《ロシアンルーレットで異世界へ行ったら頭脳派の魔法使いになっていた件【三部作】》8-056.あと一回騒ぎを起こしたら冒険者資格停止ですよ
「止めてください、こんなところで。ミカキーノさん、貴方、降級點持ちでしょ。あと一回騒ぎを起こしたら冒険者資格停止ですよ!」
奧から戻ってきたラルルがんだ。手にした鉄筆をミカキーノと呼ばれた銀のアーマーの男に向けていた。彼の目が絶対に許さないと警告している。可らしい見た目からは想像できない毅然とした対応だった。
「へっ。命拾いしたな。運の良い奴だ」
大剣を背にした男は、手を上げて黒マントを制すると、カウンターに向き直って、ラルルから換金された報酬をけ取った。
「ソラリスもそんな奴らに構ってねぇで、俺んところに來いよ」
そう言い殘して、銀のアーマーにを包んだ男は、これ見よがしに背中の大剣を見せつけながら、黒マントと弓矢の男を引き連れフロアから出て行った。
「彼は?」
ヒロがソラリスに尋ねる。
「ここを拠點としている、パーティ『鋼鉄の処スティール・メイデン』さ。さっき話してた奴がミカキーノ、剣士だ。もう一人の黒マントが魔法使いのロッケン、最後の一人が狩人のハーバーだ。ここで……」
ソラリスがロンボクを見る。
「一番稼いでるパーティです」
ロンボクがソラリスの言葉に付け加えた。
「資格停止とかなんとか……」
「正式登録後に説明しようと思っていたのですけれども……」
ヒロの疑問にラルルが恐した表で説明をしてくれた。
「冒険者ギルドに登録しているパーティはその実績に応じてランクが付加されます。パーティはランク毎ごとにクラス分けされます。クラスは六つあり、下からフリー、C2、C1、B2、B1、Aとなっていまして、一番下のフリー以外は定員が決まっています。フリー以外の各クラスは、毎年の獲得報酬金額順に順位を付け、各クラスの最下位はひとつ下のクラスの最上位とれ替え戦を行います。勝てば一つ上のクラスになり、負ければクラスが下がります」
――冒険者のランキングシステム。
おそらくこうすることで、冒険者の質を維持しているのだろう。厳しい競爭システムだが合理的だ。競爭は勝者と敗者を生むが、全を底上げするには有用な面がある。大切なのは何度も挑戦できる機會があることなのだ。
「クラスにはどれくらいのパーティがいるんだ?」
「先ほど申し上げましたとおり、フリークラス以外は定員が決まってます。C2、C1が各三十組、B2、B1が各二十組、Aは十組です」
「じゃあ、此処ウオバルにもAクラスのパーティが十組いるんだね」
「いえ。ランキングシステムは、王國全土の冒険者ギルドで行っているものでして、ウオバルのギルドここにはAクラスに所屬するパーティは一組もいないんです」
「王國一の大學があるんだろう、そんなに厳しいのか?」
ヒロの後ろからソラリスが聲を掛ける。
「前にも言ったろう。ヒロ。ここの冒険者は大學を卒業できなかった半端者が多いんだ。Aクラスになれるような奴らはみんな大學に行っちまってるのさ」
ソラリスの説明をラルルが引き継ぐ。
「クエストでも、本當に高難易度のクエストは、此処のギルドに出さずに、代理人を通じて大學生に直接依頼することもあるんです。けるけないは、代理人と學生さんの判斷なのですけれども、けるときには學生の友人達と即席のパーティを組んでクエストを行うことが多いようですね。難易度が高いだけあって、報酬もよく、學生達ではいい小遣い稼ぎになっているようです」
「そうなのか。じゃあ、あいつらスティール・メイデンは、どのクラスなんだ?」
「C2です」
ヒロの當然の質問にラルルがあっさりと答える。
「一番稼いでいるのに?」
「問題を起こすとペナルティとして降級點一點がつきます。累積二點で降級です。『スティール・メイデン』は実力はあるのに問題ばかり起こしてますから」
「ソラリスは?」
「あたいはフリーだよ。パーティってねぇから」
「ソラリスさんが僕達のチームにいた頃はB1まで行ったことがあるんですけどね。とても頼りになる剣士でしたよ」
ソラリスの言葉にロンボクが付け加える。
「昔のことだ。それにもう剣士じゃねぇよ」
「今はどうなんだ? ロンボク」
「C1とB2を行ったり來たりですよ、何ならメンバーを募ってるパーティを紹介してもいいですけど、どうしますか?」
「よしてくれ。俺はまだ冒険者にもなってない。承認クエストもやってない仮登録のだ。申し出は嬉しいけれど、今は遠慮させて貰うよ」
そんな事はないとばかり、ヒロに語りかけようとしたロンボクだったが、その彼ロンボクに聲を掛ける四人組の集団があった。みな甲冑を著こんでおり、剣を帯びている。どうやらロンボクが今朝から待っていたパーティ仲間が到著したようだ。
「あぁ、待ち人がやっと來ましたよ。殘念ですが、もう行かなくちゃいけない。では、ヒロさん、またの機會に」
「ありがとうロンボク」
ヒロは、ロンボクのばした手をがっちりと握る。
「ロンボク、あんがとよ」
ソラリスがロンボクに禮をいう。ロンボクはどういたしまして、とソラリスに軽く挨拶をして、彼のパーティのに戻っていった。
「さて。これからどうする?」
ヒロはリムとソラリスに聲を掛けた。配達クエストをこなすにしても、今からだと途中で一泊しないといけない。ここで一泊して日帰りするか、エマで一泊して戻ってくるか。エマで一泊の方が楽は楽だが、この間のように宿を取るのに苦労するかもしれない。やはり宿が取れている此処ウオバルで一泊して、明日朝早く出発。萬が一宿が取れなくても、日帰りできるようにしておいた方が良さそうだとヒロには思えた。
「ヒロ様、これからエマに行くのですか?」
ちょっと思案気なヒロに気づいて、リムがくりくりした金の瞳を向ける。
「いや、エマむこうで宿がないと困る。明日朝早くにしよう」
ヒロはリムに軽く頷いてみせると、ソラリスを見上げた。
「今日は、ウオバルの街中をちょっと歩いてみたい。付き合ってくれるかい?」
「仕様がねぇな。まぁいいさ」
ソラリスの承諾に済まないなと答えたヒロはリムをみて、
「こっちは、當然ついて行くって顔してるな」
と、今度はリムの頭をでた。
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