「それで今日は結城君に來てもらった訳だけど、これは説明してもいいってことよね？」

自己紹介が終わりし落ち著いた時に伊藤さんが本題に持って行った。

他の子四人も問題よー等と返事をしている。

それを聞いた伊藤さんは俺の目を逸らさずに見てくる。そして衝撃的な事を言い出した。

「彼たちはね、異世界から來た魔法が使える人たちみたいなの」

「....はい？」

「実を言うと彼たちの頼みで學校に日替わりで行かせてあげてたの。その際に認識阻害の魔法、もっと詳しく言うと私の姿の幻影を被って行っていたの。だから誰も気がつかなかった。それが貴方が今一番聞きたかったことでしょ？」

「あ、あぁ。そうだ」

凄い勢いで喋るからし気圧されてしまった。にしても魔法か...相當ファンタジーになってきたなこちゃ。

俺の心を知ってか知らずか今度はヘレンが話し出す。

「そんな中現れたのは貴方なのよ」

「俺？」

「そう、貴方よ！だって考えてみなさい。この世界の人には普通はバレない魔法が貴方にはバレてしまったのよ？だからね考えたの」

なんだろうか、この嫌な予は・・・

「貴方に今後學校でうまく立ち回れる様にサポートしてしいのよ」

「すいません、他の人當たってもらえませんか？」

とりあえず嫌な予がする事はパスしたい俺だった。

結論から言おう、なしくずしで了承してしまった。そして現在晩飯を一緒に食べている。

料理を作ったのはアリスだそうだ。出てきた料理はカレーだった。彼曰く、こちらの理理はまだほどんど覚えれていないそうだ。

それで何故一緒に食べているかと言うと伊藤さんが「とりあえず、お互いをより知るために晩飯を食べていかないか？」と言ったのがきっかけだった。もちろん斷ろうとしたが笑顔で斷るの？的なじに威圧してきたからやむなく了承ーーあれ？俺ってこんな流されやすかったっけ？なんて思ってしまう。

晩飯をご馳走してもらい食べ終えたのが7時半頃。俺はこれ以上長居する訳には行かないので帰らせてもらうことにした。玄関までアリスとヘレンが見送りに來てくれた。優しいな〜、神だわ。

「気を付けて帰りなさいよ」

「その、今日はありがとうございました」

「あぁ、うん。じゃあまた今度ね」

俺は伊藤家を後にした。

帰っている途中スマホが振しているのに気付いた俺は心冷や汗をかきながら、スマホを取り出すと....。

俺はそれを見た瞬間とにかく家に向かって走りながら帰った。頬を引き攣らせ、家に待つ人にどう言えばいいかを考えながら。俺はとにかく走るのだった。