《部活の後輩と付き合ってみた》やっぱり私の彼氏はカッコいい

今回で人式の話はおしまいです

「あぁ……もぅムカつくな〜!!」

同窓會の會場を出た私はその會場がある建の中を出口に

向かって歩いていた。

ただですらセンパイに會えないのにあんな事言われて

イライラが収まるはずがなかった。

「というかあれなに!? 

“僕以上に七海さんに相応しい男はいない?”

ーー笑わせないでよ!!」

私自にあのセンパイが相応しいかどうかはほっといて

絶対彼よりはセンパイの方が良い!!

……というか私があの人に相応しいか不安だ。

「早く家に帰って荷まとめれば日付が変わる頃には

センパイには會える……尚更早く帰らなきゃ!!」

あのセンパイなら電話で一言言っておけば文句を言いながら

絶対喜ぶに違いない。

……なんかしょうがないって顔をして家で待っていそうな

センパイが頭に浮かぶ。

「よしっ!! 早く帰れなければ!!待っててくださいね〜

しの彼が今すぐ帰りますよ〜!!」

何て走ろうとしていた矢先……

「ーー待ちなよ」

誰かが私の前に立った。

「君は……!!」

それはさっき私の彼氏を馬鹿にしていた男子だった。

「七海さーー」

「私帰るんだけど、そこどいて」

「七海さんは騙されているんだよその男に」

「なんだって?」

「だから君はその男に騙されているんだよ。

君はほら一浪してしまう程度は頭が悪いから変な男に

騙されちゃうんだよ」

「一浪でごめんね」

……私、彼嫌い。

今改めて分かった。

無意識に上から目線の格が非常にイラッとする。

というか若干彼が可哀想に思えてくる。

ーー學力でしか人を見れないなんて。

「だからこの僕が君を助けてあげるよ、その男からさ

七海さんをかぶらかしている卑怯な奴から」

「別に助けてもらわなくて結構だよ」

というかセンパイに今の狀況を助けてしい。

私のピンチに颯爽と駆けつけるセンパイ……

ーーあぁ尊い……!!

って今はそれどころじゃなかった

とりあえず目の前をどうにかしないと。

「さぁ行こう」

「……私はどこにも行く予定はないんだけど」

「どこにって決まっているじゃないか。

ーー僕の家にだよ」

「なんで?」

「なんでって僕の家で作戦會議をするんだよ。

その男の洗脳を解く方法を」

「……1人で作戦會議しておけば?私帰るから」

「酷いな……僕は君のためを思って言っているのに……

どうして君は僕のアドバイスを無視するんだい?」

「貴方にとってはアドバイスかもしれないけど

ーー私にとってはただの嫌がらせだよ」

「嫌がらせって……そうかそうか君に対しての洗脳は

そこまで強いものなんだね」

「私は洗脳なんてされてない」

「七海さん、待っててね今すぐ君の王子様である

僕が助けるからね」

「來ないでいい」

「どうして……? こんなに僕は君の事を好きなのに?

君には僕以上に相応しい相手はいないはずなのに」

「私が付き合う人ぐらいは私が決める

ーー貴方みたいな人が決めないで」

「ならしょうがないね……どうしても來ないんだね」

と言いながら徐々に私に近づいてくる彼。

「當たり前でしょ」

「あまりしたく無かったんだけどしは実力公使も必要

みたいだねぇ……!!」

そういうと私の腕を摑んで引っ張ってきた。

「離してよ!!」

「僕の両親も七海さんの事を気にっているんだ。

僕と付き合える事栄に思ってよ」

「嫌だ離して!!」

「僕の話を無視すんなよ!!

七海さんは大人しく僕についてくればいいんだ!!」

私がいくら力を出しても同い年の男にはどうしても

格の差で負けてしまう。

いつもは近くにセンパイがいるけど今はいない。

それでも私の大好きな人に助けをもとめてしまう。

「助けてセンパイ!!」

「七海さんが助けを求める相手は僕だろうがぁ!!

いい加減言う事きけーー」

「ーー貴様、何してるんだ?」

「えっ……」

私は思わず自分の耳を疑った。

だってその聲の主は本來ここにいないはずだからだ。

「さっさと七海からその汚い手を離してもらえる

ーーいやさっさと離せよ、クズが」

「せ、センパイ!?」

そこには私のこの世で1番大好きな人がいた。

「なんだよお前は」

「僕かい? 僕はそこにいる平塚七海の彼氏だ」

「お前が……そうかお前が七海さんを騙したやつか!!」

「そうなの七海?」

「いやセンパイ、私に聞かれても知らないです

ーーというかなんでここにいるんですか!?」

「元々君のお父さんに呼ばれていたんだよ。

“七海が心配だから來てくれ”って」

「パパ、何しているのーー!?」

そりゃ呼んでくれたことは謝するけどでもいくらなんでも

呼ぶパパも呼ばれてくるセンパイもおかしくない!?

「で、同窓會の會場に行ってみればこうなってるし……

ーーで、とりあえず」

とセンパイが言うとクラスメイトの腕を摑むと私の腕から

引っ剝がした。

「あっ……」

「七海大丈夫? 怪我ない?」

「う、うん私は大丈夫だよ……」

「なら良かった」

と微笑むセンパイ。

……何これかっこよすぎるんだけど!?

まさに白馬に乗って現れた王子様ってじだよ!!

というかその優しい笑顔は反則だよ……。

「痛たいなぁ……お前よくも……!!」

「じゃあ七海帰ろうか」

「は、はい……」

「僕の話を無視するなぁ〜〜!!」

怒りで半ば暴走狀態のクラスメイトがセンパイに

向かって毆りかかってきた。

「センパイ!!」

「あぁ大丈夫だよ、すぐ終わるよ。

ーーこんな風にねっ!!」

とセンパイは相手の毆りかかってきた勢いをそのまま活かし

背負い投げの要領で地面に叩きつけた。

「グハッ……」

「これ以上、七海に手を出してみろ

ーー僕の全力を持って叩きのめす」

「な、なんだよ……七海さんの彼氏は僕の筈だ……

お前ごときの彼ではない筈なのに……」

叩きつけられた痛みで息も絶え絶えの狀態で言ってくる。

「それを決めるのはお前や僕じゃない七海自

ーーあともう一つ言ってやる」

と言うとセンパイは大きく息を吸い、そして……

「ーー七海は僕の嫁だ!! 覚えておけ!!」

大聲で弾発言をかました。

「へっ……? えぇぇぇぇぇーー!!」

驚きでけない私をセンパイはいわゆる“お姫様抱っこ”で

會場の外に連れ出していくのであった。

會場の外に出た後

「ねぇ七海」

「な、なんですか……?」

「さっきの野郎の名前わかる?」

「分かりますけど……それがどうしたんですか……?」

「あの野郎……!! 七海に手を出しやがって……!!

どうやら僕を本気で怒らせたいみたいだからね」

「あっ……これはまずい」

この滅多に怒らないセンパイだけど一度怒るととことん

容赦がなくなるので結構怖い。

「さて……たまには樋口さんの力でも借りるか……!!

僕の七海に手を出したんだ……それ相応の罰を

けてもらおうかな……!!」

……あっ、これ彼終わったね。

センパイだけじゃなくて樋口先輩という部トップクラスの

敵に回すとダメな人が揃ったんだ。

これは本當に彼アウトだね。

「というかセンパイ!? あの時何を言っているの!?」

「い、いやね七海? ああ言っとけばあっちも黙るかな〜

って思ってつい、出來心で」

さっきまでのカッコいい姿はすっかり潛めていつもの

大人しい格に戻ったセンパイ。

……このギャップがたまらないけどねっ!!

「と、というかお、お、お、お嫁さんって何!?

い、い、い、いくらなんでも早すぎない!?」

私としてはいつでもオッケーなんだけど!!

というか“國木田七海”って響き良いよね!!

……早くなりたいなぁ〜〜。

「あ、あれはだね……僕にも々とあってね……」

「詳しくは後で聞きますからね!!

ーーベットの中でゆっくりと!!」

「何故ベットなの!?」

「うるさいですよセンパイのくせに!!」

「酷っ!?」

「センパイはしは反省してくだいよ」

なんて口では言うけど私はセンパイに惚れ直した。

私が困っている時に颯爽と現れて助けてくれた。

あの時のセンパイは本當にカッコよくて、改めてセンパイに

惚れ直してしまった。

今でも好きなのにこれ以上好きになったらどうなって

しまうのか分からない。

ーーでも1つだけ言える事がある。それは……

(やっぱり私の彼氏はカッコいい)

だけど今それをセンパイに言うのは妙に恥ずかしいので

それを紛らわせる為に私は……

「罰としてセンパイには家まで私をお姫様抱っこで

運んでくださいね〜」

「えぇ……重いって」

に重いって言ったね。

ーーお姫様抱っこの距離追加しま〜す」

「んな酷くない!? はぁ……まぁ行くか

しっかり摑まっていてね」

「はぁ〜い分かりました〜旦那様〜」

といつもの私達らしく家に向かうのであった。

……まぁ結局その日は私の家に泊まって次の日に

センパイの家に帰った。

次回から同棲編にっていきます

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