《學校一のオタクは死神でした。》第55話 戦闘開始
*第55話 戦闘開始*
「魔力解放!!!」
そうぶと、から真っ黒な粒子が吹き出す…いつもの覚だ…だが、今回はしいつもと違った…
《魔力解放を確認、CONNECT開始します。》
嵐から貰った武、トールから聲が聞こえた。
すると、トールから二本の鎖がび、腕に巻きついた…
《システム、異常なし、魔力、異常なし、CONNECT完了しました。続けて、“グラス”裝著、共に遠『近両用魔力砲:トール』使用法を脳にアップロードします。》
すると、視界が薄い青に染まり、いつの間にか薄い水のサングラスをはめていた。これがグラスというものなのだろうか?サングラスには、何やら、文字などが出てきており、トールの狀態、自分の魔力の殘量、呼吸の數、心拍數、など、大量の報が、目の前に表示されていた。
そして、脳に送られてきた報からは、トールの使用法が、手に取るようにわかった…
「target!!」
《TARGET 確認、対象、メデューサ化、『八岐大蛇』TARGET完了、並びに、遠近両用魔力砲:トール、CHARGE完了。主あるじ様の神にCONNECTしました。よって、私、遠近両用魔力砲:トール、通稱トールは主様の命令、想像によって、形態、威力、を調節します。なんなりとご命令ください。》
と言ってきた。なんかスゲーの作ったな嵐…アンドロイド見たじゃん…人工知能でもってるのかな…?
とりあえず、「よろしく」と言ってみたが、《はい。宜しくお願いします。》と丁寧に挨拶してきた。
おぅ…なんか、黒子さんのコンピュータバージョンみたいだ…
うーん…とりあえず、一つ命令として…
「ええっと、そんな畏かしこまらなくていいから、タメ口で、話すことできないかな?」
と言ってみた。すると、《可能です。ですが、宜しいのですか主様?》と聞いてきた。本當によく出來た銃だ…と心しながら、「ああ、タメ口で頼む。」と言った。
《命令を諾しました。》
と言った。まだ、畏まったまま…
《では、今から主様を“豚”と呼ばしていただきます。》
「急な変貌でございますねぇトールさん!?」
《黙って目の前の的に集中し、さっさと片付けろ、この豚!!》
「何ということでしょう!!もう、さっきまでの禮儀正しい口調はじられません!!長年生き続けている死神もその計らいにビックリしすぎて軽く泣きそうです!!」
嵐さんはとんでもないものを作ってしまったようです…
* * *
一方その頃…神藤家、洗面所
黒子こと私は、 溜まった服やタオルなどの洗濯をしていた…
服が洗い終わるまで、ゴーゴーき続ける洗濯機の目の前で、たっているのもどうかと思い、風呂の掃除でもしようかと考えていたのだが、ふとあることを思い出した。
そういえば、正月以來、今年にってもう、7月だというのに、1度も新様に會っていないではないかと。
電話で、聲は聞いたが、ご様子は一度も伺っていない、それは、“育ての親”として、どうだろう、と思ってしまったのであった。
毎度毎度、新様の事を考えると、昔が懐かしく思える。
邪神様が消滅なさってから(最近、復活されたとお聞きした。)、私が、世話をすると私が世話をすると、神様達とお喧嘩しましたっけ。その時、新様は、私の方に近寄ってきて、スカートの裾を摑んで、「えへへ」と微笑んでくれたんでしたっけ?その時の新様はもう…
「かぁ〜わいかったなぁ〜♡♡♡♡♡」
い頃の新様は私たちのアイドルでした。
歩く度に、なんというか、よちよちと効果音がつくようななんというか!!ああ!!思い出すだけで萌え死にしそう!!!!
「は!!い、いけない、仕事しないと…」
と、慌てて、風呂の扉に手をかけた。
手をかしつつ、思い出に浸ることにした。
そういえば、私がここ、6年間、お會いした時は、立派に長した新様は、なんというか“凄く暗かった”のでしたっけ。
近頃の新様は、それ迄のお姿が噓だったかのように、明るくなられていましたね。
まるで、“7年前”の時のような…明るい…
「あ…」
そうか、と、私は思い出した…
そういえば、そうでした…“7年前”は、“華菜さん”と、“例の事件”があったのでしたっけ…
まさか…新様が…
やめやめ、と首をブンブンと振り、その事を考えるのを止めることにした…
自分が…悲しくなるからだ…
そんなことを考えているうちに、新様にお會いしたくなってしまった…
「し…ご様子を伺いに行きますか…」
私は、完璧に磨かれた、鏡のように輝くバスタブをから目を移させ、遙か彼方、イタリアに滯在している新様のことを考えながら、何やら妙に冷たいような風の吹く窓の外を眺めるのであった…
* * *
「んじゃあいくぞ!!トール!!!!」
《さっさと終わらせろ!!このノロマが!!亀でもテメェより遅くねぇよ!!!!》
わぉ…いつもの調子で出來るかな…
八岐大蛇は『ッッッシャァアアア゛ア゛ア゛!!!!!!』と咆哮するわけで、相手方は殺る気満々のようで…
そんなことを考えているうちにも、八岐大蛇は首をうねらせながら、威嚇する。
すると、突然、八岐大蛇の8つののあたりが、膨らみだし、口から赤いがれ出した…
あ、やべ…“ブレス”撃つ気じゃん…
《それ見たことか!!豚がのろまなで向こう側はチャージ完了してんじゃねえか!!これで撃たれたらこの家跡形も無く吹っ飛ぶぞ!!!!さっさと、攻撃しろこの豚がぁ!!!!》
うん、言っていることは最もなんだよね…
ブレスなんか撃たれたらマジで家どころか、その周辺の場所も、簡単に言えば、抉られる…
「はぁ…一つ質問いいか、トール?」
《なんだ?まさか逃げるなんてこと言わねえよな?豚?》
「…お前、八岐大蛇のブレスを“相殺そうさい”出來るほどの威力、出せるか?」
すると、トールは無いはずの口元をニヤリとかしたようにじ
《當然だ。その代わりに、テメェの魔力をごっそりと頂くがな!!》
「そうか…なら余裕だな…トール『chargeチャージ』!!!!!!」
《CHARGE確認!!魔力充電!!CHARGE完了したぜ!!さっさとぶっぱなせぇ!!!!この豚!!!!》
すると、丁度いいタイミングで八岐大蛇の8つの顔が中心に集まり、一斉に口を開き、中に溜め込んでいた圧された魔力の塊を吐き出した。
「トール、ファイアー!!!!」
《オラァアアア!!!!!!》
トールは、八岐大蛇のブレスを飲み込むほどの威力の魔弾を放った…
ちょっとやり過ぎでは…?と思ったが、砂煙に紛れて、赤い目がギラりとった…
「トール!!imagineイマジン!!撃銃ショットガン!!!!」
《IMAGINE、撃銃。TRANS!!!!》
すると、握っていた拳銃が、真っ白な焔に燃え上がり、それに包まれ、徐々に形を変える。段々と大きなフォルムとなり、し大型の撃銃が手に握られた…
TRANSしていた間、その攻撃する絶好のタイミングを逃すはずも無い八岐大蛇を、deathデス spearスピアーを放ち、串刺しにし、逃したものは、余っていたトールを握らない、フリーな手で叩き落とし、頭蓋骨を砕く…
そして、焔が一瞬で弾け飛び、トールのTRANSが終わる…
《TRANS完了。MODE撃銃……さぁ、完なきまで叩き潰してあげる…》
* * *
「ファイアー!!ファイアー!!ファイアー!!ファイアー!!ファイアー!!ファイアー!!ファイアー!!ファイアー!!ファイアー!!ファイアー!!ファイアー!!ファイアー!!ファイアー!!ファイアーーーーア゛ア゛ァアアアアア!!!!!!!!!!」
撃つ、相殺、撃つ、撃つ、相殺、相殺…その攻防が、続くが、八岐大蛇は全く、再生をするだけの魔力が盡きる様子が見られない…
「クソッ…キリがねぇぞ…」
《それはそうとして、豚。all lifeにもう一つ、この世界の者では無い奴が近ずいているな。新手か?》
ふと、トールが聲をかけてきた。
「all lifeも共有狀態なのか…?」
《さっさと答えんか豚!!》
なんと理不盡な…とりあえず、確認してみる……アレは…
「……新手ではないな。どっちかと言ったら……
____味方だ_______」
《到著したようだな。丁度、八岐大蛇の上だ。》
「ああ…知っている…」
「《墮落カラプシャン剣ソード》!!!!」
丁度、本當に八岐大蛇の上、上空からそんな聲が聞こえたと同時に、真っ黒な炎に包まれた巨大な剣が、八岐大蛇に襲いかかった…それに気づいた八岐大蛇は、消えるようにそれを回避し、後方に跳んだ…
そして、剣が落ちてきた遙上空から、“漆黒の羽”が、數枚、舞い落ちる…
その羽が落ちてきた、更に上空…
そこには、腰のあたりから生えた巨大なしい漆黒翼をはためかせ、“メイド服”にを包んだの姿があった…
「新様…もといい、死神様のご様子を伺おうとしたのですが…思わぬ先客がいるようでね…」
『ッッッッッシャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア‼︎‼︎‼︎』
丁寧な口調で話す、そのに、八岐大蛇は威嚇と共にんだ…
「死神…お怪我はありませんか…?」
そう聲をかけられた俺は、こう返事をした…
「いや、俺もいつまでも子供じゃないよ?“黒子さん?”」
そう、上空で、翼をはためかせる…墮天使は、俺の育ての親である、黒子さん…その人であった…
「うふふ、小さな時のように“お義母かあさん”と読んでくれてもいいのですよ?」
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