《學校一のオタクは死神でした。》第57.5話 闇
*第57.5話 闇*
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真赤な炎…
炎がゆらゆらと揺れる…
兵士達が、皆それぞれ武を持ち、皆がそれを天に掲げ、レッドカーペットを挾むように整列する…
その兵士達によって作られた道の先には、十字架を象った、玉座が置かれている…
巨大な扉が音を立てながらゆっくりと開く…
扉の向こうから、將軍達を後ろに控えた、我らの主様がコツコツと足音をたてながら、歩いてきた…
主様が玉座につくと、我らは跪ひざまずき、忠誠の儀を行う…
主様が、頰杖ほおづえをつきながら、「さがれ」と、その牙をらせながら、歩兵達を部屋の外へ追い出す…
主様が一つため息をし、呆れたように言葉を放つ…
「“パサライト”また失敗したのか…」
「いやいやいや!!申し訳ありませんねぇ!!我が主様ぁあ!!」
パサライトこと私はそうこたえた…
「デスがねぇ!!主様ぁあ!!我らの計畫には全く問題はあませぇん!!計畫は順調でござぁいまぁああすぅ!!!!」
「ふざけるのも大概にしろ、パサライト。王に無禮であるぞ。」
「いやはやこれは失禮ぃいしましたぁ!!!!“九尾”の兄あにさんの機嫌を損ねる程バァアカァでは無いんでぇねぇえ!!!!ハァイ!!!!」
一番最初に突っかかってきたのは、やはり九尾だった…
「まぁよい…」と主様が言うと、九尾は黙った…
「それより…」と主様が続けた…
「メデューサの化、“八岐大蛇ヤマタノオロチの強奪ごうだつ”…実に見事だ…褒めて遣わす…」
「嗚呼!!主様自らの賞賛ん!!真に嬉しいデスねぇ!!!!これに勝る喜びはあるのでしょうかぁあ!!ヒャハァ☆」
「だが…」と主様は続け、「死神の拉致…もしくは死亡予知記録デス・プリダクション・レコードの強奪の失敗、敗北…いい目では見ることは出來んな…」と殺気を放ちながら主様は言った…
「いえいえ!!今回はどちらも狙いとはしていなかったのでございますぅ!!死亡予知記録はかなぁらぁず!!!!私目が主様ぁの元に捧げてぇーみせましょうぅ!!!!」
「ふん…」と主様は言う…
「では、今回の敗北…何が目的で行った…」
「ええ!!!!そうでしたぁ!!私ともあろうものがぁ!!主様への報告を忘れているとはぁ!!!!なんという無禮をぉ!!!嗚呼!!どうか哀れなる私目の失態をお許しくださいぃ!!!!」
「さっさと報告しろ…」と主様は殺気が滲み出た聲でそう言った…
「実はぁデスねぇ!!我らの主様ぁの“正”!!!!それに“勘づいた者ぉがいましてぇ”!!!!その者へぇの挨拶!!!!並びに、“葬り”にぃ!!私目の支配下にある八岐大蛇をぉ使いましたぁ!!!!そしてぇ!!!!見事見事に目的を完遂ぃしたのでございますぅ!!ハァイ!!!!」
主様がピクリと眉を顰める…
「なんだと…!!!?」と九尾の兄さんが驚きの聲を上げる…
「…して…我の正に勘づいた者は誰だ…」
私の口元は恐らく、ニヤリと笑っていたでしょう…
そして、私はその名を口にする…
「ハァィ…幻想種、“ルシファー”!!!!…死神ぃには“黒子”と呼ばれてぇいるメイドォでぇござぁいまぁすぅ!!!!ハァイ!!!!」
「ほぉう…ルシファーか…………者か…ふふふ…フハハハハ…ハハハハハハハハハハ!!!!!!面白い!!実に面白い!!ルシファー…ククク…“あの”ルシファーか!!…ハハハハハハハハハハ!!!!パサライトォ!!実に良い働きであった、褒めて遣わす。ハハハハハ!!!!」
「ありがたきぃいい!!幸せぇ!!」と私が答えた…
「して、次は誰を戦場に出すか…言うまでもないか…」と主様がふふと笑う…
「ハァィ…もう準備は出來ておりぃまぁすぅ…ヒャハァ☆☆」と私が答え、笑いながら、天井を指さす…
すると、“天井に吊るされた鳥籠とりかご”がガタガタと揺れく…
『『ホロォ゛ロロロロ゛ロ゛ロォォオ゛ロロロロォ゛ロロロロォロ゛ロ゛ォロロロロォオ゛!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』』
「八岐大蛇に続きぃ!!この獣神もかぁなぁりぃ良い出來デェス!!あの死神もぁああっと驚くでございましょうぅ!!今からでも楽しみですねぇ!!!!ヒャハァハハハハハ☆☆☆☆☆☆☆☆」
『ホロ゛ロォ゛ロロロロオ゛ロロロ゛ォォオ゛ロロロォロロロ゛ロロロ゛ロ゛ロロロオ゛ロロロロロロォロロロロロロオ゛ロロロロロロォオ゛ロロロロ゛ロロロオ゛ロロロォォロロロロロロロォロロ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
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