水曜、今日はカレンが學校に來る日である。

教室にった俺は先に來ていたカレンに聲を掛ける。

「おはよう、カレン」

「おはよう、結城。一応聞いておくけど、の方は大丈夫なのよね？」

し心配そうにそう尋ねてくるカレンにとりあえず頷いておく。あ、そうだそうだ。

「にしても、ニーナって本當に相手の記憶奪えるんだな」

「條件は厳しいけどね。で、それがどうしたの？」

「いやー、今日教室くる前にすれ違ったんだけど全く俺の存在なんて最初から知らなかったみたいなじだったからさ」

「なるほどね」

本當にびっくりしたよ。昨日の件の男子生徒ー名札を見ると木下と言うらしいのだが、すれ違った際覚えてる素振りを見せなかったからな。し構えてしまって恥ずかしくじてしまった。

まぁ、変に事件にならなくて良かった。

そういえば、一つ聞いてみたい事があったんだ。

「なぁ、カレン」

「ん？どうしたの？」

「もし、元の世界に帰れるとしたら如何する？」

そう言うとカレンはし悩むような顔をした。

しして言葉を選ぶように話し出した。

「そう...ね。私としては戻っても戻らなくてもどっちでも良いとは思ってるの。だから、私はアリスが選んだ方を選ぶと思うわ。まぁ、帰れる可能はかなり低いでしょうけどね」

カレンはそんな事を言っているが多分帰りたい気持ちがし勝っているのだろう。まぁ、これは俺の想像なわけでカレンが本當にそう思ってるとは限らないのだが、俺にはそう見えた。

「そっか。まぁ、話を振った俺が言えたことじゃないが俺は最後までお前らの味方でいるからなんかあったら頼ってくれ」

「ふふ、そうね。そう言ってもらえるとありがたいわね。なら、今度アリスに料理を教えに來て貰おうかしらね」

しおどけたようにカレンはそう言う。

それからいつも通りカレンと行を共にした。

こうして厄介ごとの終えた後の平和な水曜が過ぎていく。