《俺の隣の席の人が毎日違うのですが?》金曜日〜咲耶④〜完全にカレンの誕生日
金曜、今日は咲耶が學校に來る日なのだがーー
「ほら、早く行くわよ!」
「ちょ、早くないか!?」
時は放課後。授業が終わたら帰る支度をさっさと済ませた咲耶に引っ張られるように教室を後にしたのは記憶に新しい。
それからカレンを除く四人+俺の金で誕プレを買い、俺の家に向かっているという現在であるが。
ものの數分で家までたどり著いてしまった。何故家の方向がわかっているんだ!
細かいことは気にしたら負けということで中にり昨日のケーキを仕上げていく。本當に後の仕上げだけなのでこれもすぐに終わった。それっぽい箱に詰めてっと。これでよし。
「終わった?なら、早く行きましょ」
「あー、ちょっと待って」
俺の制止の聲を聞き踏み出した足を止める咲耶。俺は適當な紙を取り出し、妹への置手紙を書いて...よし。
「よし、じゃあ行くか」
そう言い俺と咲耶は家を出る。空は雨が降りそうなほど曇っているから急いだ方が良さげだな。ケーキ崩したら本末転倒だけどね。
「本當に降ってくるなんてね」
「そうだな。傘持ってきたけど、一本しか持って來なかったのが悔やまれるな」
的なことを言っているが実はもう伊藤家に著いている。
が言った通り傘を一本しか持ってきてなかった為にし濡れてしまった訳である。
家に上がるとリリーとヘレンが部屋を飾っていた。
「よぉ。ヘレン、カレン」
「やっと來たのね結城。そろそろ飾り付けも終わるところよ」
「終わった時はカレンの部屋に一緒にいるアリスが連れて降りてくるわ」
「なるほどな」
それから、俺も準備に參加してさらに早く仕上がりアリスがカレンを連れて降りてきた。
「お姉ちゃん。早く早く!」
「分かってるわよ。アリス」
アリスがって來てそれに続くようにカレンがってくるそれに合わせてーー
『パン!!』
みんなでクラッカーを鳴らせるとカレンは驚いた顔をしている。上手くいったようだ。
『誕生日おめでとう。カレン』
「うん。ありがと」
カレンはし恥ずかしげだが嬉しそうにそういった。
誕生日會は順調に進む。
俺とアリスの作った。まぁ、主にアリスだが、そのケーキも喜んで食べてくれた。何よりみんなで買った誕プレーーオルゴールもかなり喜んでくれた。
何かとカレンには世話になったからな。喜んでもらえて良かったと思う。
俺が空になったコップにジュースを注いでいるとアリスが隣に來てニコニコしながら話しかけてきた。
「お姉ちゃん、かなり喜んでくれました」
「そうみたいだな。なにかとカレンには世話になったし、そう言った意味ではいい機會だったかもな」
「そうですね」
俺とアリスがそんな風に喋って居るのをカレンがいつもとはし違った視線を送っているのに俺は気がつかなかった。
アリスと二人で戻ってきて、俺はカレンの橫に座った時
ゴロゴロゴロ  
「ひゃぅ!」
いつの間にか雨が強くなりしまいには雷が鳴り始めた。それに反応してカレンが可らしい悲鳴をあげた。ヘレンがニュースをつけると大雨洪水警報が出ていた。こ、これは
「流石に帰れねぇー」
「こ、こればっかりはしょうがないわよ」
思わず呟いた俺に反応するようにヘレンがそう返してくる。
ゴロゴロゴロ  パチン
「ひゃぅ〜」
また雷がなり今度は停電を起こしてしまった。そこまではまだいい。その後が問題だ。何やらカレンが居た方から抱きつかれてる気がするんですが
俺はポケットにれたスマホを取り出し明かりを點け、その抱きついた人にを當てると。そこに居たのは涙目のカレンだった。
俺はその狀態に思考停止していると暗闇からアリスの聲が聞こえてきた。
「その、お姉ちゃんって暗いのが苦手なんです。それと、実は雷は嫌いでして。過去にもあったのですがその二つが重なるとですね。その、児退行してしまうんですよ。ちなみに多分夜が明けるまで離れませんよ」
と言ってきた。結果から言うと俺の神に追い打ちかけて來たよ!
「まぁ、そんな態度を取るということはかなり結城さんのことを信頼をしている証拠なんでしょう」
とアリスが言う。むむむ、そのような事を言われるとなんだか弱いな。
ゴロゴロゴロ
「ひゃぅ!」
...このカレンは中々くるものがあるな。
「あ、それじゃあ私達は二階に上がって寢るんで。結城、くれぐれも手を出しちゃダメだからね?」
そそくさと二階に逃げようとしているヘレン達がそんな事を言い殘して去っていく。
しょうがないか、今日は泊まることにしよう。
何故穏便に終わらないのかと思いながら金曜日が過ぎていった。
もしも変わってしまうなら
第二の詩集です。
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