《學校一のオタクは死神でした。》オタ神 short_その2 能力 Part 1_
* オタ神 short_その2 能力 Part 1_ *
まず初めに言っておこう…
どうしてこうなった…
「えー、今日は新しいクラスメイトを紹介する。ってこい。」
一學園、2-A、擔任 藤沢華菜の聲で、ガラガラっと扉が開き、一人のが教室にって來た。
彼が教室にった瞬間、生徒達がざわめく。
(まさか、“バレた”…?)
しかし、ざわめいた理由は、そんな彼の心配とは全く違うことであった…
『なんだあの子、メッチャ可い…!!』
『何処かのモデル?』
『やべー!!』
『髪、綺麗~!!』
『C組のムッツに報告しておけ!!あの子のBWHスリーサイズを當てさせるんだ…!!』
『腳がスラッと!!がボイーンっとぉお!!!!!!』
「ほら、靜かにしろ!!」と華菜が聲をかけるものの、靜かにはならず、諦めたように、はぁー、とため息を一つ。
「じゃあ、自己紹介を頼む…」
“俺”…あ、いや、今日から“私”だっけ…
「んんっ!!」との調子を調え
「え、えっと…き、今日から1週間お世話になる、“神藤 亜月あるな”と言います。
神藤新とは従兄妹いとこ同士です。
よろしくお願いします。」
と、神藤新はヒラヒラとしたスカートとセーラー服をにつけ、更には髪を肩甲骨の辺りまでばし、“裝”していた…
いや、部に付いている死ぬほどらかい満なバストは紛れもなく“本”であり、腰に今まで無かったクビレが出現し、またの下に付いていたはずの男の象徴はそこには無くなっていた…
鯔とどのつまり…
新は“化”していた…
新…もとい亜月が、自分を化させた現況、“佐藤 桜姫”にギロりと無言の圧力の視線を向けると…
「 (・ω
とアスキーアートで書いたらこうなるが、実際、ペ○ちゃんのような顔をしていた…
* 二日前 *
留學を終え、帰宅した新は二日後に控えている、出校日&夏季學習講座のための準備をしていた。
主に、出校日までの提出課題、留學のレポートだ。
二日前に準備をしておき、明日、明後日はオールで留學中に発売されたラノベの最新刊、ゲーム、ブルーレイを制覇する気でいた。
「フッ…魔力を使ってマッハのスピードで課題とレポートを終わらせて、一徹でも二徹でもかかって來いだ…!!」
そんな事を口ずさんだ數秒後、ガチャりと自室の扉が開かれた。
「るぞ~!!」
扉の方を向くと、貧乏神が部屋に胡座を書いて座っていた…
「ってから言うなよ…」
「いいだろ?別に?」
「…まぁいいけど」とやる気のなさそうな聲で返事をした。
正直、今はどうでもいい…全ては明日の天國のために…!!
「で、何の用だ?」と機と向き合いながら質問する。
「おう、ちょっと気になったことがあってな」
「聞きたいこと?」と新は鸚鵡おうむ返しする。
「新は、死神だったよな?それってどんな魔法を使うんだ?」
「は?」
謎の質問に、椅子をくるりと回し、貧乏神と向き合った。
「いや、死神らしい魔法とか使えないのか?」
「ああ、そういう事か…」
「ふん…」と新は顎を人差し指の腹でりながら答えた。
「全ての生の死亡時刻の予知記録、そしてそれの決定とかか?」
「…それは、実際にデッカイ鎌で首を切るのか?」
「いや、それ人間の妄想だから…。どっちかと言うと、デス○ート擬もどきを使うな」
「擬って…」と貧乏神がブツブツと言っている。
まぁ、実際知ったのは、デ○ノートを知った後かだからな。
「じゃあ」と貧乏神は続ける。
「あの下手好きは?」
「…その下手好きってのは希里の事か?」
「それ以外に誰がいる」
「いないな。まぁいいけど…希里は鬼神で、それっぽい魔法は、強化魔法の“鬼きけつ”、防魔法の“”鬼瓦おにがわらとかだな。」
「ふん。お前よりはそれっぽいな。」
「それっぽくなくて悪かったな!?」
「じゃあ、“ロリババァ”は?」
「オイコラテメェコラ。ロリババアでも一応、俺の母親だぞコラ。」
「否定してやれよ」
ロリババアなのは否定しようにも事実だからしょうがないだろ…
「ええっと…………。」
「ん?どうした?」
「いや、そう言えば、俺も母さんの魔法知らねぇなぁ~って…」
「息子失格だな」
「ちょいちょい毒舌になるのやめてくださいます?」
まぁ、確かに息子として母親の魔法がどんなものが知らないのはちょっとな…
「いい機會だし聞きに行くか…」
* * *
「誰がロリババアだぁー!!!」
「ひや、はぁはんひがひにひないだお!!へか、ほほひっはるのやへろぅ!!!!
(訳:いや、母さん以外にいないだろ!!てか、頬引っ張るのやめろぅ!!!!)」
リビングルームに來て早々、びょーーーんと頬を引っ張られながら新はお叱りをけていた。
それから抵抗すること約五分。やっとの事で開放された。
「私の邪神らしい魔法?」
「やっと本題にったか…」
「私の魔法は、“八つの樞要罪すうようざい”が邪神らしいかな~?」
「うん?なんだそれ?」と貧乏神が言う。
「八つの樞要罪は4世紀エジプトで、七つの大罪の元となったものと言われているやつだ。
憤怒ふんぬ、傲慢ごうまん、強ごうよく、暴食ぼうしょく、怠惰たいだ、しきよく、憂鬱ゆううつ、虛飾きょしょくの八つの事を言う。」
「へぇー?何でそんなこと知ってるんだ?」と貧乏神は素樸な疑問を述べると、「オタクだからだ」と返答され、し呆れた。
気を取り直して、「それってどんな魔法なんだ?」と貧乏神が尋ねる。
「うーん?じゃあー、八つの樞要罪!! “傲慢プライド”!!!!」
「いきなり魔法使いやがった!!」
邪神がそう言った瞬間、が赤いオーラに包まれた。
そして、突然、邪神が新に“毆り”かかった。
「危ねっ!?」
「油斷大敵火がぼうぼうだよ新。自分の強さを自覚してから私に喧嘩を売るべきだよ?」
「喧嘩売ったのは母さんからだよな!?」
「へぇー?そんなこと言うんだぁ?息子如きが調子に乗ってご満悅かなぁ~?そういう事は、私に勝ってから言おうねぇ~?あは☆
こーんなに小さなでも、新なんかコテンパンに出來ちゃうもんねぇ~☆」
「うっ!?なんだこれ!?だんだん“力が抜けていく”っ!?!?」
「ふふふっ、私の魔法、“傲慢”の能力は言葉をわした相手への呪い魔法。その効果は対象の相手力の減。自分が驕おごり高ぶればその呪いは加速し、相手を喰らい盡くす。
ふふっ、言葉をわしたこと自が間違いだったねおバカさん?あは☆
(スッパーーーンッッ!!)
痛いっ!!!!」
突然の頭への衝撃に涙目になりながら、邪神は頭をった。
その衝撃の正は…
「調子に乗るな」
新の手刀からシュー…と湯気が出ていた。
どうやら、チョップしたらしい。
「力が減するなら、“減し切る前に攻撃すればいい”だけの話だろ」
「新、痛いぃ。」
「突然毆りかかってきた奴が何を言う…」
そんなやりとりをした後、貧乏神が言った。
「じゃあ、デレ子は?」
「誰だよ!?それ誰だよ!!」
「金髪」
「姉さんかよ!!いや、違いないだろうけど!!」
「呼ばれて飛び出て、ジャジャジャジャー~ン!!新の桜姬參上!!!!」
「誰も呼んでねぇよ!!ってかいつから“俺の”になった!?」
バーーンッ!!とリビングの扉を開けて、桜姬が飛び出してきた。
その際、開きのリビングの扉に邪神のがぶち當たり、食棚と扉にサンドウィッチ狀態にされていた。
因みに、その時「ぶへぇっ!?」と聲を上げていた。
桜姬は扉に挾まれたの邪神をチラリと橫目で見た。
「ふんふん、私の魔法かぁ~」
「「何事も無かったかのように話し始めた…」」
「新、ちょっとこっちに來て」
「うん?」
「いいからいいから!」
言われるがままに桜姬に近づく。
もちろん、新は“嫌な予しかしていない”。
桜姬の目の前に立つと、桜姬はポンッと新の肩に手を乗せた。
重要だからもう一度言おう…
嫌な予しかしない!!!!
「“転換スウィッチ”!!!!」
「痛ッッッてぇーーーーーーーーーーー!?!?!?!?!?」
突然、桜姬の手が白くったかと思うと、新のに魔法が無理やり侵してきた。
全に激痛が走る。
自分と違う魔力がに侵すると、激痛を伴うからだ。
だが、それはまた“違った”痛みもあった。
電流が走ったように全が痺れ、膝をつく…
突然、が苦しくなり、筋が無理やり弄られているような覚。
指先を見ると、段々細く、小さくなっていっている…
のつっかえが取れたように、軽くなる…
痛みが収まると、が逆立っていたのか、フワッと“髪が顔にかかる”…
ん?待てよ?
俺は顔にかかる程、そんなに髪は長くないはずだ…
顔を上げると、桜姬がふふんと言ったじで、腕組みをしている。
ん?なんか、姉さんがでかく見えるぞ?
目でもおかしくなったのかと目をり、もう一度見るが、やはり、桜姬の背が高いような気がした。
「あわわわわ…!?」
貧乏神が何故か震えていて、謎のXを見たかのような顔をして、こちらを指さしていた…
「どうしたんです……は?」
音を聞きつけて、様子を見に來たのか、扉の前で希里が直していた。
何で、さっきからおかしなものを見ているかのような目をする?ってか、皆背がびた?
「あ」
「あ?」
すると、希里が衝撃の時事をんだ…
「兄上が“姉上”になってるぅううううううう!?!?!?!?!?!?」
...........................................。
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...............................................................................。
「_____は?」
* * *
「いやいやいや!!我が弟よ!!俺が?そーんなわけなかろうにぃ~
いや、そりゃさ、突然“聲が高くなってさ”?“長もんで”?なんでか知らんが“指やら腕やらが細くなってさ”?髪のが突然びて?“腰にクビレができて”…“部に林檎2つくっついて”…“男の象徴が消えて”……………ぞれで………………グスン…」
「げ、現実逃避しようとして自しないでください!!
ほ、ほら、涙拭いて!!」
「うぅ…希里は優しいな…」
「いやいや、兄上は兄上ですから…!!
(今は姉上ですけど…)」
「でもさ?でもさ?こんなふうにした張本人と、愉快な仲間達のリアクションは“アレ”だよ…?」
と、新は三人アレを指さして言った…
「ギャハハハッ!!!!し、新が、“新子”になつたぁ!!!!ヒィィっ!!お腹痛い!!お腹痛い!!ハハハハハハッ!!!!」
「新ー!!こっちに目線ちょうだい!!!!ほらもっと笑って笑って!!セクシーに!!いいねいいねいいねぇー!!!!」
「いやぁ~、新がの子になっちゃった~
服はどんなの著せたら似合うのかなぁ~あ!!これ似合いそう!!ねぇ!!新!!これ來てみたくない!?今度買いに行く!?」
1人はお腹を抱えて大笑いする赤の
1人は一眼レフカメラをパシャパシャと連寫する金髪の
1人はものの服が載った雑誌をジブを囲むようにタワーを形させているロリバ……
「それで桜姬姉さん!!姉ぅ…兄上はどうすれば元に戻れるのですか!?!?」
今姉上って言おうとしなかったか…と思うが、元に戻る方法は新も聞きたいのでグサッと言葉が刺さったが、黙っていることにした…
「ええっとね~、私が使った魔法は“転換スウィッチ”はねぇ~名前の通り、別をに変えちゃう魔法なんだよねぇ~」
「それは見たらわかりますよ!!それで!!元に戻す方法は!?」
「それが…」
「それが…?」
「男神君に“転換スウィッチ”してもらわないと…治らないんだよね…(・ω
「「……………………………は?」」
えへへ~と桜姬が笑うが、部屋の中の空気は気溫が、絶対零度になったかの如く、凍りついた…
「だ、大丈夫だよ!!電話して治してもらえばいいんだから!!」
桜姬がポケットから攜帯電話を取り出すとポチポチと番號を押して電話をかけ始めた…
「あ、もしもし?男神君?」
『もしもし…何の用?今、休憩中なんだけど…』
ん?スピーカーにしてあるのか?
桜姬が電話している相手の聲、つまり、男神の聲がマイク越しに聞こえた。
「明日にでも會えないかな?新が會いたいっていうんだけど?」
おいおい、俺はそんな事など一言も言っていないという目線を送るが、華麗にスルーされた、その直後…
『新が僕に會いたいって!!?!?!?!?』
大ボリュームでそんな聲が部屋に響き渡った。
『いいともいいとも!!!!僕は新たのためならいつでも會お_(ゴスッ!!)痛てっ!!』
突然、誰かに毆られたような鈍い音が鳴り、男神が悶絶している。
『あーあー、もしもし?』
聲が変わった。誰の聲だろうか?男の聲だ。
『“神楽かぐら 星空せいや”の“プロデューサー”の倉田くらたと言いますが、一つお聞きしたいのですが、貴、のようですが、星空とどのようなご関係で?』
プロデューサー?男神って何の仕事してるんだ?と首を捻るが、首を捻ったのは新だけではないらしい。
希里、邪神、貧乏神、桜姬以外の全員が首を捻った。
「あ、男神君のプロデューサーさんか~!!初めまして~、“雙子の妹”の佐藤桜姬でーす。イェーイ!!」
電話越しで相手の顔など見えないはずなのだが、桜姬は橫にピースしていた。
『家族の方でしたか。それは失禮いたしました。まさか、星空に“彼”がいるのかと思ってしまいましたよ。』
「あははは、まっさか~“彼”なんているわけないじゃないですか~ww」
『あはは、それで、星空にどのようなご要件でしたか?あ、プライバシーに関わることなら結構ですので。』
「えっと、明日家に帰って來れないかな~って話してたんです。」
『そうですか…殘念ながら今、星空はレッスンの合宿中でして、外に出ることが出來ないんですよ。』
その瞬間、再び絶対零度タイムが訪れた…
「え?.......そうなんですか…?」
『はい。そうなんです。』
「ちょっとだけ會うことは…?」
『出來ません。』
「ちょーーっとだけ!!ちょーーっとだけ會うことは~?」
駄々をこねる桜姬に倉田という男がし心配そうに
『…失禮ですが、ご親類の方が亡くなられたとか…ですか…?』
「あ、そんな大事なことじゃないよ…!!」
『それじゃあ、ダメですね。』
ガーンと桜姬の顔が変貌した…
プルプルと震えながら、「因みにいつ頃なら…?」と聞いてみた
『ええっと…“1週間後”くらいですかね?』
ガッシャーン!!と桜姬に雷が落ちた。急所に當たった。
「はい…はい…失禮します…はい…」
ピッと音が鳴り、電話を切った…
プルプルと桜姬が震えながらコチラを見た…
「「「じーーーーーーーーー~~~~~~」」」
もちろん、新達は威圧満載の目線を送る
「ええっと…」
慌てる桜姬
「「「じーーーーーーーーー~~~~~~~~」」」
追加の威圧
おっと?桜姬が俯いたぞ?これはやりすぎたか?
そう思った瞬間、バッと桜姬が顔を上げ…
「ごめーんね♡(´>ω∂`)テヘペロ」
必殺、誤魔化し!!だが、効果はいまひとつのようだ。
その後、數分間程のお説教が始まっまた…
* * *
そして、現在に至る…
「ねぇねぇ!!“夜星よぼし學園”ってどんな學校なの!?」
「一週間の間、新君は何してるの?」
「BWHを教えt(ゴスッ!!)グボラッ!?」
「何聞いてんのアンタ!?」
「普段何してるの!?」
「髪サラサラ…!!シャンプー何使ってるの!?」
「ノーメイクなのに綺麗な顔ね…羨ましい…!!」
と言ったじで…HRホームルームが終わった瞬間、質問攻めにあった…。
新としては、今すぐにラノベを開きたいのだが、こんな狀況下では読みづらい…ハッキリ言ってうっとおしい。
因みに、學校には“通者”に頼み込み、姉妹校である“夜星學園”との友好の一環として、それぞれの學校の2年の績優秀者數名を夏休みの夏期學習講座の、一週間、生徒をれ替え、それぞれの學校に登校してもらうという事で話を通してある。
正直言って、學校くらい休めばいいだろうと思ったのだが、新は獣神ビートルとの戦いでの負傷により、しばらく休學していたため、これ以上長い休みをとると単位が危ういのだ。なんせ、夏期講座も何故か単位に含まれてしまうからだ。流石に、それはダメだとニヤニヤと怪しげな笑みを浮かべた邪神と桜姬に言いくるめられ、結果、化狀態で登校させられるハメになった…
因みに、神藤亜月という名前は、新→アラタ→アラナ→アルナ→亜月、と言ったじで、新という名を濁し、亜月というふうに決めた…
そんなことを考えている間にも投げかけられる大量の質問にアタフタしながらどうしたものかと思う、丁度いいタイミングでチャイムが鳴る。
ここのチャイムってスゲェ都合が良いな…!!!!
そんなと満足気な笑をこぼすと…
『『『『『か、可すぎる.......』』』』』
何処からかそんなざわめきの聲が聞こえる。
それらが聞こえる度に、気分が重くなり、げんなりする…。
「.......早く、男に戻りたい…!!」
誰にも気付かれないように、そう、呟くのであった…
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