ーーー私は勇気を振り絞って言った。

「先輩」

「ん？」

ーーーその人との関係を変える言葉を

「好きです」

「はい？」

私こと平塚七海は1回の浪人のすえ、都のそれなりに

偏差値の高い私立大學の國際政治學部に合格しました。

そのため地元である名古屋から引っ越して念願の

1人暮らしをする事になった。

引っ越し當日、私のお父さんは大泣きをしていました。

大事な娘を都に送り出すのは心配なんだろうけど

ただ大泣きというのは過保護すぎませんか？

私がかった學部というのは1、２年生と3年以降

ではキャンパスが異なるため、1人暮らしをする場所

として２つのキャンパスの真ん中ぐらいにある駅の

近くに住む事になった。

「これからの1人暮らし頑張るぞ〜〜‼︎」

そして學式やガイダンスを終え、建の外に出ると

部活の新生新歓をやっていた。

さてどこに行こうかと悩んでいたところ、とある景が

目にってきた。

「國木田大先輩、助けてください〜」

「お前さ、人見知り直そうぜ・・分かったから

手伝ってやるよ」

と後輩がチラシを配れないので、先輩らしき人が

代わりに手伝っていた。

明らかに人見知りをチラシ配りにするなんて人選

間違っているだろうと思いながら暫く見ていた。

「でもなんか楽しそうな先輩達だな〜〜」

と気がついたら、その先輩達のところに行きチラシを

もらっていた。

これが國木田先輩と森先輩との初めての出會いだった。

それから暫くは1人暮らしに慣れるのに必死だった。

炊事洗濯まで全て1人で行わないといけないのと

都という慣れない環境のためか、風邪を引いて

しまった。

その日の授業をなんとか乗り切った私は這うように

家に著いた。そして家のドアを開けた瞬間倒れた。

目を覚ましたら私のベッドの上だった。

「目を覚ました。大丈夫？」

と何故か目の前に國木田先輩がいた。

どうやら先輩は隣に住んでおり、私が倒れているのを

見て、ベッドまで運んでくれたらしい。

その後お粥まで作ってくれた。

(この先輩はお人好しすぎませんか？)

見ず知らずの後輩をベッドまで運んで、その上

薬やお粥までくれて不思議な先輩だと思った。

・・多分この頃から私はこのお人好しの先輩が

気になっていたのかもしれない。

次の日、先輩に言われ大學を休んだ。

最初は拒んだ。なんとなく1人が嫌だったのだろう。

先輩はその心を読んだのか、早く帰ってくると

言ってくれた。

「じゃあ僕は行ってくるね」

「いってらっしゃい先輩」

・・待ってますからねセンパイ。