《部活の後輩と付き合ってみた》あの日の回想
しばらく宴會を行い、恒例の様に3人が酔っ払い
平塚さんを家に帰し、織田と森は僕の家で雑魚寢を
していた。そして僕は部屋のベランダから外を
見ていた。
「みっともない無いな・・・」
後輩のしかも彼の前で泣くなんて
「恥ず〜〜い‼︎」
死にたい‼︎今すぐ死にたい‼︎何なら殺してくれ‼︎
・・・自分でも思っているほど、まだ克服出來てない。
今日、改めて思った。
「國木田ってお荷だよな」
夏目の言葉が繰り返される。
・・・あのひと言は本當に辛かった。
競技が出來ない辛さ、同期が上手くなっていく中で
僕は何も出來ないというもどかしさ。そこに夏目の
ひと言が來て、一時期は退部を真剣に考えた。
・・・でも辭めなかったのはあの先輩がいたから。
その先輩のひと言で頑張ろうと思った。
「本當にあの先輩様様だな」
と僕はあの日の事を思い出していた。
國木田1年生の頃
この頃の僕は怪我と夏目のひと言の為か、部活
どころか部室にすら行ってなかった。
日々、何度も寄ろうとしたのだがどうしても一歩が
踏み出せなかった。
そのため、もう部活は辭めようと思った。
その日は退部屆を持ち、部室の前に來たのだが
「國木田じゃん‼︎久しぶり‼︎」
と當時3年の柳田やなぎだ先輩がいた。
「あっ、柳田先輩。お久しぶりです」
「どう元気してたか?」
「まぁ元気です」
「なぁ國木田、今暇だよな?暇だよな?」
「まぁ確かに時間はありますが・・どうか
されましたか?」
・・今から退部屆を出そうとしてたなんて言えない。
「俺今から飯行くんだけど、國木田もいくよな?」
「僕は構いませんが・・先輩、練習は?」
「今はオフだからいいんだよ。よし飯だ」
「分かりました。どこに行かれますか?」
「まぁまぁついて來いや」
と僕は柳田先輩について行くことにした。
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