《ロシアンルーレットで異世界へ行ったら頭脳派の魔法使いになっていた件【三部作】》13-095.今度こそ本だとよいのですけれど
「銀貨の代わりに希する報酬があるんだが、いいかな?」
「何です?」
「実は元引人を探している」
「ほう」
「こちらウオバルに來てから、ギルドで知り合った冒険者から々教えて貰ったんだが、ウオバルここの大學にる為には、願書と元引人の紹介狀が要ると聞いた。願書は代理人マネージャーに代筆して貰うことが出來るらしいが、紹介狀の方はそうもいかなくてね。俺のような遠い異國の者には、ここら辺りに貴族の知り合いなんていないし、その伝手もない。此処で仕事が見つかれば、雇い主にお願いしてみるという手も考えていない訳じゃないが、何時になるか分からない。だから、もし、君の知り合いで、元引人をやってくれそうな人を知っていたら紹介してくれないか。元引人になってくれるよう頼むのはこちらでやる。君はこれはと思う人を紹介してくれるだけでいい」
配達の報酬に元引人を紹介しろなどと、図々しい要求であることは百も承知だ。普段はこんな要求なんて口にはしない。だが、シャロームの條件を聞いたヒロは考えを変えた。
シャロームはヒロに一人で配達するように條件をつけた。ヒロを信頼できる人か確かめる為だという。それが噓か本當かは、シャロームが自分を他人に間違いない人だと第三者に紹介できるかどうかをみれば直ぐに分かる。
なぜなら、シャロームの信用に関わるからだ。変な人を紹介しようものなら、シャロームは自分の面目を潰すことになる。シャロームが真にヒロを信頼できる人だと思ったのなら、ヒロの元引人になれそうな人を紹介できる筈だ。シャロームが自分を試すのであれば、自分もシャロームを試しても良いだろう。ヒロはシャロームの反応を待った。
「ふむ。そう來ましたか……」
シャロームは暫し天井を見つめて考えていたが、渉が楽しいのか、満更でもなさそうに見えた。無茶な要求を吹っ掛けた積りだったのだが、意外と平然としている。もしかしたら、こんな渉など慣れっこなのかもしれない。大したタフネゴシエイターだ。やがてシャロームはゆっくりと顔を戻すと、ヒロの目を見つめた。
「その期待に添えるかどうかは、この場では保証出來かねますね。もしもその報酬を用意出來なかったときは?」
「そのときは銀貨で構わない。相場の半分でいい。今後、配達クエストを直接俺に回してくれるのだからね。サービスだよ」
「ははは。いいでしょう。それで手を打ちましょう」
「ありがとう。謹んで君の依頼クエストけさせて貰うよ」
「渉立です。依頼したい品を屆ける期限は三日後の夕方までです。いつ此処を出れますか?」
「うん。特に予定もないので、明日の朝には立てるかな」
「お戻りは……日帰りですか。報酬のこともあるので、戻って來る予定日を教えてください」
「……そうだね。首尾よく行けば、日帰りでいけると思うよ」
ヒロは、リムをちらと見てから答えた。心配そうな顔で見つめ返すリムに、大丈夫だと頭をでる。エマは何度も行き來した所だ。道に迷うことはない。それに自分一人で行くのなら、リムの力も気遣う必要もない。特に急ぐ必要もないのだが、リムを心配させない為にも、最短で戻るとしよう。
「分かりました。では、それでお願いします。屆けていただきたい品は明日の朝までに用意しますので、出立の前に商會ここに寄っていただけますか?」
「分かった」
そう言ってヒロは、シャロームがばした手をがっちりと握った。
◇◇◇
「用意できました」
軽くノックした後、先程の店員が小振りの木製鞄を持って部屋にって來た。その鞄には大きな取っ手がついていて、彼は両手でそれを支えていた。それなりに重量があるのか、背筋をしばし気味にしている。背筋も使っている様子が窺えた。
店員は、鞄をテーブルに乗せると、小さな鍵を取り出して、鞄の鍵にれる。大きく開いた鞄の中から、きちんと並んで納められた金貨が姿を見せる。
「殘りの正金貨です。貴方のレーベン金貨を」
シャロームの言葉にヒロは皮袋を取り出し、ざらざらと中の金貨をテーブルにあけた。
「ヒロ様、レーベン金貨四十枚。確かにお預かりしました」
十枚づつ束に纏める形でリムの古金貨を數え終えた店員は、そう言って、持ってきた鞄から換金する王國正金貨を取り出した。
王國正金貨は紐で十枚一組の束に纏められていた。たちまちヒロの目の前に金貨の束二十本が並べられる。
シャロームは懐からナイフを取り出すと、束の一つに當てて、金貨を拘束する紐を切る。
「ヒロ、確認を」
シャロームはゆっくりとナイフをしまうと、手の平をヒロに見せて、確認するよう促す。ヒロは自由になった束から金貨を一枚摘んで眺めてみせた。勿論、ヒロは、金貨の真贋を見極める鑑定眼を持っている訳ではない。しかし、手にした金貨の重さと表面に刻まれた刻印は、これまで何度も出しれした金貨それと同じと思われた。ここで疑っても仕方ない。騙す積もりなら、最初にシャロームと出會ったアラニスの酒場での渉でやっているだろう。
「確かに二百枚。間違いない」
ヒロは、手にした金貨を元の束に戻すとそう言った。
「では契約書にけ取りの署名サインを」
シャロームは、ヒロからけ取っていた契約書に自らのサインをすると、ヒロに寄越す。ヒロは、習って間もないこちらの言葉で自分の名前をサインした。そしてリムにも同じくサインをさせる。
「結構です。これで契約完了です、ヒロ」
シャロームは契約書を丸めるとヒロに手渡した。
◇◇◇
換金した金貨をけ取ったヒロとリムが店員と小男に見送られ、商會を後にした。それを二階の窓から確認したシャロームは、先程まで渉の場であった弾力のある黒い総革張りソファに深々と腰を沈めた。ソファの背にを預けて、大きく一息つく。
「あら、貴方でも張することがあるのですね」
き通った高い聲が、シャロームの背に掛かる。
「私を何だと思っているんです。でも彼ヒロとの渉は特別です。何処か心の奧底を見かされているようで、どうも落ち著きませんね」
シャロームは振り向きもせず答えた。
「……で、彼で間違いありませんか?」
シャロームの問いに、瑞々しい聲の持ち主は口元を綻ばせた。
「えぇ。間違いありません。手配に謝します。……それにしてもお人が悪いですね。シャル」
くすくすと抑えた笑い聲が小部屋を踴る。
「噓は言ってませんよ。彼が信頼できる人なのかどうかは早いうちに知っておく必要があります。彼ヒロが貴方の言うとおりだとしたらね」
「では、……よいですね?」
「仕方ありません。依頼主オーナーがそう仰るのですから。但し……分かっていますね」
「心得ています。今度こそ本だとよいのですけれど」
「そう祈りますよ」
「では、手筈通りに……」
謎の聲の主はそう言い殘して、姿を消した。ただ、柑橘の果の香りだけが、そこに人が居た証拠を殘していた。
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