…………なるほど…」

本當にそう思ったのか、顔まで納得みたいな顔になっている。

だが、問題は“客間”か“そうでない”かという事ではない。

「で?ここは誰の部屋だ?」

「…………未來の貴方様の部屋です…」

「要するに“リズの部屋”だな?」

「…………はい…」

あっさりとセバスはこれを認めた…

「で?もう一度聞くけど?客間は何処?」

「…………ここでございます…」

「あのさぁ、それマジで言ってんの?

俺に死ねと?」

「…いえ、死神様と姫様が、今晩結ばれればと…」

「ごめん、一発毆っていい?」

「…………私は、いたって真面目ですが…?」

その言葉に、俺はため息をつくしかなかった。

「じゃあ、いいわ俺、留學中寢ないから。

で、俺の荷何処?

なんか、ここに來る2日前くらいに、學校から送ったはずだけど?」

嫌な予しかしない…

すると、セバスはニッコリと笑い、それを言い放った…

「こちらの部屋でございます。(ボゴォッ‼︎)

…………痛いです…」

「毆るぞテメェ‼︎⁉︎」

「…………もう毆ってますよね…?」

セバスは、毆られたところをさすりながら涙目で言った…

セバスが半泣きなところ初めて見たわ…

「まぁ、いいや、こんなことも予想しといて、荷に鍵かけといたし…」

「それでしたら、姫様の権力を使って破壊させて頂きましt(ボゴォッッッ‼︎‼︎)

…さっきと同じ所は毆らないでもらいたいのですが…」

「ごめん、ワザと。」

リズの権力を使って鍵を破壊された…

要するに、中されたということである…

「まぁ、これも予想済みだったんだけど…」

「でしたら、何故私を毆ったのですか…?」

「イラついたから。」

考えればすぐわかるだろ…?

ってか、自覚なかったのかよ…

まぁ、いいや…

あとで、嵐に明日本命の荷送くれるよう、朝頼んだいてよかったよ…

「で?俺たちが、ここで留學するってことになったのは、あとで、もう一発毆るからいいとして…」

「また毆られるのですか…?」

當たり前だろ…

「で、何すんの?ここで?

リズと、一緒にお勉強(笑)?」

「はい、“中谷様”はそうなります。」

「…………委員長さんはってどういうことだ…?」

「はい、私たちが知る限り、死神様は、英語…いえ…各國の言葉、“全て”使うことができますので、我々が教える事など無いと考えました。」

「まぁ、そうだけど…」

「ですから、ここからが本題です。」

セバスの顔がまた笑顔を作り、言った…

「仕事の依頼をけていただけませんか?」

「……………………報酬金額は…?」

「これくらいかと。」

すると、セバスは五本指を立てた…

「…………ふん…?容は?」

容は、明日からイタリア留學中、イタリア軍のトレーニングの指導です。」

「え?そんなけ?」

「はい。」

ふん…トレーニングの指導だけで、5か…

悪くは無いな…

「分かった。引きける。」

* * *

一方その頃、日本、神藤新、自宅ではというと…

「「おお‼︎」」

ピカーンと輝く床に、ホコリひとつない家、まるでそこに何もないかのように思える、窓ガラス。

全てが完璧に綺麗に手れされていた。

「「おお‼︎」」

テーブルには、高級レストランのように盛り付けられた豪華な食事が並び、いい匂いがしていた。

それを、希里と桜姫がテーブルにつき、ひとくち口にすると…

「「ホヮァ〜〜〜ッッッ」」

味しいです‼︎」

「材料はスーパーの特売品なのに、なんで、こんなに味しいが作れるのぉ〜‼︎」

「お褒めに預かり栄です。鬼神様。神様。」

そして、二人が食べている様子を、嬉しそうに見ている、“メイド服”を著た

シュバルツ…通稱…黒子

「さすが、メイドさんってじですね。」

「何でも完璧にこなしちゃうもんねぇ〜。」

「あまり褒めないでください、照れてしまいます…」

黒子は、頬を赤く染めながら、なくなったコップにお茶を注ぐ。

「では、私は“阿修羅”様にお食事を屆けてきます。」

「うん。ありがとうございます。」

「もし出て來なかったら、ノックして、ドアの外に置いといてあげてね。」

「はい。」

そして、黒子はぺこりとお辭儀をし、阿修羅の食事を乗せたお盆を持って、廊下を進んでいく。

そして、ある部屋の扉の前まで來ると、お盆を片手で持ち、ノックをした

「阿修羅様。お食事をお持ちしました。」

そう言ってみるが、全く反応はない…

仕方なく食事の乗ったお盆を床に置き、リビングへ戻った…

* * *

しばらくすると、部屋の扉がゆっくりと開き、ヒョコッと顔を出し、誰もいないことを確認すると、床に置かれたお盆を部屋にれ、扉を閉めた。

お盆を散らかったテーブルに置くと…

『そろそろ、外に出て見たらどうだ?』

『そうよ〜私達はもう平気よ?』

頭上に浮いている、二つのウサギの頭のような形をした赤のロボットが話しかけてきた。

一つは、優しそうな聲。

もう一つは、ボーイッシュな聲。

「で、でも…」

『大丈夫よ。“嵐”だったらできるわ。』

『そうだぞ。俺たちは、昔の俺たちじゃない。

何てったって、死神様に、生まれ変わらせてくれたんだ。

何も怖くない。』

「うう…でも…怖いもん…

また、…………あんな風になるの…

また、リーとラーが居なくなるの…嫌だもん…」

『『…………。』』

怖い。本音だった。

もう、失いたくない。

二人は大切な存在。

絶対…絶対失いたくない…

『大丈夫だ。嵐。

もう、昔みたいに“壊れたりはしない”。』

『私達は、3人で一つの神様。

戦いの神、“阿修羅”なんだよ?』

「うぅ…でも…」

『そんなことだから、いつまで経っても引きこもってるんじゃないのか?』

『そんなんじゃあ、その、死神様にも嫌われちゃうかもよ?』

「‼︎…それだけは嫌‼︎」

『あははは、冗談よ。冗談。』

『でも、そんなことは言ってられんだろ?』

『ああ〜西園寺っていう子だったっけ?

あの子は、かなり強敵よね〜

もう、キスしちゃったらしいしね。』

「‼︎…え?き、キス…?」

『あれ?知らなかったの?』

『まだ、最近の話だぞ?』

「…………知らなかった…」

『あらら…』

何気なく、テーブルに置かれた料理を口にれる。

「‼︎…味しい…‼︎」

『そりゃよかったな。』

『確かに、味い。

私達も手に取って食べられればいいのにね。』

「‼︎…ご、ごめん…なさい…」

『ああ、いいのよ‼︎

味覚は、嵐が食べたものが直接伝わって來るから‼︎』

『ああ、俺だってそうだ。これは味い。』

「…………でも…違う…」

『ん?何が違うの?』

『別に不味くはないと思うけど…?』

「…………死神様の作った料理の方が味しい…」

『『…………』』

ふと、目の前のパソコンから著信音が鳴る。

電話の様だ。

相手は…死神様…

「‼︎」

『あら、ベストタイミングじゃな〜い。』

『ほらほら、早く出なよ。』

「う、うん…‼︎」

〈あ、もしもし嵐?夜遅くにごめんな?〉

「“問題ありません。マスター”。」

『『ズコーーーー‼︎』』

〈ん?リーとラーも一緒か?

おーす。元気してた?

最近見かけなかったけど?〉

『ああ、ちょっと嵐に調整してもらってただけよ。』

『それより、要件を言ったらどうだ?』

〈ああ、忘れてた…ええっと…多分、俺今日拉致られるから、明日の朝くらい、こっちの時間だと夜?に頼んでた荷送ってくれる?〉

「分かりました。明日、荷を転送します。」

〈おう。ありがとう。んじゃ。〉

「あ、マスター。」

〈ん?どったの?〉

「あ、あの…その…マスターの為に新しい“武”を作ってみたのですが…その…」

〈え?マジで‼︎⁉︎新しい武‼︎‼︎サンキュー‼︎〉

「あ、明日、一緒に送ってもよろしいでしょうか…?」

〈ああ‼︎よろしく頼むよ‼︎〉

「は、はい‼︎」

〈んじゃあ、また〉

「はい、失禮します。」

電話を切ると、リーとラーが何やらニヤニヤした様な顔で見てきた。

顔はないはずなんだけど…

『嬉しそうやな〜w』

『か〜わいい〜』

「っ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜‼︎」

その後、散々リーとラーにいじられた…

そして、パソコンの畫面には、一つの設計図が表示されていた……

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