＊ 第49話  game＊

「はい。これから數週間、主にトレーニングの指導をすることになった、死神といいます。

ぞうぞよろしく…ってあんまし歓迎されてないのかな？」

前を見ると、軍服をにつけた男達が訝しげに俺を見ていた。

「お前、本當に死神か？」

「まだ、高校生くらいではないか？」

「腕ほっそ‼︎ヒョロヒョロじゃん。」

「こんな奴に指導されんの？」

「どんなかナメられてんの？」

ああ〜、まぁこんなリアクションだわな普通…

因みに、俺は、仕事著、要するに武裝しているわけだ。

「ああ〜、まぁ、君達の言いたいことは分からんでもない。

だいたい、こんなヒョロヒョロヒューマンがどうやって、プロの軍人を指導しろって話だろ？

俺だってそう思うよ。

でも、君達も俺も、お互いの“実力”を知らない。

という訳で、α、β、cチャーリー、δ部隊の隊長、それぞれ“前に出てきて”。」

「「「「「「は？」」」」」」

「いいから早く。ほら、前へ。」

すると、中でもかなり厳つい男4人が出てきた。

背の高さは190あるかないかくらいだった…

デケェ…

「君達、自分の実力に自信は？」

「「「「あります。」」」」

「なくとも、チビよりはな？」

「「「「「「HAHAHAHAHA」」」」」」

全員が一気に吹き出し、笑い出した。

隨分と、舐められたものだな…

「んじゃ、今からその実力を見してほしい。

大丈夫、ただのgameだよgame。

俺が今からこのコインを投げる、地面についた瞬間、4人同時に俺を參ったと言わせてみろ。

俺は、君達を気絶させる。

そのどちらかで、gameは終了。

オーケー？

因みに、ナイフと、拳銃、…“使ってもいいよ”？」

ブチッとリアルに音が聞こえた気がした。

當たり前だ。

そうなる様にしたんだから…

「んじゃ、コインを落とします。」

コインは時間が重力に逆らえず、落ちていく…

そして、地面についた瞬間…

男達4人は、目にも留まらぬ速さで、一瞬で俺を取り囲み拳銃を向けた。

もう片方の手には、ナイフを持っている…

ふん…なかなか、いいじだな…

すると、4人の中の1人が言った

「參ったと言え…じゃないと頭に風を開けるぞ。」

周りからは、「ヒューー」「流石‼︎」などと聞こえてくる。

はぁ〜…“期待はずれだわ”…

そして、笑顔で言った…

「撃てるものなら撃ってみな」

そう言った瞬間、辺りの空気が変わった…

＊ ＊ ＊

何だ…‼︎何が起きた…⁉︎

の芯の底から何か冷たいものをじる…

気づくと男達のが震えていることに気づく…

何だこれ…‼︎

男達は目の前の年に“恐怖”を抱いたのだ…

男達は、なぜそんなことを思ったのか、何故こんなに怯えているのか、その原因を知っていた…

異常なまでの“殺気”…

ハッと気づくと、年は視界から消えていた…

どこに行った…？

「うぁああああああああああ‼︎‼︎」

「‼︎」

β部隊の隊長が急にび聲をあげ…

白目を向いて…気絶した…

しかし、それをやった奴…年の姿はどを見ても居ない…

噓…だろ……？

こんなこと…ありえねぇだろ…？

「ああああぁぁぁぁ‼︎‼︎」

再び、誰がび聲をあげた…

δ部隊の隊長が口から泡を吹きながら、バタリと倒れた…

またもや、年の姿はない…………

もう何が何だか分からない…

ただ、ひたすらに怖い…

怖い…怖い…怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い‼︎‼︎‼︎

すると、目の前に誰かが姿を現した…

全く何もじなかった…

その誰かは言った…

「gameover…」

その瞬間、世界は暗転した………………

最後に見えたのは、怯えている、α部隊の隊長…

そして、1人の死神の姿だった…………